回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.9 - |
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年齢:43 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:5回 体外受精:0回
不妊治療を始めて約1年になります。(タイミングで1度妊娠しましたが切迫流産しました。)
人工授精をしてもなかなか妊娠に至らないので、体外受精(顕微授精)に踏み切ろうと思っています。ギフト法は妊娠率が高いと聞きましたが、初めて体外受精をする場合でも、いきなりギフト法をした方がいいのでしょうか? また、排卵誘発剤は、飲み薬(セロフェン)や注射(HMG)を試してみましたが、一般的には注射の方が妊娠率が高くなるように思います。でも、高齢の場合は、注射よりも飲み薬の方がいいと聞きました。どちらがいいのでしょうか?
GIFT法は、腹腔鏡を行いますので、外科的処置となります。肉体的負担も高くなりますし、費用も高くなりますので、行う条件としては採取した卵子数が少なくても、そのうち1個は質の高い卵子であることです。また内膜が8mm以上あることも重要ですし、卵管造影で少なくとも一側の卵管が正常に通っていることが必要です。
排卵誘発法は、個人によって異なりますので一概にはいえませんが、月経初期に卵巣内にある胞状卵胞の数が1,2個と少ない場合には、注射よりも飲み薬だけの方が良い結果となっております。但し、胞状卵胞の数が5,6個以上の場合には、注射と飲み薬、またはスプレキュアなどのGnRHアゴニストと注射の方が良いかもしれませんね。 (院長:田中温)
春ごろに採卵を予定していますが、アレルギーで毎年春は鼻炎がひどい状態です。高齢なのであまり時期をずらしたくはないのですが、アレルギー性鼻炎の時期をずらして治療をした方がよいでしょうか?
アレルギーの症状がある時にはよい卵ができないということはありませんか?また、アレルギーの薬を服用するときもあるのですが、卵の質や数に影響を与えませんか?
アレルギー症状と卵の質に関しては、今のところ因果関係はありませんので気にされなくて良いと思います。抗アレルギー薬も卵の質や数に影響しないと思います。排卵誘発法としてGnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)のスプレーを鼻腔に墳霧します。アレルギー鼻炎がひどい時はスプレーの吸引が悪くなると思われますので、症状がひどい場合には時期をずらされた方がいいと思います。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
これまでタイミングを8回、人工授精(AIH)を5回試みましたが、妊娠しません。年齢は28歳で、卵管も通っており、内膜も問題ないと言われました。腹腔鏡検査をした方がよいでしょうか?
検査をしてどこも問題がないとすれば、このまま人工授精を続けて、妊娠の可能性はあるのでしょうか?体外受精を考えるべきなのでしょうか?
御本人のように様々な不妊治療をしても妊娠できない方は結構いらっしゃいます。「子宮卵管造影検査」は卵管の中の通過性を確認する為のものであり、卵管周囲や卵巣・子宮腸管などの癒着についてはわかりません。「腹腔鏡検査」ではそれを直接目で見て確認できます。癒着が薄い膜状で軽度であれば、検査時に剥離もできますが、中等度以上のものになれば、そのままの状態にしておくことになります。一時的に癒着を剥離しても、後日さらに強い癒着を起こすことが予想されるからです。ですから、腹腔鏡検査は治療目的ではなく、主に検査目的と考えて下さい。
癒着などを認めない場合(卵子のpick up(取り込み)障害の明らかな原因がわからない場合)には、もうしばらくタイミングやAIHを続けてみることになりますが、それでも妊娠しない場合は体外受精へ移行すべきだと考えます。 「女性の年齢」は不妊治療において重要な因子であり「妊娠率」や「流産率」に大きな影響を及ぼします。また精子と卵子が出会っていても受精できない「受精障害」が不妊の原因となっていることもあります。その場合には顕微授精法が有効です。 (産婦人科医:粟田松一郎)
今度、体外受精をするのですが、私は痛みにとても弱いのです。採卵のときには、痛みを感じますか?痛みを感じないようにしていただけますか?
当院では、麻酔を行って採卵をしています。採卵が1個の場合は、鎮痛作用のある坐薬を使用致しますが、希望があれば麻酔を行います。麻酔は静脈麻酔で点滴を行い、採卵直前に側管より鎮痛・鎮静のための薬を注入します。採卵は普通10-15分程度ですので、眠っている間に終了致します。目が覚めた時には終わっていますので、その間痛みを感じることはありません。患者様一人一人に最適になるように調節して麻酔を行いますので、目が覚めた後は、気分良好である方がほとんどです。ご安心ください。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
以前、顕微授精にて女の子を授かりました。その時に「卵子の殻が固い」と言われていました。そろそろ、2人目を考えているのですが、やはり治療をしないと自然に妊娠するのは難しいのでしょうか?
受精がうまくいかない原因としては、精子の数が少なく、動きが弱いことが一般的ですが、精子の状態が正常でも受精がうまくいかないことがあります。卵の外側にある透明帯という殻が硬くて(もしくは厚くて)、精子をなかなか受け入れないことがあります。
しかし、受精がうまくいかないケースは、原因不明の状態がほとんどです。年齢が高くなるに従い、受精率は下がってきますので、加齢が関係しているのかもしれません。このような場合には、顕微授精が効果があると思います。 卵管が正常であり、御主人の精子の状態が正常である場合に限っての話になりますが、1人目を出産された後には、卵巣の機能が変化し、排卵する卵の質も変わってきますので、しばらくは自然妊娠を試されてもいいのではないでしょうか。 (院長:田中温)
こんにちは。先日、グレード3(G3)の6分割の受精卵を移植しました。卵のグレードは高い方がいいと聞きますが、着床率や妊娠率にどのように影響するのでしょうか?グレードや分割と、着床率や妊娠率の関係について詳しく教えてください。
当院における卵の質の評価であるグレードはG1,G2,G3,Dの4通りがあります。数が少ない方がより形が綺麗で均一な卵となり、良好卵と考えられます。
着床率・妊娠率の高い卵は、2日目に4細胞期胚、3日目に8細胞期胚、4日目に桑実期胚、5日目に胚盤胞と成長していきます。やはり卵のグレードのいいものは着床率や妊娠率の高い胚になっていく確率が高くなります。 しかし、わたしたちの調査においては、それがあてはまる胚は約7-8割であり、残りの2-3割は、初めは悪いと思っていても良好な胚になるものもあります。また、初めは良くても後で悪い胚となること(分割が進まない胚)もあります。ですから、まだまだ形態だけでは100%卵の評価はできないのが現状です。初めの段階でグレードが低い卵でも分割が順調に進むのであれば問題ありません。 (産婦人科医:永吉基)
現在、遠隔治療をしています。先日、セントマザーにて、戻しが終わって自宅に戻り、「あとは、処方していただいたドオルトンを飲み、着床を待つばかり・・・」と、一仕事終えた気になっていました。その旨を近医に報告に行ったら、また注射が始まりました。1日おきに打つとか、2回位HCG?(はっきりと覚えていないのですが..)を打つと言われました。
夫が乏精子症の為に、顕微授精をしたので、私自身の体には問題無いと思っていたのですが、念には念を入れて・・ということでしょうか?それとも、この注射は、一般的に行われるものなのでしょうか?この注射には、どのような効果があるのか教えてください。もちろん近医の先生を信頼しておりますが、金額のことを思うと、どうしても必要なのか?と疑問をもっています。色々な考え方や、処置の仕方があるとは思いますが、先生のご意見をお聞かせ下さい。
胚移植後の着床率を高める方法は数種類ありますが、私たちは黄体ホルモンと卵胞ホルモンの合剤の(ピル)が、最も効果があるという結果を得ております。採卵した卵の数・年齢・移植時の血中の黄体ホルモンや卵胞ホルモン計測の結果をもとに、黄体ホルモンをさらに追加したり、卵胞ホルモンを少し追加したりすることもあります。
他の方法としては、HCGを1日おきにうつ方法もあります。HCGをうつことによって黄体ホルモンと卵胞ホルモンが上昇しますので、効果は期待できます。しかし卵巣が腫れているような場合にHCGをうちますと、さらに腫れが助長されることがありますので要注意です。 (院長:田中温)
原因不明の不妊症と診断されています。
今回、体外受精を試みましたが、妊娠しませんでした。その時には、多精子受精のため、せっかく採卵できた卵が半分くらい使えない状態でした。多精子受精を防ぐためには、顕微授精の方がよいのでしょうか? 血液検査では、抗核抗体に異常値(高い)があると言われましたが、抗核抗体が高いことと着床は関係がありますか?抗核抗体の数値を下げるために、なにか内服薬を飲んで治療に臨んだほうが良いのでしょうか?また、毎回、生理がだらだらと10日間続くのですが、何か関係しているのでしょうか。
多精子受精を起こしやすいのであれば、貴重な卵子ですので顕微授精法で、一匹の精子で確実に受精させる必要があります。
抗核抗体が高値であることから、自己免疫疾患・抗原病の可能性も考えられます。日常生活には全く支障が無い方でも「抗リン脂質抗体症候群」の診断がつく場合があります。不妊治療においては、微小血管内での血栓形成による胎児への血流障害のための流産や子宮内胎児死亡が挙げられますが、着床にも悪い影響を及ぼしているのかについてはまだ定まった見解はでていません。「抗リン脂質抗体症候群」の診断には、抗核抗体の他にも必要な検査がいくつかあります。「抗リン脂質抗体症候群」による不育症の治療としては、低用量のアスピリン(小児用バッファリン)、プレドニゾロン、紫苓湯、ヘパリン注射などがあります。 性器出血がだらだらと続くのは「抗核抗体」とは関係ないと思われます。本当の月経ではなくて、排卵障害による不正出血の可能性もあります。 (産婦人科医:粟田松一郎)
こんにちは。体外受精を行って、卵を培養して胚盤胞で戻した場合と、培養をしないで分割卵で戻した場合では、妊娠判定の時期が変わるのでしょうか?それぞれ、妊娠判定日が戻してから何日後なのかを教えてください。
戻した日が違えばそれぞれ分割の状態も異なりますので、採卵日を基準として、採卵後14-16日に妊娠判定を行うとよいでしょう。戻した日から計算するのであれば、5日目戻しの場合は2日目戻しの場合より3日早く妊娠反応をすることになります。妊娠判定は尿中HCGという妊娠ホルモン値を計測しますが、低い値を調べますので1回の判定では陽性とならないこともあります。月経が発来しなければ3-5日あけて再度妊娠判定を繰り替えしてみて下さい。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
初めまして。関東地方在住の32歳女性(夫は37歳)です。男性不妊で、不妊治療を始めて3年になります。これまでに、人工授精を8回、顕微授精を4回しましたがどれも失敗でした。
排卵誘発(HMGを300単位9日間)をしていますが、卵の大きさにばらつきがあり、採卵後(4〜7個)に、移植できるものが1〜2個と少なく、凍結もできません。卵のグレードは良い(分割速度が遅め)だったり、普通〜悪い(分割速度が早め)だったりします。 先日、担当医から「注射をうってもあまり卵は育たないし、次回から自然で(クロミッドD5〜5日間)を試したらどうか?自然だと費用も刺激の半分くらいになるから考えてみては?」と提案されました。自然だと体に負担がかからず毎月チャレンジできますが、採卵当日に排卵をしてしまう可能性があるというデメリットも聞きました。自然を試そうか、もう1度だけでも刺激をしようかかと毎日悩んでいます。どちらがいいのでしょうか? また、今の病院は自宅から近いし、先生や看護婦さんがとても親切なので、転院はしたくないのですが、より有効な治療ができるのであれば、転院してみようかなという気持ちもあります。どうすればよいでしょうか。アドバイスをいただければ嬉しいです。
体外受精が成功するかどうかは、採取した卵子の質と数で決まります。質の高い卵子が多数採れた場合の妊娠率は、そうでない場合に比べて明らかに高くなります。ですから、私たちは質の高い卵子が複数発育するような排卵誘発法をみつけるように努力しています。
排卵誘発法には大きく分けて、排卵誘発剤を使うか使わないかの2通りがありますが、あなたの年齢であるならば、排卵誘発剤を使って多数卵子を採った方が、間違いなく妊娠率は高くなります。排卵誘発剤を使って誘発する方法には、大きく分けてGnRHアゴニストを使う場合とアンタゴニストを使う場合の2通りがあります。この排卵誘発剤を使う1ヶ月前には、ピルを使用して卵巣の機能を高めておくことも必要です。特に卵の大きさにバラつきがある方の場合には、ピルを前もって使用することは効果があります。 以上を踏まえますと、あなたのこれからの治療としては、いい卵(10個くらい)ができる排卵誘発法を早く見つけるかにかかっていると思います。担当の先生にご相談して、ご理解していただければ、いい結果に繋がるのではないでしょうか。 (院長:田中温)
いつも治療でお世話になっています。これまでに3回採卵をしました。1回目は3個採卵、3個受精で妊娠しましたが、心拍確認後の流産しました。2回目は7個受精しましたが、凍結卵でも妊娠しませんでした。3回目の採卵の前に、私からお願いして、初めてカウフマン療法を2周期しました。5個採卵できましたが、1個しか受精せず、分割状態も悪くて移植はできませんでした。
カウフマン療法後は、卵巣機能が良くなると聞いていたので、かなり期待していましたが、今回のように、悪くなることもあるのでしょうか?今回はたまたまなのでしょうか?
一般的に、カウフマン療法後は胞状卵胞が小さくなり均一化するため、その後の排卵誘発に対する卵巣の反応が向上するといわれています。今回の場合はたまたま悪かったのかもしれませんね。次の時はカウフマン療法を1,2クールした後、LH・FSH・E2のホルモン値を調べて問題なければ治療に入りましょう。次回の治療の際には、お申し出下さい。
また、流産は1回でしょうか。2回目以上であれば一度習慣流産、染色体を検査しておいた方がいいと思いますので、来院時にご相談下さい。 (産婦人科医:永吉基)
他院にてピックアップ障害の可能性があると診断され、体外受精を勧められました。
卵管が正常であれば、GIFT法を望んでいるのですが、GIFT法をするには腹腔鏡手術が必要だと言われました。セントマザーのWebサイトの挿絵では、そうは見えないのですが、実際はどうなのでしょうか?また、顕微授精をしないGIFT法は可能でしょうか。なるべく自然に近い形で治療をしたいのです。
GIFTは腹腔鏡で行います。当院のWebサイトでは、腹壁が薄い膜のように書いてありますから、臨場感に乏しくなっているのでしょう。イラストが不十分で申し訳ございません。
GIFTの欠点は、受精したかどうかが分からないという点です。この欠点をカバーするために、現在では、全て顕微授精を行った後にGIFT法を行っております。顕微授精することによってリスクが高くなることはありません。もし顕微授精を希望されるのであれば、精子と一緒にした段階でも可能です。自然に近い状態でということですが、GIFTをお勧めするほとんどは、難易性の方ですので、顕微授精をされた方が妊娠率は高くなります。 (院長:田中温)
体外受精(IVF)をしています。戻しの時に、いつも内膜が薄いといわれます。ホルモン補充をしてもらっても、厚くなりません。バイアグラを使うと、内膜厚くなるという話を聞きましたが、どうなのでしょうか?
子宮内膜の厚さと着床率は緊密な相関関係があります。内膜が厚くなれば着床率が高くなり、内膜が薄い場合には着床率が低下します。ですから、体外受精の着床率をあげるためには、なんとか内膜を厚くしなければなりません。
過去に様々な研究が長年にわたって行われてきましたが、内膜を厚くする決定的な方法は現在のところ見つかっておりません。そのような研究の中で、子宮周辺の血行をよくしようということで、バイアグラに効果があるのではないのかという目的で、膣錠を使うこともありましたが、効果がないという結論が出ています。
(院長:田中温)
体外受精(IVF)治療中です。IVMという方法があると聞いたのですが、どのような方法でしょうか?
IVMとは、in vitro maturationという言葉の略語です。アンタゴニストなどの薬が、開発される前には、多嚢性卵巣症候群(PCOS)のように、少量のHMGでたくさんの卵胞が発育し、重篤な副作用(OHSS)を起こすような症例に対して検討された治療法です。OHSSは、HCGを打つことによって引き起こされますので、IVMでは、卵胞が十分に発育する前にHCGを打たずに、未成熟なまま卵子を取り出します。その後、体外で成熟させて、顕微授精もしくは体外受精をします。しかし、IVMの成功率は非常に低く、一般的な治療となっていないのが現状です。現在では、アンタゴニストなどの薬がありますし、超音波下に卵巣表面を電気またはレーザーで焼却するという方法が非常に有効ですので、現在では、臨床的にはほとんど行われておりません。
(院長:田中温)
不妊治療を始めました。体外受精(IVF)を何度かしていますが、体重が治療のたびに増加するように感じます。IVFすると、体重が増えることがあるのでしょうか?
排卵誘発剤には、脂肪を蓄積する作用がありますので、体外受精を繰り返すことによって、体重は増えていきます。ですから、体外受精を行う際には、この体重増加を防ぐための注意、ダイエットなどを頭の中にいれる必要があります。また、一時的に体全体がむくんでしまうこともあります。しかし、このむくみは治療終了後には消失していきます。
(院長:田中温)
凍結胚移植が、妊娠率が高いと聞きました。それならば、是非試したいのですが、凍結すると受精卵がダメージを受けることがあるということでためらっています。
新鮮胚よりも、グレードが高くなる凍結胚はありません。凍結することにより、何らかのダメージは起きているはずです。しかし、現在の完成された凍結技術を用いるならば、妊娠率が極端に低下するほどの障害はないと考えます。また、凍結胚を用いて出生した赤ちゃんに、異常が高くなるということもありません。凍結に関しては、施設がどの程度の凍結技術を持っているかによってかわってくると思います。完成された技術があるのならば、自然周期の凍結胚移植は、採卵周期の新鮮胚移植よりも、明らかに妊娠率は高くなります。試してみる価値は十分あります。
(院長:田中温)
体外受精後、普通の生活をしても大丈夫といわれましたが、身体に直接の刺激のあるような、鍼灸やマッサージ、整体にでかけても大丈夫でしょうか?また、温泉には、妊娠初期には入らないように書いてあることが多いのですが、入っても大丈夫でしょうか?
原則的に、胚移植後は、日常生活は何をされても妊娠率に影響はないと思います。水泳のインストラクターの方で、戻し後、一度では妊娠しないと思い込んで、戻したその日から水泳の指導をされて、無事に男の子を生んだ方もおられます。
(院長:田中温)
体外受精(IVF)後、受精卵を戻さずに凍結することにしました。一刻も早く妊娠したいので、すぐにでも凍結受精卵を戻したいのですが、採卵した翌周期には、戻すことができないのでしょうか?
排卵誘発剤を使った周期に凍結した場合には、1ヶ月卵巣機能を調整したのちに、戻した方がいいと思います。採卵した翌周期は、ほとんどの方の月経周期が不規則になります。ですから、凍結胚を戻そうとしても、排卵日を見つけることが難しくなります。また、ホルモン剤を用いて、内膜を厚くする方法がありますが、卵巣、子宮内膜が、採卵時の排卵誘発剤の影響で、かなり乱れている状態ですので、結果的にはいい方向にはつながりません。1ヶ月休んでその翌月にもどしたほうが、妊娠率は高くなります。
(院長:田中温)
採卵後、卵の質が悪いといわれました。卵や受精卵のいい、悪いは、どういう基準で決められているのでしょうか?グレードが悪いといわれたものは、着床の可能性がないのでしょうか?
一般的に卵のグレードは、採取した際の卵子の周りについている顆粒膜細胞の量、質、および卵の形で決まります。顆粒膜細胞がふわふわしているものは良好、ころころと量が少なくて硬い感じのものは不良と考えます。また、卵子の形がいびつであるか、正円であるかによっても違います。
顕微授精(ICSI)の際に、この顆粒膜細胞を酵素処理して除去しますと、さらに卵子の中の状態がよく観察できます。同じ第一極体を放出した第一減数分裂を終了した卵子の中には、卵子の質が全体的に緊満感があって、つきたてのもちのような非常に良好なものから、しわしわの梅干のような質の低いものまであります。当然グレードの低い卵子では顕微授精の受精率も下がってきます。 受精卵の段階での胚の予後を調べる方法は、最近よく報告されていますが、前核(精子、卵子由来の染色体からなる核)の大きさが均等であるかどうか、そしてこの前核の中の核小体の数がそろっているか、また、その位置が規則正しいか、などを、参考にして、受精卵の質を決めることがあります。あくまでも、顕微鏡下の判断でありますので、けっして100%ではありませんが、かなりの程度で予後を判定することができます。 グレードが下がることにより、妊娠率は明らかに低下しますので、もし、妊娠にいたらなかった場合には、次回の排卵誘発剤を決める際に、この卵子、または受精卵の所見の記録をとっておくことは、非常に有用なことです。 (院長:田中温)
体外受精をすすめられています。親族から、高度医療で妊娠すると、変な子が生まれるのではないかといわれて、戸惑っています。高度医療の妊娠で、赤ちゃんに問題が出る確率はどれくらいなのでしょうか?
統計学的には、高度医療で妊娠した場合と、自然妊娠した場合の赤ちゃんに異常がでる確率は差がないというのが、現状だとお考えになられて結構です。
(院長:田中温)
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