回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.21 -
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:15回 人工授精:5回 体外受精:0回
 結婚して3年。結婚半年後から、治療を開始し、子宮腺筋症と診断され、タイミンク゛療法を行なっていました。しかし、なかなかうまくいかず、平成17年10月に腹腔鏡検査をしました。その結果、自然妊娠も可能とのことで、タイミンク゛を再開しましたが、妊娠には至らず、昨年10月より、人工授精(AIH)を開始しました。今年に入り、転院して、セントマザーで人工授精をしています。今回でトータル5回目です。
 そろそろ体外受精(IVF)を考えていますが、フルタイムで仕事をしており、会社を休みにくく、精神的・肉体的に大丈夫か心配です。その反面、治療には費用もかかりますし、仕事を辞めて治療だけになるのも精神的に辛いのではと考えております。仕事を辞めて治療に専念するが、仕事をしながら治療をするか・・・先生のご意見を聞かせてください。また、仕事をしながら、治療をされている患者様がどのくらいいるのか?その方々の妊娠率と合わせて教えて下さい。また、治療中に連続して何日間仕事を休まねばならないかなどもアドバイスいただけると嬉しいです。

 当院では多くの方が県外からの患者様です。そのほとんどの方が、地元で注射などをされて、採卵や胚移植の時に当院にこられており、フルタイムでお仕事をされている方も少なくありません。
 また、当院の場合は、卵の大きさなどのモニターは時間内だけでなく、時間外でも可能ですから、仕事に支障をきたしません。排卵誘発の注射に関しては、不妊治療は保険適応外の治療となりますから、自己注が可能です。日中に時間の都合がつかない場合であっても、ご自身で注射を行うことができます。 もっとも問題になるのは採卵の日だと思います。採卵の日は、通常、朝8:00に来院していただき、8:30からモニターを行います。そこで問題がなければ、9:00に採卵がスタートします。麻酔を用いた処置になるようであれば、半日は病院にいることになります。ですから、採卵の日は余裕をもって対処しなければなりません。
 胚移植は培養によって、2日目、3日目、4日目とありますが、採卵よりも時間の都合はつきやすいと思います。治療が順調にいっている場合は、採卵日は1日、胚移植では半日の予定で計画していただければ大丈夫だと思います。[2007年6月16日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:13回 人工授精:5回 体外受精:4回
 これまでに2回目の採卵をしました。18個採卵でき、そのうち12個が受精卵となりました。受精卵6個を2日目の段階で凍結、残り6個は胚盤胞まで分割をさせましたが、胚盤胞になったのは2個だけでした。その2個も分割が遅かったようで7日間かかりました。
 自然周期での二段階胚移植を予定していますが、分割速度の遅かった胚では移植しても意味がないのではないかと感じています。分割速度が遅い胚が、移植後に順調に育つ割合はどれくらいなのでしょうか?また、採卵できた数を考えても、胚盤胞まで育ってくれる胚はもう少し多いのではと期待していましたが、結局1/3しか育たず、落ち込んでしまいます。これは卵の質が低下しているということでしょうか?

 7日間で胚盤胞に到達した胚は、かなりスピードが遅いと思いますので、着床率は下がると思います。ですから、一般的には、7日目の胚盤胞移植での着床率はかなり低くなるとお考えになってよいと思います。但し、胚盤胞でも初期・中期・後期によって着床率が異なってきますので、詳しいことに関しては、実際に胚をみている主治医の指示に従ってください。
 胚の発育のスピードは、卵子の質がもっとも影響していると思います。卵がたくさん採れすぎた場合には、1つあたりの卵の質が下がることがありますので、その場合には、採れる卵の数を10個くらいに減らすように排卵誘発法を選択するとよいでしょう。[2007年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:0回 体外受精:2回
 子宮卵管造影検査では、問題がありませんでしたが、子宮内膜症で左卵巣のチョコレート嚢胞があります。新鮮胚移植、凍結胚盤胞移植でも結果が出ずに、ラパロを予定しています。ラパロをした後は、しばらく妊娠しやすいと耳にしますが、どの位の期間が妊娠しやすいのでしょうか?
 また、その期間中は、凍結胚移植をするか、タイミング法をするかも迷っています。現在、凍結胚が2〜3個残っているのですが、ラパロの後は、どのような治療計画を立てるのがよいでしょうか。アドバイスをお願いします。

 卵管の機能は、まず、卵子をピックアップすることです。ピックアップされた卵子は卵管の中で精子と受精し、分割しながら、子宮へおりてきて着床します。ですから、卵管の機能を調べる検査としては、[ピックアップのため]卵管の周囲の癒着がないかを調べるための腹腔鏡(ラパロスコピー:ラパロ)検査と、[精子と受精するため]卵管内腔が通っているかどうかを調べるための卵管造影検査の両方が必要です。
 子宮内膜症の場合には、卵管の周囲が癒着する可能性が高くなりますので、腹腔鏡検査をされて、癒着がひどい場合には、体外受精をされるとよいと思います。ですから、本来であれば、体外受精(IVF)に入る前に、腹腔鏡検査をした方がよかったと思います。軽い癒着であれば、腹腔鏡検査の時に剥離することも可能ですので、妊娠しやすくなるかもしれません。ただし、必ずそうなるとは限りません。今後の治療については、腹腔鏡で詳しく調べてから、主治医と相談して決めるとよいと思いますよ。[2007年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:4回 体外受精:0回
 不妊治療約1年です。人工授精(AIH)から体外受精(IVF)にステップアップするかどうか悩んでいるところ、精子の受精能力を調べる精密検査をすすめられ、受けました。クルーガーテストとDNA断片化検査です。
 通常の精液検査結果は、濃度11400万/ml、運動率72.8%、異常形態精子率45.6%で、すべての項目の基準を満たしておりました。
 しかし今回のクルーガーテストでは基準値(15%)以下の6.5%で、もし体外受精をするなら、採取した卵子の半分は顕微授精(ICSI)にした方がいいと言われました。DNA断片化検査では、断片化率が14%で特に問題はないということです。通常の精液検査、DNA断片化検査では異常はありませんが、クルーガーテストだけこのような結果が出たことに少々理解しづらい部分もあり、不安な毎日を送っています。
 体外受精にステップアップすることを決心したのですが、主人の意見として、正常な受精能力を持った精子が6.5%しかいないわけですから、顕微授精で選択された1匹の精子が異常精子だったら恐いと積極的に考えてくれません。だからといって妊娠を諦める事もできません。顕微授精ではどのようにして精子を選別するのですか?リスクは高いのでしょうか?

 治療の際に、精液所見、卵の状態といったものは変わるものです。精子の評価としては、精子数・運動率・奇形精子の割合、クルーガーテストやDNA断片化検査等があります。しかし、すべての条件をクリアするものではありません。
 その時の精子の状態で、通常の体外受精(IVF)でいい場合もありますし、運動率が低くて顕微授精(ICSI)をおすすめすることもあります。顕微授精の際には、形態的に問題ないものを選択したり、HOST法などで生存の確認を行っています。その結果、受精分割が問題なくすすめば、いいのではないかと考えています。胎児の異常がどうしても心配ならば、妊娠反応陽性後に羊水検査や絨毛検査を受けられたらよいと思いますよ。[2007年6月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:12回 体外受精:6回
 HMGを多量に打っても採卵数が1〜2個しかできないので、自然周期での採卵になりました。クロミッドを服用しての採卵で1個採卵し、採卵から2日目の昼に2分割(グレード5)で凍結したのですが、グレードが悪すぎて凍結しても意味がないような気がしてなりません。2日目にグレードが悪くても、融解培養して分割が進む可能性はあるのでしょうか?

 胚の凍結の目的には、「余剰胚凍結」「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防のため」「内膜が薄い状態の採卵周期に移植せず、別の自然周期に移植して着床率を上げるため」と色々とありますが、あなたの場合は自然周期ですので、凍結の意味はあまりないように思います。凍結することによって、卵の質は必ず少しは下がります。決して上がることはありません。また、グレードが悪い場合、融解後、更に胚の分割が進む可能性は非常に低いとお考え下さい。
 凍結の意義は、採卵周期ではなく、自然周期に戻すことによって着床率が高まり、結果的に妊娠率が上がることにあります。しかし、実際の卵を見ていないので、詳しいことはいえません。担当の先生によく聞いてみられるとよいでしょう。[2007年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:6回 体外受精:1回
 初めてメールします。
 先日、初めて顕微授精(ICSI)をしました。残念ながら妊娠にはいたりませんでした。しかし、生理がきたのに、体温が下がりません。あきらかに生理の出血です。むしろいつもより多いくらいです。どこか体が変になってしまったのではないかと心配です。こういったことはよくあるものなのでしょうか?

 移植後、基礎体温は上昇していますか。上昇しているとすれば、高温の今は移植後何日目でしょうか。また、今、黄体補充ホルモンのなく服や坐薬などを使用されているでしょうか。内服などをしていれば、内服後、数日間は、高温であってもおかしくありません。
 移植後3週間以上経っていたり、内服終了後1週間以上経っても高温が続くようであれば、再度妊娠反応を調べるか、医師の診察を受けてください。[2007年6月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:6回 体外受精:4回
 結婚6年目、これまでに採卵は8回チャレンジしました。卵はいつも2〜5個程度しか採れません。(ボンゾール後のウルトラショートで5個採卵がこれまでの最高です)
 体外受精(IVF)を4回しましたが、うち3回は多精子受精でした。その後、顕微授精(ICSI)にきりかえ、胚移植を2回しましたが、子宮外妊娠となり摘出手術で左卵管が閉塞しました。
 その後、腺筋症や卵巣癒着、甲状腺ホルモン低下症や黄体機能不全など悪い症状がどんどん増えてきます。腺筋症の治療としてボンゾールで閉経させた後に顕微授精(新鮮胚移植)も妊娠はせず..という状態です。
 <質問>
 1. 妊娠・出産の可能性は低いでしょうか?
 2. 現在の病院は2件目ですが、月経3日目までの胞状卵胞の数・位置・大きさなどの内診やE2、FSHなどのホルモンの測定がなく、「月経が始まったら○日目から注射ね」といわれます。1件目の病院では、月経3日目のE2数値が高い場合は採卵周期を見送っていました。このままでよいのでしょうか?
 3. ドオルトンで調整後に排卵誘発して採卵をしました。4個のうち1個しか受精できなかったのですが、薬が合わないのでしょうか?

 卵が5個採れているのであれば十分だと思いますよ。排卵誘発は、ウルトラショートが一番よいと思います。ドオルトンを使うと、おそらく卵の数が減ってきますので、使わない方がよいと思いますが、詳しくは、月経3日目の胞状卵胞の数・位置・大きさ、E2・FSHのホルモンの値などを観察することが必要だと思います。
 同じ注射を同じように打っても、反応が違うことはよくあります。それは、その周期の卵巣および中枢性の脳下垂体・視床下部のレベルが異なるからです。
 体外受精(IVF)は費用が高額ですので、1回の治療で、できる限り高い妊娠率をあげることが必要です。そのためには、質の高い卵を、ある程度の数、採ることが必要だと思います。担当の先生とよく相談されて、納得をした上で治療をされてください。[2007年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:16回 体外受精:1回
 初めての体外受精(IVF)に挑戦しました。
 採取できた7個の卵子のうち、6個が受精可能で、うち4個が受精分割したものの、3個は2分割で停止しました。1個は8細胞期まで分割し、採取4日後に子宮に戻しましたが着床しませんでした。
 担当医からは、4個中3個が2分割で停止するという経験はないし、原因がわからないので治療方法はないと言われました。原因が何なのか・・・治療法はないのでしょうか?どうすればよいですか?

 体外受精(IVF)の成功率は、いかに質の高い卵を複数発育させるかで決まります。体外受精後、胚の分割が遅くなったり、止まったりするのは、採取した卵子の質が低いからだと思います。あなたに合った排卵誘発法を見つけることが重要だと思います。そのためには、月経3日目の胞状卵胞の位置・大きさ・数、血中のE2・FSHのホルモン値が有効だと思いますよ。[2007年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:1回
 今回、ホルモン補充での凍結胚移植を予定しています。
 HCGを使って排卵させた場合、その24〜36時間以内に排卵するとして、タイミングをとったら、自然妊娠の可能性もあるのでしょうか?タイミングをとって受精卵ができて、1週間後に凍結胚移植すると、自然妊娠の受精卵と移植の受精卵で二段階移植と同じことになるのでしょうか?それとも自然受精した受精卵が子宮に移動してくるころに移植するため、移植チューブなどで自然受精の受精卵の着床が障害されるということもあるのでしょうか?そういった場合、凍結胚移植は1つでも双子になる可能性もあるのでしょうか?

 自然周期やクロミフェン周期でタイミングをとって、その後4〜5日後に桑実胚や胚盤胞を移植すれば、理論上は2回妊娠のチャンスはあるように思われますが、ホルモン補充周期では考えにくいと思います。通常、二段階移植とは、排卵後2〜3日目に4〜8細胞を移植し、更に、4〜5日目に桑実胚や胚盤胞を移植することをいいますので、上記のような状態を二段階移植とはいわないと思います。ただ、当院では、二段階移植をして妊娠率が上昇したというデータはありませんので、通常は行なっておりません。[2007年6月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:45 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:10回 体外受精:15回
 Short法での体外受精(IVF)、セロフェンでの誘発のIVFを7回行いました。
 今周期は誘発なしで、生理13日に卵胞チェックしたところ、10mmの卵胞でE2が64、LHが43でした。19日目で卵胞10mmのまま、E2が259、LHが37でした。24日目には、17mmに育ち、E2は414、LH42でした。
 これまでは、12日目で排卵、月経周期は25日前後でしたが、今回の排卵には2倍以上の日数がかかっています。また、LHも採卵2日前で通常10〜20ですが、今回は常時40台でびっくりしています。来月、採卵をしたいのですが、LHが高いとよくないでしょうか?また、LHを下げる手段があれば教えていただけませんか。
 また、DHEAを10ヶ月ほど飲んでおり、今周期19日目より服用をやめています。この影響かどうかわかりませんが、卵胞が大きくなってきました。DHEAは飲まない方がいいのでしょうか?

 いつもの月経周期よりも極端に周期が長くなり、卵子の発育が遅い場合には、たいていの場合、よい卵子は発育しておりません。中止した方がよいでしょう。
 LHが明らかに高くなっていますね。この場合は、卵子の発育が阻害されますので、カウフマン療法もしくは低用量ピルのお薬を飲んで下げるか、GnRHアゴニストやGnRHアンタゴニストを使うとよいと思います。DHEAの効果は科学的には証明されておりません。[2007年6月1日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 私は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、高プロラクチン血症、内膜症による両卵管癒着により、体外受精(IVF)をすすめられています。しかし、私が通っているクリニックでは受精卵の凍結は行っていません。ということは、1回の採卵で移植も1回ということになるのでしょうか?
  治療費の負担が大きいので、可能であれば1回の採卵で何度か移植をしたいと思っています。何度も治療費を捻出するためには、相当な無理がかかります。と悩んでいても、近隣では他にIVFを行っている病院もなく、途方に暮れています。治療を続けて行く上で、どのような方法があるでしょうか?

 現在、通院しているクリニックが凍結できないのであれば、移植はできて1回、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になれば移植できない可能性もあります。したがって、現在通っている病院でのあなたの希望は満たされないものを思いますので、凍結可能な病院やクリニックをインターネットや本などで調べて、そこで治療を受けられることをおすすめします。
  多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、通常量の排卵誘発剤を打つと、多数の卵胞ができて、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)となる可能性が高くなりますので、凍結して1〜2ヶ月あけて胚移植をします。卵巣が腫れないようにする方法として、排卵誘発剤の量を通常の1/4〜1/2にして、長期投与する方法もありますが、卵胞数が1〜2個になり、その質も必ずしもいいとは限りません。上記のことを参考にしていただき、今後の治療方針を決められてください。[2007年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:3回 体外受精:4回
 前回は、凍結胚移植で桑実胚を戻しましたが、うまくいきませんでした。今回は採卵3日目に8分割を3つ戻しました。今回は、初めてグレード1の卵が2つでき、内膜も12mmあったので、期待していたのですが、うまくいきませんでした。年齢的に焦りもあり、次回は方法を変えGIFT・ZIF法に挑戦したいと思っていますので教えて下さい。
  1. GIFT・ZIFT法は、良い卵・良い内膜でないといけないようですが、グレード2や3でも妊娠は可能でしょうか。体外受精(IVF)でうまくいきそうにない卵が、GIFT・ZIFT法ではうまくいくこともあるのでしょうか。
  2. GIFTとZIFTの妊娠率には差が無いようですが、分割した卵の方が少し安心感があります。どちらになるかは卵の質で決まるのでしょうか?また、凍結卵ではできないのでしょうか?
  3. GIFT・ZIFT法は、たいだい何回を目安にすればよいでしょうか?体外受精でうまくいかないけれども、GIFT・ZIFでは1回でうまくいったという方はいらっしゃるのでしょうか?

 精子と卵子が出会い、受精して分割するのは卵管内です。ですから、卵管内に精子と卵子(または受精卵)を入れるGIFT・ZIFT法は子宮内に分割胚を入れる体外受精(IVF)よりも妊娠率が高くなるというのは、生理的に頷けるところです。GIFT・ZIFT法でも、卵子の質や内膜の状態が不良の場合には、妊娠率は低くなります。その場合の妊娠率は、体外受精とほとんどかわらないと考えてよいと思います。
  GIFTかZIFTかの区別は、採れた卵の数によります。採れた卵が2〜3個の場合はGIFT、4〜5個の場合は、翌日の受精を見てから入れるようにしております(ZIFTになります)。
  GIFTもZIFTも本質的にはほぼ同じで、採れる卵の数が少なく、何度も体外受精に失敗している方で、卵の質や内膜が良好の場合に行なっております。もちろん、凍結卵を使うことも可能ですよ。体外受精を3〜4回して、うまくいかない場合は、GIFT・ZIFTをお考えになることをおすすめしています。1回で妊娠された方もたくさんいらっしゃいます。逆に、GIFT・ZIFT法はダメで、体外受精で妊娠された方もいらっしゃいます。[2007年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:3回 体外受精:3回
 凍結胚移植の前の月に、月経周期を整えるためにカウフマン療法を一周期行いました。移植後も同じホルモン薬(プレマリン、ヒスロン)を使っていたためか、陰性判定後の採卵では卵のグレードがやや良く、数も少し増えていました。カウフマン療法は、採卵前の卵巣機能を高めるために行うとありますが、例えば、8月に採卵予定であれば、7月の生理3日目から行うのでしょうか。それとも6月の生理3日目からでしょうか?また、凍結移植時のホルモン薬がたくさんあまっているのですが、どうすればよいのでしょうか?

 これまでの体外受精(IVF)の時の卵胞数はどれくらいでしょうか。10個以上と多いようであれば、1〜2ヶ月前からのカウフマン、5個以下と少ないようであれば1ヶ月前からのカウフマンでよいと思います。(※卵胞の少ない方が、あまり前からカウフマン療法をすると胞状卵胞の数が減ってしまって、かえって以前より採卵数が減少してしまうことがあります。)
  ホルモン薬は、冷蔵保存、直射日光を避けて保存し、薬の変化やいたみがなければ、内服は可能だと思います。保存をしっかりして、次回お薬をもらう時に主治医に相談されるとよいでしょう。[2007年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:1回 体外受精:2回
 1回目の顕微授精(ICSI)ではアゴニスト+HMG誘発剤を使いましたが、卵ができすぎ、エストラジオールが高くなり過ぎて中止になりました。2回目も同じくロング法で、排卵誘発剤の量を減らし、32個採卵、うち10個が受精、凍結はできませんでした。3日目の7分割胚を1つ戻しましたが、結果は陰性でした。
  主治医は、「ホルモン値は正常ですが、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で、薬の効きがよすぎて、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性があるため、排卵誘発剤を増やせない。それでは、卵子の質があがらないから、次回は腹腔鏡下の卵巣焼灼術をしたほうがいい」と言っていました。
  こちらで以前いただいたアドバイスでは、治療周期の1〜2周期前よりピルを服用すると、卵胞の数が減らせるとのことですが、その方法と卵巣焼灼術ではどちらの方が、確実に効果があるのでしょうか?卵巣焼灼術は、私のように、ホルモン値が正常な多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)にも効果があるのでしょうか?

 ホルモン値は正常ということですが、どのような条件で行なった何のホルモン検査の結果でしょうか。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、LHRHテストではLHが上昇、LH/FSH比が高くなりますが、このような検査をしてPCOSの診断がついているのでしょうか。LHRHテストでPCOSという診断であれば、腹腔鏡下の電気焼灼術が有効です。
  患者様によっては、治療周期の1〜2周期にピルを服用する方法も効果が期待できます。ただ、PCOSの場合、ピルを飲んでも、数が多くできてしまう方もいらっしゃいますから、「どちらがよいか」という点では、電気焼灼術になると思います。治療効果には、個人差がありますので、主治医とよくご相談くださいね。[2007年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:不明 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:不明 人工授精:不明 体外受精:不明
 ホームページを見て、セントマザーでは凍結卵戻しの方が妊娠率は高いことを拝見しました。
  凍結卵戻しだと、凍結・融解の処理をすると思いますが、融解後に受精卵に影響はないのでしょうか?また、凍結卵で妊娠した場合、胎児に奇形等の影響はありませんか?

 -196℃の超低温で凍結することで、胚に影響が出るのではないかとご心配されることはもっともだと思います。しかし、胚の凍結は、家畜の世界ではヒトよりもずいぶん昔から行なわれており、ヒトに関しても10年以上の歴史があります。胚を凍結することにより、胎児に異常が増えるという報告はありません。当院では、凍結胚の流産率が低くなっております。心配はありませんよ。[2007年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:3回 体外受精:1回
 先生はじめまして。
  精子の運動率が20〜30%のため、セロフェンと注射で軽い刺激をして、自然周期で顕微授精(ICSI)をしました。卵は、8個のうち6個が分割したのですが、E2値が7000台あったので、今回は全胚凍結となりました。カバサールも長期服用しています。いくつか教えて下さい。
  1. E2値が7000台になる原因は何が考えられますか?
  2. 着床するためには、どのような治療が有効でしょうか?
  3. 胚凍結に関するデメリットを教えて下さい。
  4. 精子も卵子も凍結で、顕微授精の治療ですが、副作用について気をつけることはありますか?また、障害児の確率は高くなりませんか?
  ご回答をよろしくお願いいたします。

 卵が8個でE2値が7000というのは、少し値が高いと思います。おそらく、採卵できなかった卵がいくつかあったのではないでしょうか。E2値は、成熟した卵1つあたり、たいだい400〜600pg/mlと考えるとよいでしょう。
  着床率を上げるためには、全胚凍結-自然周期移植が最も効果があります。胚を凍結する場合-196℃の超低温で保存しますので、胚に少しは影響があることは事実です。しかし、哺乳動物の胚凍結の長い歴史の中で、凍結胚を使用して出生した子供への悪影響が有意に高くなるという報告はありません。また、顕微授精(ICSI)についても異常率が高くなるという報告はありませんので、安心して治療をされてください。[2007年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:1回
 2年前にセントマザーで顕微授精(ICSI)にて妊娠しました。無事に出産、現在子供は1歳2ヶ月になり、そろそろ治療再開をしたいと考えています。
  ホームページで費用を見ていると、体外受精(IVF)の費用の欄に「2回目から減額」と書いてありますが、私も適用になりますか?

 凍結処理をした場合を除き、体外受精(IVF)で採卵・胚移植を複数回行なうことになった場合、経済的負担を少しでも減らすことができるよう、2回目から少しずつの減額をしております。患者様によって治療の詳細が異なりますので、詳しくは受付までお問い合わせ下さい。[2007年5月15日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:6回 人工授精:0回 体外受精:3回
 タイミング療法6回の後、卵管造影検査をした結果、子宮からすぐの所から両卵管つまっており、体外受精(IVF)を行いました。1回目にロング法で妊娠しましたが、破水で死産という残念な結果になりました。流産後、半年あけて、2回目に挑戦しましたが陰性、3回目は内膜も良く、受精卵のグレードも最高だったにも関わらず陰性でした。
  今回は、10個とれた卵のうち9個が受精し、2個移植して、7個の受精卵を凍結しています。凍結卵は採卵から2日目3分割くらいの卵です。1回目は、採卵から3日目に移植して妊娠できたのですが、胚盤胞もしくは3〜4日目の受精卵が妊娠しやすいのでしょうか?次回は、二段階移植をすすめられていますが、融解後1〜2日間培養してもらった方が良いでしょうか?

 一般的には、受精後の分割は、採卵後、2日目で4分割、3日目で8分割、4日目で桑実期胚、5日目で胚盤胞となります。しかし、すべての胚が順調に胚盤胞になるわけではなく、途中で分割のスピードが遅くなったり、停止することもあります。分割のステージごとに、状態とスピードを観察し、最も良好な状態で戻すことが大切で、何日目が最も着床率が高くなるといった方程式はありません。また、施設によって、凍結する時期などが異なるので、一概にはいえないところもあります。現在通院されている施設が、最も得意とする方法で行なうころが最善だと思います。
  当院では、胚盤胞よりも採卵2〜3日目(4〜8分割)の凍結が最も成績がよくなっております。また、採卵周期では戻さず、全胚凍結をして、自然周期に戻すようにしております。そちらの方が妊娠率は高くなり、流産率は少し下がる傾向があります。
  二段階移植に関しては、賛否両論です。担当の先生としっかり相談されてください。[2007年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:5回 体外受精:1回
 先日初めての体外受精(IVF)で妊娠し、残った胚盤胞を凍結してあります。将来、凍結胚移植による2人目を希望していますので、高齢出産によるダウン症やその他の障害を持つ可能性についてお聞きしたいのです。
 高齢による異常児の確率が上がるのは、受け入れる母体の年齢によるのか、加齢による卵子の質の低下によるものか、どちらでしょうか。卵子の質によるものであれば、31歳で凍結保存した胚盤胞であれば、移植時の高齢の確率でなく、31歳の確率になるのでしょうか?できれば2人目は、時間をおいて作りたいと思っているのですが、早めに行った方がよいのでしょうか。回答をお願いします。

 加齢による異常児の発生確率の上昇は、卵子が発育する際の染色体異常と関係しているといわれております。
 女性は出生時に原始卵胞をもっており、成熟期に至るまで、卵巣内の卵子は出生時と同じ状態でとどまっております。成熟期に思春期となり、脳下垂体よりホルモンが出ることによって卵胞が順番に発育して排卵が開始し、妊娠の可能性が出てまいります。毎月、排卵することにより、卵子は減少していきますが、20歳の時に排卵した卵と40歳の時に排卵した卵は、もともと同じもの(出生時からもっているもの)です。
 ですから、40歳の時に排卵した卵は、20歳の時に排卵した卵より20年古くなったと考えられます。この20年の間に卵子の重要な働きである「精子と受精して、染色体を分配する機能」が低下してしまうのは、自然の流れであり、どうしても避けることはできません。このようなことからも、染色体異常の発生の一番大きな原因は、母体の加齢であるということがおわかりになると思います。
 ですから、31歳の時に凍結した胚盤胞であるならば、高齢になってから採卵する卵子よりも異常児の発生確率は低下するものと考えられます。[2007年5月1日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:1回
 昨年10月に子宮卵管造影にて右卵管閉塞、今年1月に腹腔鏡検査にて子宮内膜症を指摘されました。その後1回目の体外受精(IVF)をしましたが、うまくいきませんでした。
 月経2日目の採血結果では、血中のエストラジオールが高く、次回の排卵は望めないとして月経5日目から2週間、ドオルトンを処方されました。以前も月経2日目にエストラジオールが高くなり、ドオルトンを処方されたことがあります。FSHは正常範囲と言われています。
 一般に、月経期のE2は低いものと理解しているのですが、この時期に高いのはなにか異常があるのでしょうか?ご教示いただけますと有り難いです。

 前周期に排卵がうまくいかず、月経時に未破裂卵胞が残るとE2の値が高くなり、良好な卵胞の成長が妨げられることがあります。このような場合、1〜2周期お休みして自然に消失するのを待つ、もしくはドオルトンなどの内服でリズムを整えて消失を待つという方法があります。他に、月経時に残りの卵胞を穿刺排液し、その後スプレキュアを使用してE2値を下げて、排卵誘発を行う方法もあります。[2007年5月1日]
(産婦人科医:永吉基)
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