回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.29 -
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:2回
 男性不妊で顕微授精(ICSI)を2回行ないました。私には、特に問題は見つかっていません。
1回目の誘発法、ショート法(HMG+HCG)で19個採卵できましたが、未成熟卵が多く、結局2個しか分割しませんでした。3日目に5分割胚を移植しましたが妊娠に至りませんでした。
 2回目の誘発法は、ロング法(前周期からのプラバノール内服・スプレキュア点鼻・HMG+HCG)で9個採卵できました。3個が未成熟卵で、顕微授精時に3個が壊れ、残りの3個が分割しました。5日目に胚盤胞1個と桑実胚1個を移植し、単胎妊娠しましたが、残念ながら10週目で繋留流産しました。
 次回の治療を考えておりますが、誘発法を悩んでいます。私に問題がないにしては、未熟卵の数が多く、誘発法があってないのではと不安に思っているのですが、主治医はまたロング法でと言っています。それでよいのでしょうか。成熟卵を採るにはどうすればよいのでしょうか?

 ショート法よりロング法の方が合っているようですね。9個のうち3個が未成熟卵という事は、6個が成熟卵ということですので、これはまずまずの状態だと思いますよ。ロング法を繰り返すか、またはもう一度アンタゴニストを試されてみてはどうでしょうか。現在は、アンタゴニストは、ロング法と同等の効果があると言われております。人によってはロング法よりもいい結果がでる事がありますので、一度試してみる価値はあると思われます。[2008年7月1日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:0回 体外受精:13回
 HMGを使用した刺激周期の体外受精(IVF)を1年半で6回行いましたが妊娠に至っておりません。刺激周期でも採卵数が2〜3個と少ないため、その後は自然周期での体外受精を7ヶ月で7回行いましたが、妊娠には至っていません。
 私は、年齢的な焦りもあり、自然周期IVFを毎月続けるつもりですが、主人としては、毎月、全身麻酔(採卵時のみ、点滴で行う)を受けていても大丈夫なのか、また、毎月卵巣に針を刺しているが大丈夫なのかと心配しています。毎月連続で受けた場合の、体外受精への影響・妊娠への影響・身体的な影響がありましたら、教えてください。

 治療を始めて現在に至るまで、「体が非常にだるい」「頭痛がひどい」「眠れない」「食べられない」などの身体的・精神的な大きな変化はありませんか。また、定期的に「肝機能」「腎機能」「貧血の有無」などの健康チェックは受けていますか。体調が良くても、麻酔を受けたり、排卵誘発剤の注射等を行っていますから、定期的な検査は受けられた方がいいと思います。
 今は、自然周期での治療ということですから、卵巣への負担も軽くはなっていると思います。治療は、1〜3周期に1回のペースとし、治療前の子宮や卵巣のチェックで問題ある時は無理をしないで1〜2周期お休みすることをお勧めします。妊娠した場合には、体調や採血の結果に問題がなければ、影響しないと思います。[2008年6月16日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:3回
 子宮内膜症(片側はチョコレート嚢腫)と子宮腺筋症があり、3回目の体外受精(IVF)で双子を妊娠しましたが、18週で、絨毛膜羊膜炎のため破水・死産しました。これから体外受精に再挑戦するつもりですが、今度こそ無事に出産したいと願い、事前にできることはしたいと思っています。
 ただ、子宮と腸が癒着(子宮は後屈)しており、腰痛と排便痛があります。妊娠中も腰痛は頻繁で、14週頃から仰向けには眠れなくなりました。このように、臓器が癒着している場合、それが原因となって、妊娠が中断される例もあるのでしょうか。
 また、現在は、腹腔鏡手術で癒着を剥離することも考えていますが、「必ずしも剥離できるとは限らない」「人気のある医師の手術は9ヶ月待ち」という状況です。年齢のこともあり、体外受精を優先するか、腹腔鏡手術を受けるか、手術を待っている間に何回か採卵・受精卵凍結をするべきか・・・悩んでいます。どのようにすればよいのか、アドバイスをよろしくお願いします。

 腹腔鏡での手術が9ヶ月後ということなので、その間の期間なにもしないよりは、採卵や受精卵凍結等の体外受精(IVF)治療を進めるべきだと思います。もちろん、それで妊娠すれば、当初の目的が達成されるので、よいのではないでしょうか。
 また腹腔鏡手術を終えて2ヶ月もすれば、体外受精の治療再開ができると思います。できるだけ積極的に治療を行っていくべきだと考えます。[2008年6月16日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:1回
 セントマザーでお世話になっています。
 顕微授精(ICSI)で、培養3日目で、5分割×2個、8分割×1個の受精卵ができたのですが、戻したのは8分割の1つだけで、結果、妊娠には至りませんでした。
 受精卵3個すべてを戻せば、確かに多胎妊娠の確率はあがりましたが、もしかしたら妊娠できたのでは…と思ってしまいます。受精卵を戻す個数は、どのような基準で決定されているのですか?また、この場合、3個すべて戻して欲しいという希望も可能だったのでしょうか?

 胚移植時の胚数について、日本産婦人科学会は、「34歳以下は1個、35歳以上は2個」とガイドラインを決めております。しかし、これは決して絶対的なものではありませんし、法的な拘束力もありません。ですから、あなたがおっしゃるように3個戻すことを希望されれば、戻す事は可能です。
 しかし、今回の場合はたとえ3個戻したとしても同じ結果になったと思います。8細胞を1個だけ戻した理由としては、発育の遅れた5細胞が8細胞の着床を障害しないようにという考えがあるからです。[2008年6月2日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:5回 体外受精:1回
 ピル(ルテジオン)の服用について教えてください。
 来周期、アンタゴニスト法で体外受精(IVF)をする予定ですが、今周期は避妊の必要はないと言われたため、人工授精(AIH)をしました。
 しかし、アンタゴニスト法を開始するにあたり、人工授精後8日目からルテジオンを服用することになっております。よく考えてみたら、今回の人工授精で、もしも妊娠していた場合、妊娠のごく初期にルテジオンを服用する事になりますが、胎児への悪影響はないのでしょうか?
 ルテジオンの注意書きとして、「妊娠期間中は投与しないこと。妊娠初期・中期に投与した場合には、まれに新生女児の外性器の男性化が起こることがある」とあるのを目にしたため、大変不安に思っております。

 人工授精(AIH)をされたのであれば、体外受精(IVF)はできるならば月経発来を確認した次の周期の方がいいのではないでしょうか。その旨を担当医に相談されてみてはいかがでしょうか。[2008年6月2日]
(院長:田中温)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:4回 体外受精:5回
 不妊治療をして3年半になります。タイミングから始めましたが、精子の運動率が低いために顕微授精(ICSI)をしましたが結果が出ませんでした。少しお休みして、転院し、卵の殻が固いということで、2回目の顕微授精にチャレンジしたところ、陽性反応が出ましたが、5週で化学的流産となりました。3・4回目は陰性で、5回目にはまた陽性が出ましたが、5週6日で化学的流産となりました。
 体力的にも精神的にも、もうボロボロなのですが、陽性反応が出るときもあるので、可能性がある以上続けるべきなのか悩んでいます。アメリカでは母体保護のため体外受精は5回までと決められているとも聞いていますので、何度くらいまでなら続けて大丈夫なのかと不安になっています。

 化学流産の内容はどのようなものでしょうか。胎嚢は見えていますか。胎嚢が間違いなく見えているのであれば、治療を継続する価値はあると思います。経済的にも精神的にも大変だと思いますが、どうか頑張って続けられてください。
 母体保護のため5回までと決められているといった制約はおそらくないと思います。ただ、この治療回数に制限を設ける理由の一つとして、大量のホルモン剤を使う事があげられますから、担当医と十分に相談しながら進めてください。治療内容が飲み薬だけであれば、卵巣に対する影響はほとんどないと考えていいと思いますよ。[2008年6月2日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:2回 体外受精:1回
 海外で、2回目の体外受精(IVF)を受けようとしています。採卵のためのホルモン注射を、生理開始から21日目から開始しますが、私は生理周期が規則的で、排卵は生理から14日前後にあります。その排卵を無視して、21日目から治療に入るのは、どういうことなのでしょうか?
 また、その排卵日前後は妊娠を試みてはいけないといわれましたが、それはなぜでしょうか。よく分からなかったので、ここで質問させていただきました。回答をお願いします。

 排卵誘発法は、ロング法でしょうか。スプレキュアなどのGnRHアナログを使用されているのでしょうか。また、ホルモン注射は、排卵誘発剤の事でしょうか。
 あなたの誘発方がロング法でホルモン剤が排卵誘発剤であると仮定してお話を進めます。この場合、スプレキュア等のGnRHアナログで自己のホルモンを抑制し、外からの排卵誘発剤で卵を育てますが、抑制までの期間を3週間とっているものと思います。抑制がうまく起こっていれば妊娠はしませんから、妊娠を試みないようにという指示は、感染等などの心配をされているのかもしれません。文章だけではこのような推測しますが、詳細はやはり主治医に確認されてください。[2008年6月2日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:1回 体外受精:1回
 現在通院している先生から、4〜5月に採卵した卵が一番妊娠率が良いと伺い、ロング法で4月中旬に採卵をしました。良い結果が得られず、転院して体外受精(IVF)をするつもりでいますが、2〜3周期休んで開始するとなると、次回の採卵が7〜8月になってしまいます。担当医には、「夏の採卵は卵の質が落ちるので勧めない」とおっしゃっていましたが、それは本当でしょうか。年齢的に少しでも早く...と考えているのですが、夏場を避ける方がよいのであれば、秋になるまで待とうかと思っています。どちらがいいのでしょうか?

 夏の卵の質が落ちるという根拠は私にはわかりません。通院されている病院では、夏の体外受精(IVF)のデータが他の季節に比べて良くないのかもしれませんが、春夏秋冬で卵の質が変わるとは思われません。もし、気温によって卵の質が落ちるならば、熱帯に住んでいる人は妊娠率が良くないことになりませんか。担当医と良く相談されてみてください。[2008年6月2日]
(産婦人科医:麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:34 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:16回 人工授精:2回 体外受精:1回
 4月にホルモン周期で良好胚(凍結胚)を2個移植しましたが、先日尿検査にて陰性と判定されました。まだ凍結分が3本あるので、再移植を希望しています。
 今回は、内膜も11.2mmと厚く、ホルモン周期で着床に向けて万全にしていたつもりですが、尿検査で陰性ということは着床さえしなかったという事でしょうか?
 次回、同じように移植しても、また妊娠しないのではないかと不安になります。内膜症もあると言われているのですが、先に治療をしてから移植に臨む方がよいでしょうか。また、気をつけることはありませんか?

 原則的には、月経周期が規則正しい方の場合には、ホルモン周期ではなくて自然周期の方が妊娠率は高くなります。次回は自然周期での胚移植をお勧めいたします。[2008年6月2日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:2回 体外受精:5回
 体外受精(IVF)では受精せず、顕微授精(ICSI)でようやく1〜2個受精します。以前までは、1回の採卵で、8〜9個の卵胞が取れていましたが、今回、2個しかとれませんでした。これまでの経緯は以下の通りです。
 1回目: ロング法(9個採卵 受精せず)
 2回目: アンタゴニスト(8個採卵 2個受精で胚盤胞1個、8分割1個を移植)
 3回目: ショート法(8個採卵 1個受精で4分割を凍結)
 4回目: ショート法(2個採卵 1個受精:フラグメント45%でしたが凍結)
 2回目の判定陰性後、転院しましたが、転院先では、アンタゴニストを取り扱っておらず、ショート法になりました。
 先生は今後、どんどん採れなくなっていくので、すぐに移植しないで、今のうちにたくさん採卵して、受精卵を貯めておいた方が良いとおっしゃいますが、実は、3回目と4回目の採卵期間は1ヶ月しか置いていません。
 卵は採れなくなりだすと、どんどん採れなくなってしまうのでしょうか。しばらく薬は使えないため、自然周期で1個ずつ採卵していくことになったのですが、少し周期をおいて、お薬を使えば卵の数が採れるようになるのではないかと思うのですが、それは素人考えでしょうか。

 卵巣機能が急に低下したとは考えにくいと思います。ピルを使っていませんか。ピルを使うと卵の数がかえって少なくなる事がありますよ。現在のところ、もっとも信頼できる所見は、月経3日目までの両側卵巣内の胞状卵胞の数と大きさと位置です。是非これらを測定してもらってください。
 現在の排卵誘発剤の中ではアンタゴニストは非常に重要なお薬だと思いますので、最初からアンタゴニストを使わないのは、少しもったいないような気がいたします。[2008年6月2日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:35回 人工授精:回 体外受精:4回
 胚移植後すぐにトイレに行きましたら、膣からかなり量の空気が漏れてきました。これは、何なのでしょうか?受精卵も一緒に出てしまうということはないとは思いますが、心配しています。

 胚移植の際に膣腔を開いて洗浄し、その際に空気が入ったものと思われます。膣内に溜まった空気と思われますから、それが出たからといって卵が出てくるということはまずありませんから、心配しなくていいですよ。[2008年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:5回 体外受精:1回
 1人目は自然妊娠しましたが、その後、不妊歴5年になります。
 一般的なスクリーニング検査は全く問題なく、原因不明不妊とされ、体外受精(IVF)をすすめられ、先日初めての体外受精を行いました。
 ロング法にて13個採卵し、10個受精しましたが、10個すべてが7分割で止まり、中止となりました。担当医には、10個すべてがこのように停止するのは珍しく、卵の老化のために遺伝子崩壊がおきた顕著な例であり、この先採卵をしても、胚盤胞までならないから妊娠は無理だと言われました。
ただ、あと、1回だけ体外受精に挑戦してもよいと言われましたが、無理なのでしょうか?怖くて、どうしたらいいか分かりません。

 自然妊娠で出産されていることを考えますと、卵巣自体に問題がある可能性は高くないと思います。今回は、排卵誘発法があなたに合っていなかったのではないでしょうか。採取された卵子の質は、排卵誘発剤をどのように使ったかによって、大きく左右されます。たとえ、数がたくさん採れても、途中で発育が止まるという事は、採取された卵子の質が十分でなかったと考えます。排卵誘発法を変えれば良い卵が採れる可能性は十分ありますので、もう一度頑張ってみてください。チャンスはあると思いますよ。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:3回 体外受精:1回
 胚移植後、黄体機能不全といわれたのですが、これは一時的なものでしょうか?
 初めてアンタゴニスト法で体外受精(IVF)を行いました。卵胞がたくさんできており、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を回避するために、採卵前にはHCG注射の代わりにナファレリールを使用しました。結果、採卵数は25個、うち18個が受精しました。全て胚盤胞まで培養し、5日目に胚盤胞移植を受けました。その間、採卵から移植日までは抗生物質を服用しましたが、他の薬は何も服用しておりません。移植後はルトラールを毎日服用、HCG注射も日を空けて打ちました。しかしながら、移植2日目から少量の出血が続き、移植後14日目の現在もまだ続いております。判定の結果は陰性でした。
 主治医からは黄体機能不全の可能性があると言われたのですが、移植後に黄体補充をしていたにも関わらず、黄体機能不全になる可能性はあるのでしょうか?また、なかなか体温が下がらず、移植から2週間経った現在も高温のままで少量の出血が続いているのですが、何も治療しなくても出血は自然に止まるのでしょうか?(黄体補充の薬を終えて4日が経ちます。)今まで、体外受精(IVF)を受ける前までは、黄体機能不全と診断された事はないのですが、今回の黄体機能不全は一時的なものと思って大丈夫でしょうか?きちんと元の体に戻りますか?

 アンタゴニストやナファレリールなどの薬剤は卵巣、子宮に直接作用します。ですから、良好な胚盤胞でも着床しないということは十分考えられます。次回は採卵周期には移植せず、胚を凍結して自然周期に戻してみてはどうでしょうか。おそらく着床率は上がると思いますよ。自然周期で行うならば、黄体機能補充をする必要はありません。ぜひ試されてみてはどうでしょうか。
 採卵のために使ったアンタゴニストやナファレリールは黄体にも作用し、黄体機能を低下させてしまうことがあります。そのために、基礎体温がなかなか下がらなかったり、不正出血が続いたりする事があります。薬物の投与による影響だと思いますよ。自然周期に戻す事をお勧めいたします。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:5回 人工授精:3回 体外受精:1回
 2年前に1人目をセントマザーにて、顕微授精(ICSI)1回目で妊娠・出産しました。
 その時には、近医で注射を採卵まで続けた後に通院しました。いろいろと考えるところがあり、今回の治療は、採卵前から通院したいと考えています。ただ、セントマザーまで電車で2時間ほどかかります。採卵前の注射は、夜遅い時間になることもあったような記憶もあり、採卵までは、やはり近医にお願いする方がよいのかと迷っています。可能であればすべてセントマザーで行いたいのですが、毎日の通院を考えると・・・いかがなものでしょうか?早く治療を開始したいのですが、このことが気になって、なかなか踏み切れずにいます。
 あと、診察のタイミングですが、どのような時期に来院すればよいでしょうか?生理後がいいのでしょうか?

 最近は自己注射が可能となっております。皮下注射ですので、血管や神経に刺すなどのリスクはほとんどありません。注射を自宅で打って6本打った後にモニターで来院されてみてはどうでしょうか。不妊治療自体のストレスが軽減されると思いますよ。ご希望であれば、ご説明いたしますので、来院時にご相談くださいね。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:41 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:5回 体外受精:1回
 第1子を顕微授精(ICSI)にて、無事出産しました。年齢が年齢なので、第2子をすぐにでも希望していますが、完全母乳で育てていたため、生理が始まったのも遅く、断乳も1週間前に始めたばかりです。
 次の生理が始まったら、排卵誘発剤の注射をするように予定をたてていましたが、今日、生理が始まりました。
 子供には飲ませていませんが、断乳したものの、まだ、絞れば出るような状態ですが、採卵すれば良い卵がとれるものなのでしょうか?それとも、完全に母乳が出なくなってからの採卵の方が望ましいものなのでしょうか?

 出産して今、どれくらい経っていますか。1年以上経過していますか。生理は始まって今回が何回目でしょうか。断乳して1週間ということですから、まだお乳を出すホルモン(プロラクチン値)が高い可能性がありますね。断乳後2回ぐらい生理が来た時に、まだお乳が出ているならプロラクチンを測定してください。プロラクチンの値が正常であれば、治療を始められていいと思いますし、値が高いのならば薬物療法を受けて下げてから始めた方が良いと思います。[2008年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:不明 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:8回 人工授精:2回 体外受精:1回
 遠距離通院しており、通院時間が車で片道約4時間かかります。胚移植後や、妊娠判定前後の長時間の運転での通院は問題ないでしょうか?宿泊をした方がよい場合は、前もって教えていただけますか?

 車で片道4時間の通院は大変ですね。御苦労様です。翌日に、疲れが残ったりしませんか。体力的にきつくないのなら、長時間の運転に関しての問題はないと思います。
 ただ、お薬などで眠気やだるさが出るような場合もありますから、当日に運転をして帰宅されるならば、診療時にご相談くださいね。その時々の治療方法によりますから、宿泊が必要かどうかは、面倒ですがその都度、確認をしていただければと思います。
 長時間の運転は、大変でしょうから、くれぐれも休憩時間や休憩回数はしっかりとってください。体力的にきつかったり、どうしても気になるのであれば、一泊されてもいいと思います。当院の患者様であれば割引がきく宿泊施設がいくつかありますよ。院内の資料としてお渡しすることも可能ですし、ホームページでもご紹介しておりますので、参考にされてください。[2008年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:3回 体外受精:1回
 初めての体外受精(IVF)で妊娠しましたが、7週目で流産という結果でした。凍結胚が残っているので、時期をみて移植を考えているのですが、担当医には、ホルモン補充で戻すのが一般的だといわれました。
 自然周期での移植の妊娠は見たことがないといわれたのですが、凍結胚移植はホルモン補充で戻すのが一番良いのでしょうか?特に黄体機能不全と言われたことはなく、自然周期で戻すことを希望しているのですが・・・

 当院においては、月経周期が二相性で高温期が10日以上あり、規則正しい方は自然周期で戻すほうが、着床率が少し高くなっております。ホルモン補充周期でもかまいませんが、自然周期の方が薬も使わず、楽でいいのではないでしょうか。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:1回 体外受精:2回
 これまでに、体外受精(IVF)を2回しています。1回目は12個採卵できたうち10個が受精し、3日目に8分割で戻しました。移植可能なグレードが2個しかなかったので、凍結はしませんでした。2回目の体外受精では、卵はたくさんできたものの、3個しか採卵できませんでした。そのうち2つが受精し、G1とG3の胚を2日目の4分割で戻しました。2回目の採卵時に「採卵数が少ないから移植は2日目」と言われたのですが、数が少ないとなぜ2日目で胚を戻すのかは説明してくれませんでした。数が少ないと途中で成長が止まった場合、移植ができなくなるので、2日目なのでしょうか?もしもそうなら、そんな胚を戻しても結果は出ないのではないかと思ってしまいます。
 胚胞盤移植をしたいと申し出ても「なかなか胚胞盤までは育たないから、3回くらいやってだめなときに考えましょう」と聞いてくれません。通常は何分割で戻すのが良いとされているのでしょうか?
 実は、主人の転勤先が広島に決まったので、セントマザーでの治療も考えています。体外受精をする場合、初診から何回くらい通院をすることになるのでしょうか?主人は採卵当日だけ通院すればいいのでしょうか?

 採取した卵子の質は、最高のものから質が良くないものまで、それぞれ異なります。ですから、採取した卵子がすべて体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)後に胚盤胞になるとは限りません。胚盤胞になるのは、採れた卵の約1/3〜1/4と考えてください。しかし、すべての胚の発育スピードが遅くなる事もあります。そのような場合、5日間培養して胚盤胞にならない胚は妊娠する能力がないと考え、戻さないという考え方もありますし、発育スピードが遅い場合には、早く戻した方が良いという考え方もあります。どちらも間違っていないと思います。
 一般的に、発育が遅い場合は早く戻す傾向にあります。しかし、数が少ないから早く戻すという事はあまり一般的ではないと思いますよ。
 当院の治療においては、初診時にご夫婦で来院していただければ、ご主人はその時に精子凍結ができますので、ご主人に関してはその後の来院は必要ありません。奥様は、地元で注射(又は自己注射)が可能ですので、2回目の来院日は採卵日となります。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:4回
 男性不妊のため、これまで複数回の体外受精(IVF)を受けました。2回目からは顕微授精(ICSI)に切り替え、いつもかなりの数を採卵できるものの、一度も受精卵を確認するにいたっていません。原因は卵子に「第一極体」が出現しないためといわれています。担当医もお手上げの模様です。極体が現われないのは、卵子が未成熟なのだと理解していますが、この症状に打つ手はないのでしょうか。また、どうしてこのような未成熟な卵子しか作れないのでしょうか。

 第一極体が認められないということは、卵子が採取時に成熟してないという事です。稀ですが、採取した卵子がこのような未熟な状態のままということはあります。排卵誘発法を変えてみること、または排卵誘発の前にピルなどのホルモン剤を投与して卵巣の環境を変えるなどされるなどの対策が必要です。決して諦めず頑張ってください。必ず良い方法が見つかると思いますよ。[2008年5月15日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:7回 体外受精:1回
 卵の分割が通常より1日も早く、3日目に桑実胚で移植しました。分割スピードが遅い場合はよくないと聞きますが、早い場合はどうなのでしょうか。妊娠率や妊娠できた場合の子供への影響はあるのでしょうか。

 分割スピードが早いことに関しては、まず問題ないと思われます。どちらかというと、逆に遅い方が問題が多い(分裂が遅くなったり、妊娠しても流産になったり)と思います。着床、妊娠し、順調にしていくようなら、胎児への影響は少ないと思いますよ。週数に応じた成長をしているかどうかは、主治医に診てもらって下さい。[2008年5月1日]
(産婦人科医:永吉基)
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