回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.57 - |
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年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:4回 体外受精:6回
セントマザーに3〜4年程お世話になっています。34歳と言う年齢のためか回数を重ねてもなかなかうまくいかず、個人的な事情で治療にかける時間が限られてきて焦っています。
妊娠に至らない理由は、卵の質にあると言うのは教えて頂いていますが、質の良い卵を作るために自分に出来る事はありますか?毎回卵の数は少なく、主人の精子の状態もあまり良くないため顕微授精になり、受精卵も数個しか出来ず、凍結出来たのも一度だけですので、胚盤胞まで育つ卵を増やすにはどうすれば良いでしょうか? また、毎年会社の健康診断で貧血と診断されますが、貧血も何か影響ありますか?治した方が良いのなら次の採卵までに治療したいと思っています。
体外受精の卵巣刺激に対して、反応があまりよくない方には、排卵誘発の前周期に、ピルや、女性ホルモン(黄体ホルモン)の投与(いわゆるカウフマン療法)をすると、妊娠率が向上するというデータがあります。された事がないのであれば、ためしてみてはいかがでしょう。
貧血に関しては、明らかなデータはありませんが、妊娠中に貧血は増悪しますので、鉄剤の処方などで治療をすることをおすすめします。[2013年4月17日] (産婦人科医: 御木 多美登)
年齢:49 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:22回
43才で結婚し、44才の時に16週で自然流産しました。遅いと思いながらも46才から不妊治療を始めました。幸いにも年齢のわりに反応はよく、ショート法で5個程度は採れ、全て受精し大半がグレード1で胎盤胞まで育ちますが、着床しません。内膜症も筋腫もなく、内膜も厚くてきれいなので、着床しないことが不思議に思えます。
とにかく受精卵を確保しようと、最近クロミッド法に変えたところ、毎回成熟卵は採取できるのですが、顕微授精で受精しないことが3回続いています。この卵子の劣化は年齢的なものなのでしょうか。それともクロミッドによるものなのでしょうか。
顕微受精で受精しないことが、必ず卵子の劣化と言うわけではありません。誘発法の相性もあると思います。ショート法での受精の状況が良いのであれば、ショート法で採卵し、全胚凍結し自然周期に移植されてはどうですか。主治医の先生とよくご相談ください。[2013年3月16日]
(産婦人科医: 御木 多美登)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:2回 体外受精:2回
徳島に在住している36歳です。昨年4月から近所の個人病院で不妊治療をしているのですが、チョコレートのう胞があり、排卵誘発剤(クロミッド、注射)を使っても卵が1個しかできません。
セカンドオピニオンとして大学病院の先生にお話を伺ったところ、「体外受精をしても20回に1回ぐらいの確率でしか妊娠しない。それぐらい妊娠しづらい体である。しかし、自然妊娠する可能性もある。体外受精するならどこの病院でしても同じだから、県外の病院に行くより今までかかっている病院で同じ先生に診てもらうのがいいのではないか」と言われました。 体外受精は、病院による先生の技術などはあまり差がなく、妊娠する確率も変わらないのでしょうか?それとも、チョコレートのう胞のため、そもそも妊娠があまり望めないのでしょうか。 また、私が今診てもらっている病院では、主人の精子の状態があまり良くないので、凍結するともっと悪くなるからしないほうがいいと言われました。大学病院の先生も、凍結すると精子の状態は悪くなるとのことです。精子を凍結すれば、状態が悪化するのでしょうか?
チョコレート嚢腫は、不妊の原因のひとつです。放置すると進行し、発育する卵子の数が減少したり、おなかの中で癒着をおこし、卵子の輸送を邪魔することがありますが、卵子の質は低下しません。ご自身にあった誘発法ができれば妊娠する可能性は十分あると思います。しかし、大きさや位置、癒着の有無などで妊娠率は大きく変わります。正確な診断をつけ、ただちに体外受精に入られることをお勧めいたします。
精子は凍結すると、一部が死滅してしまい質が低下します。もともと精子の状態が良くないとのことですが、治療方針によって凍結でも充分なこともあります。治療方針次第ですので主治医の先生とよく相談してください。 体外受精の技術や成績、方針は病院によってそれぞれですので、納得のいく病院で治療を続けられてください。[2013年3月16日] (産婦人科医: 太田 奈月)
年齢:40 基礎体温:不明 生理周期: タイミング法:4回 人工授精:4回 体外受精:13回
グレードの良い受精卵を1つ凍結し、自然周期で戻す予定でした。しかし、ここ3ヶ月間月経周期が乱れ、血液検査をしたところ、ホルモン値が悪く、主治医からは「更年期に入っている人の値なのでホルモン値を正常にすることが難しく、戻せても着床しない可能性が高い」と言われました。AMHは3.2で、高プロラクチン血症のためカバサールで正常値に押さえています。
私たち夫婦はそろそろあきらめようと思っているのですが、最後の凍結卵を戻さないまま治療を終了する決断が難しく、悩んでいます。もし、カウフマン療法によってホルモン値を正常範囲にすることができるのなら、凍結卵を戻して着床する可能性はあるのでしょうか。
ホルモンの値はどれくらいなのでしょうか?AMHは、残っている胞状卵胞の数を数値化するものなので、その値が悪いからと言って着床しにくいということはありません。また、AMHの値のみで予定を立てることは危険です。妊娠するためには、多くの要素が必要です。
当院では、あなたの様な方は女性ホルモン、黄体ホルモンを補充しての凍結卵戻しをお勧めしています。主治医の先生と相談してみてください。[2013年3月16日] (産婦人科医: 御木 多美登)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:1回 人工授精:8回 体外受精:1回
男性不妊のため、初めてロング法で排卵誘発を行い7つの卵を採卵しました。その内2つが未熟卵のため破棄され、残り5つの成熟卵を顕微授精し、全て胚盤胞まで育て凍結してもらいました。
採卵した翌月に、ホルモン周期で初めて3BBの胚盤胞を移植するも陰性、次に自然周期にて4BBの胚盤胞を移植するも陰性でした。残り3つの胚盤砲は2BBが2つ、3CCが1つとグレードが良くありません。 1人の医師からは、良好胚が全て失敗に終わったので新たに採卵を勧められました。一方、他の医師からは残りの胚盤胞でもまだ可能性はあるので、移植を勧められました。全く違う意見なので悩んでいます。 良好胚を移植しても着床すらできませんでしたが、これらのグレードでもまだ可能性はあるのでしょうか?また、グレードが低い胚盤胞の場合、2個同時に移植した方が妊娠する可能性は高いのでしょうか?
一般的に、胚盤胞のグレードは3AA以上が良好といわれ妊娠率が高いです。しかし低いグレードの胚盤胞、凍結胚移植でも妊娠例は多数あります。それを踏まえて、採卵をしてもいいと思いますし、胚移植してもいいと思います。
また、移植する個数による着床率は様々な見解がありますが、あまり関係ないと考えます。良いもの同士であればもちろん高くなりますし、程度差がある胚であれば良い胚1つと変わらないと思います。しかし多胎率は明らかに上昇しますので、産科的に多胎妊娠のリスクが高い場合(低身長、BMI25以上、開腹既往、内科合併症をお持ちの方)は、1つを移植する方がよいと思います。[2013年3月16日] (産婦人科医:太田 奈月)
年齢:42 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:2回
もうすぐ海外で3回目のIVF(ショートプロトコール)に挑戦します。現在まで海外で2回のIVFをロングプロトコールで行い、1、2回目ともに採卵9個、移植2個でしたが着床しませんでした。ちなみに受精卵の凍結はありません。
3回目はショートプロトコールで、移植を採卵の翌日にする、とのことです。ZYGOTEと言われました。できたら5日目の移植を試してみたかったのですが、採卵翌日の移植というのはあまり聞いたことがなく困惑しています。 採卵翌日の移植のメリットとデメリットを教えてください。また、日本ではあまりないケースなのでしょうか。
あなたの場合は子宮内と卵管内のどちらに戻すのでしょうか。ZYGOTEとは受精後約24時間で認められる接合子と言われる状態です。この状態で卵管内に移植するZIFT法は、当院でも行っています。子宮内移植を繰り返し行っても妊娠に至らない方で、卵管造影検査で両側または片側の通過性が確認できる方が適応となります。子宮内移植であれば、採卵翌日の移植は早すぎます。
受精卵は卵管内で分割し、子宮内に着床するという、自然に近い方法であることが特長です。一方、受精卵の培養期間が短く、受精卵が着床に至らなかった場合、どの時期まで分割が進んでいたかを評価することが出来ないことがデメリットとなります。[2013年3月16日] (産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:32 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:19回 人工授精:0回 体外受精:1回
今回、初めて体外受精に挑戦しました。もともと生理不順だったので、子どもが欲しいと思い始めてからすぐに、不妊専門病院に通院し始めました。原因はPCOSで、重度の排卵障害です。今まで2年近く治療を続けましたが、排卵したのはたったの2回でした。
クロミッド1錠から始め、3周期に1回はお休みというペースで治療していき、最終的にクロミッド3錠5日間の三段投与までいきました。これで一度排卵したのですが妊娠はせず、それから一年近く排卵はしませんでした。 その後、グリスリンというサプリがPCOSに効くと聞いて、自分の判断で飲み始めると、その周期に三段投与で排卵しましたが妊娠はせず、次周期以降も排卵はありませんでした。 先生は「クロミッドでもたまに排卵しているから、このままいきましょう。」とおっしゃったのですが、クロミッドを服用してからは、ずっと厚くなっていた内膜も薄くなり、なかなか治療も進まないので先生に注射をお願いしました。 そのときはD3からクロミッド3錠5日間、D7からゴナールF 75を6日間打ちましたが、卵が急にたくさんできて、強制リセットになり、先生から「卵がたくさん採れるから、体外受精の方がゴールは早いかも…。」と言われ、挑戦することにしました。 D5からクロミッド3錠5日間。D9からフォリスチム 75を4日間。D12の内診ではまだ卵は大きくなく、最大でも13ミリでした。それからまた4日間注射を追加。D17での内診では20ミリの卵を筆頭に17ミリ以上の卵がいくつか育ち、D19で採卵し、29個の卵が採れましたが、中身のある卵は5個でした。3個を体外受精に、2個を顕微にしました。 体外受精では2個受精し(内1個は異常受精)、3日目で8分割グレード3と桑実胚となり、2個とも凍結しました。 顕微は2個とも受精しました(3日目で7分割グレード1と2)。しかし、分割が遅いとのことで、追加培養して胚盤胞にすることになったのですが、1個が初期胚盤胞で停止。もう1個は4CCで廃棄になりました。 体外をしたからと言って、すぐに妊娠に繋がるとは思っていませんでしたが、ここまで空胞が多いことに愕然とし、さらに卵の質も悪いので落ち込んでいます。 諦めきれないので、治療は続けていくつもりですが、この先何度採卵しても同じような結果になるのではないかと不安です。空胞や卵の質は、誘発方法でかなり変わってくるものなのでしょうか?
あなたの場合、卵巣焼灼術が有効だと思います。卵巣焼灼術を行うと、約60%が自然排卵し、残り40%がクロミッドなどで排卵するようになります。入院は手術前日からの二泊三日、手術時間は15〜20分、全身麻酔ですので痛みはなく、保険が効きます。ちなみに、現在当院での費用は入院費用込みでおよそ10万円です。効果は1~2年で消失しますので、その間に妊娠するようタイミングや人工授精等の治療を行うことをお勧めします。それでも妊娠に至らない場合は体外受精にステップアップしてはいかがでしょうか。体外受精を行う場合でも排卵誘発法は様々あり、刺激法によって卵の質が変わります。今回は卵巣過剰刺激の状態で、卵の質が下がっている可能性がありますので、採卵数を減らすような他の誘発法に変更することが望ましいと思います。諦めないで、頑張っていきましょう。[2013年3月16日]
(産婦人科医:太田 奈月)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:8回 体外受精:7回
セントマザーのホームページに『胚を凍結して、自然周期に戻すと妊娠率が高く流産率が低い』とあります。
私は過去に化学流産2回と初期流産2回しています。クリニックは日曜、祝日が休診のため、ホルモン周期の戻しが基本ですが、今回私の希望で自然周期移植をお願いしました。 生理周期は28日前後と安定していますが、高温期中に1日だけ体温が急に下降したり、高温に移行するのに日数がかかることはあります。内膜は採卵周期で10〜12mm、採卵の翌周期は7mmでした。 私の考えでは、自然周期とは薬を一切使用せず、自力排卵を待って移植する方法でしたが、先生は軽い誘発(D3から5日間セキソビット、HMG75注射2回)をしてからHCGで排卵させて移植する方針のようです。 自然周期とはいえ薬を使用しては、排卵を止めるか止めないかの違いだけでホルモン周期と変わらないのでは、と思ってしまいました。 自然周期でも誘発するのは一般的な方法なのでしょうか?できれば薬を使わずに戻したかったのですが、私のようなタイプは誘発剤を使用した方がよいのでしょうか。また、誘発しHCGで排卵させて移植する場合、薬を一切使わない時と比べて妊娠率や流産率に変わりはありますか?
当院で行っている自然周期凍結胚移植では、排卵確認するまでにホルモン剤は一切使いません。排卵誘発剤を使った場合、卵巣からエストロゲンやプロゲステロンといった子宮内膜を着床しやすい環境に整えるためのホルモンが十分に分泌されず、その後もホルモン剤を追加する可能性がありますので、自然周期とは言えません。また、妊娠率も自然周期より優れている可能性は低いと思います。
月経周期が規則的で、基礎体温も二相性でいらっしゃるので、妊娠する可能性の高い自然周期凍結胚移植をお勧めします。[2013年2月23日] (産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:20回 人工授精:4回 体外受精:3回
今回2度目の採卵を終え、3日目9分割(G1〜2)と、5日目胚盤胞(3〜4AB)を凍結できました。
前回の採卵に比べてあまり良い受精卵ができず、少し落ち込んでいます。 今期・来期はお休みし、その次の周期に移植予定です。その時にはたぶん自然周期での移植にチャレンジすることになると思います。 今まで、すべてホルモン補充周期で凍結胚移植を行いました。1回目は5日目胚盤胞4ABを移植しましたが陰性、2回目はSEET法+5日目胚盤胞を移植し、血中hcg1.26 でしたが失敗、3回目は3日目8分割(G1)を移植しましたが陰性でした。 残りは今回凍結した胚と、前回の残りの6日目胚盤胞4BBですが、今回はどの胚を何個移植しようか悩んでいます。 私としては、もう3回も失敗しているので、二段階移植や2個同時移植をお願いしたいと思っています。 選択肢としては、胚盤胞から優先して1つずつ移植、今回凍結した胚の二段階移植、SEET法+胚盤胞2個同時移植があるかと思うのですが、どの方法が良いと思いますでしょうか。また、他に良い方法はありますでしょうか。 今回の残りの受精卵で妊娠できなかった場合はまた採卵を考えています。 ちなみに私の卵巣予備機能は36〜38歳程度といわれています。
これまで4回の排卵誘発法と卵胞数、採卵数はどのような状態でしたか。施設によって移植方法は異なると思います。近医ではホルモン周期が原則なのでしょうか。当院での凍結胚移植は、40歳未満で月経周期が30日前後で基礎体温が二相性であれば自然周期で排卵確認後移植し、月経周期が不規則であったり、40歳以上、自然周期で排卵後の子宮内膜が薄い時にはホルモン周期で移植しています。二段階移植やSEET法は原則行っていません。
今後としては、2個移植を行うことは良い方法と思いますし(ただし多胎のリスクがあることは理解してください)、移植前にアシステッド・ハッチング(卵の殻を薄くしたり一部カットして移植する方法)をしてみてはどうかと思います。[2013年2月1日] (産婦人科医: 永吉 基)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:10回
私はP4が高めの体質らしく、D3ですでに0.9前後あり、移植2〜3日前には1を超えることが頻繁にあり、今周期はD3で1.25でした。
このように排卵(採卵)前からP4が高い場合、卵の質が悪くなるなどの影響はありますでしょうか?ちなみに今週期はD3の胞状卵胞が5個見え、FSHも10以下だったのでセロフェン(1日2錠10日間)とゴナールF150(1日おき)で誘発、採卵することを目指しています。 移植に関しては、「採卵前からP4が高い場合は胚凍結&ホルモン補充で次周期以降にベストな状態を作れる」と聞いていますが、これは本当でしょうか? また、「高齢になるにつれP4が高くなるのは仕方ない」とも言われましたが、P4高値は妊娠の大きなさまたげになっているのでしょうか?
黄体ホルモンが月経周期初期から高いのは、体質的なものではないでしょうか。何か原因になることが分かっていますか。
採卵し、卵の質が良くて凍結ができるようでしたら、排卵誘発周期には移植をやめて全胚凍結を行い、1〜2クールカウフマン療法を行い、生理周期を整えたのちホルモン周期で移植されることが良い方法だと考えます。[2013年2月1日] (産婦人科医: 永吉 基)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:回 体外受精:2回
先日、3日培養した6分割と8分割の胚(凍結するには値しないグレード低めの胚) 2つを移植し、他のグレードの良い5個の胚を凍結しました。筋腫手術を控えていたため全胚凍結を予定していましたが、この2個を廃棄するのはかわいそうになってしまい、卵巣も少々腫れていたのですがだめもとで移植し、先日陽性をいただきました。しかし、6分割胚は前核を確認されずに分割した卵だったらしいのです。
day1:10個を顕微授精し、6個受精(2PN)確認(午前9時頃確認) 上記確認後、day3午前まで顕微授精卵については、卵へのダメージを避けるため確認作業をしないとのことです。 day3:病院にて7個分割卵ありとの説明。(午前1時頃確認) つまり1個(今回戻した6分割胚)は正常受精だったか異常受精だったかわからないけど分割していたということだと思います。見逃しただけで正常受精していればもちろんいいのですが、仮に着床したのがこの6分割胚だった場合、0PN、1PN、3PN(第二極体放出不全等)各ケースにおいて、今後考えられるリスク(流産/胎児への影響)を教えて下さい。病院の先生には「正常受精していなければ、そもそも着床しない」みたいなことを言われたため、前核についてきちんと調べる間もなくday3にそのまま移植してしまい、今とても不安な気持ちになっています。
精子と卵子が受精する際、それぞれの染色体は前核となります。精子の前核は雄性前核、卵子の前核は雌性前核といい、受精すると二前核になります。前核のない場合の解釈は2通りあります。ひとつは受精しなかった場合、もうひとつは受精して分割する直前だった場合です。その意味合いは全く異なります。
大抵の場合は精子がうまく受精しなかったことを意味しますが、二前核になり分割する前に一旦2つの前核が融合して1個になる場合もあります。この場合の一前核は正常です。そして、この一前核は消えます。 以上のことより、前核の数はその胚のステージ(分割状態)によって、数も意味合いも異なってまいりますので、前後の経過を診ていないことには何ともいいようがありません。一般的には胚盤胞まで分割すれば、まず大丈夫ではないかと考えられます。化学的に証明するためには、胚盤砲の細胞の一部を取り出し、その染色体の数を調べるPGSという方法が確立されておりますので、その方法を用いれば容易に診断できます。ただし、このPGSに関しては日本では倫理的な部面から容認はされておりません。正常に胚が発育していくならば、まず心配はいらないと思われます。[2013年2月1日] (院長: 田中 温)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:18回 人工授精:6回 体外受精:1回
結婚当初より自己流でタイミングを取っていました。結婚して4年、通院4年目の27才で、左卵管閉鎖、両卵管に炎症があるとのことです。主人は同級生で、原因はありません。
現在、体外受精にステップアップをしています。OHSSになりましたが無事に9個の卵子が採れ、正常授精が5個で胚盤胞3個、桑実期胚2個に育ってくれました。 移植を繰り返し、4回目にはグレードが低いものの2個戻しもしましたが妊娠には至りませんでした。 病院からは「質がいいのに妊娠しない原因がわからない、受精卵と母体の相性が悪いかもしれない」と言われ途方に暮れています。本当に受精卵と母体に相性はあるのでしょうか? このまま移植を続けるのが最善の方法だと言われましたが金額も金額なので困っています。他に何か方法はないのでしょうか?
受精卵と母体の相性と言うのは非常に抽象的で、正しい表現ではありません。胚盤胞といっても良質ではないものもあり、グレードが1〜5まである中で低いものは妊娠に至りません。ですから、妊娠しない理由は、卵子の状態が不十分だったためか、もうひとつは着床に問題があったかの2点です。
逆にいえば良好な卵子が採れて、そして良い状態で着床できる方法が見つかれば、必ず妊娠できます。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などでたくさん卵が採れた周期は、着床率も卵子の質もかなり低下してしまいますので、次回は卵の数を20個未満となるように数を減らすこと、そして全ての胚を凍結し、自然周期に移植する全胚凍結自然周期移植をお勧めいたします。[2013年2月1日] (院長: 田中 温)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期: タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:10回
今回、AMHが0.15ng/mlでしたが、D3の胞状卵胞が5個あり、ドクターに「AMH0.15で5個あるのは滅多にないチャンス」と言われ、クロミッド+注射(FSH)数回の低刺激法を行うことが決まりました。貴院でしたらAMHが低くても胞状卵胞が5個あればショート法などの刺激法もお考えでしょうか?
高齢のため時間がなく、大変焦っています。
一般的にはAMHが低い場合、卵巣機能が低下している状態が多いので、多量の排卵誘発剤を使用しても数が多くできないことが多いです。AMHは月経周期に関係なく一定していますが、AMHの値のみで卵巣の機能が全てわかると断定するのは危険です。AMHが低い場合でも質のいい卵ができるケースもあります。胞状卵胞が5個あるのであれば、ショート法を試してみていいかと思います。通常量で反応が悪いのであれば、次回は低刺激法にしてみてはどうでしょうか。[2013年2月1日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:26 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
雑誌やインターネットなどで「生理が来るとOHSSが治る」と目にしますが、なぜ生理が来ると治るのですか?
OHSSは、クロミフェンやHMGなどのホルモン剤で卵巣刺激することにより、左右合計で20個以上の卵胞が発育した場合に起こりやすくなります。その際、排卵を促す際に使用するHCGや排卵後に卵巣から分泌される黄体ホルモンの作用で、卵巣周囲の血管内の透過性が一時的に亢進するために卵巣の腫大や腹水貯留が起こると考えられています。
月経が始まるころには、それらのホルモンの血中濃度が下がりますので、それに伴い卵巣腫大や腹水も軽減するものと思われます。[2013年2月1日] (産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:36 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:5回 人工授精:8回 体外受精:1回
現在36歳4ヶ月です。今回、初めての体外受精のため、ショート法で排卵誘発をしました。
生理2日目の夜より、点鼻薬(スプレキュア)を開始し、採卵2日前の朝まで1日3回(朝・昼・夜)服用しました。生理3日目から12日間、HMGテイゾー300単位・フォリルモンP75単位を注射し、採卵日2日前の22時にゴナトロピン10,000単位を注射しました。 注射を打ち始めて1週間後の内診で、左に1個と右に2個の卵胞しか確認できませんでしたが、その3日後の検査で小さな卵胞があと2個できていました。 採卵では、中身のある卵胞が4個取れましたが、成熟卵は1個のみで残り3個は未成熟卵でした。精子の状態がかなり悪く(精子数25万、運動率2.6%)顕微授精となり、無事受精はしたものの3日経っても全く分割せず、破棄となりました。ちなみに、精子の状態はそこまで悪い数値が出た事はなく、今までAIHの時などには運動率平均50数%はありました。 今の病院に転院して間もないのですが、この病院で初めて血液検査した際、LHが8.3、FSHが7.7で多嚢胞性卵巣だと診断されました。採卵周期2日目の検査結果では、LHが4.2、FSHが5.3でしたが。 多嚢胞性卵巣なら、排卵誘発でたくさんの卵胞ができるのでは?と思っていたのですが、書いた通り4個しかなく、不思議になり先生に尋ねてみたところ、「多嚢胞性卵巣でも、卵巣機能が低下しているので…。」と言われました。32歳の時はAMH値15.6で、卵巣年齢が44歳と言われています。 採卵が終わり、すぐに次の体外受精へ進みたかったのですが、「今回、薬が効きにくく卵があまりできなかったので、次は注射ではなくクロミッドとかの飲み薬でやった方がいいかも。」とか、「次回はアンタゴニスト法を試しましょうか?」などと言われ、どうしたらいいのか分からなくなってしまいました。アンタゴニスト法だと卵の質がよくなると聞いたことがあるので、先生にその旨確認したところ、「質がよくなるとかではない。」といった様なご返事でした。 多分、先生は、私には今後も卵の数が増えることも、質が上がることもほぼないとお考えで、それなら体の負担を減らすために、軽い薬を使おうとお考えになっているのではないかと思います。 ネットで調べてみると、アンタゴニスト法は多嚢胞性卵巣のため卵がたくさんできる方には適切とありましたが、私は多嚢胞性卵巣でもあまり卵ができないので、意味があるのか不安になっております。 私は本当に多嚢胞性卵巣なのでしょうか?私に合った排卵誘発法は何でしょうか?ロング法を試してみたいのですが、年齢やAMHからして理想的な方法とは言えないのでしょうか?また、『排卵誘発の注射や薬は体に負担がかかる』ということに対してあまり理解できていないのですが、それはつまり卵巣がボロボロになると解釈していいのでしょうか。だとしたら、これから何度続くか分からない体外受精のために あまり強い薬は使わない方がいいのかと思えます。
多のう胞性卵巣(PCO)かどうかは、月経周期5日目までの卵巣の胞状卵胞の数を超音波で診て、少なくとも10個以上あれば分かります。多のう胞性卵巣症候群(PCOS)かどうかは、PCOの症状以外に月経不順やホルモン値LH>FSH、男性ホルモンが高いということで診断します。PCOSの方でも年齢と共に反応性は落ちていきます。
文面からすると、卵巣の予備能が落ちてきていると判断します。低刺激の排卵誘発法を試しにやってみるのがいいのではないでしょうか。[2013年2月1日] (産婦人科医: 永吉 基)
年齢:32 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:4回
ホルモン周期で4回の胚盤胞移植をしましたがすべて陰性でした。次回の移植でエンブリオグルーを使用する予定ですが、使用することで体や胚に悪影響なことはないのでしょうか。やはりエンブリオグルーを使用せず、自然な形での着床が望ましいでしょうか?
エンブリオグルーを使用しても、体や胚に悪影響なことはありませんので、試してみる価値はあると思います。[2012年12月27日]
(院長: 田中 温)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:4回 体外受精:4回
2年前から不妊治療をしており、今までに人工授精4回、体外受精4回行いましたが、一度も着床したことがありません。
毎回、胚盤胞で1個または2個を移植し、グレードは5AA,4AA,5BA,4AB,4BCです。病院の判定ではhcgが0.5以下で、判定日前に市販の判定薬(チェックワンファスト)で試しても陽性ラインが出たことがありません。 現在通っているクリニックでの着床障害検査(子宮鏡検査含む)とNK活性細胞検査は問題ありませんでした。このまま体外受精を繰り返すしか無いと言われていますが、不育症因子と着床障害に関係があると言う意見も聞くので、他の同種免疫検査を受けておこうと思いました。 通院中のクリニックでは行っていない検査なので、別の大学病院で検査(グラニュライシン、リンパ球クロスマッチ、Th1/Th2比)を受ける予定なのですが、担当医からは「流産歴がなければ、検査で異常が出ても治療することはできない」と言われましたが、本当でしょうか? 夫リンパ球移植でなくピシバニール投与などは可能かと思ったのですが、あまり先生が取りあってくれず突っ込んで聞けませんでした。よろしくお願いします。
各種免疫検査は不育症に適応しますが、着床障害に必ずしも適応するものではありません。流産歴がない場合には、夫リンパ球移植+ピシバニールの効果は基本的に少ないと考えられております。
奥様の移植された受精卵は、非常に良い状態です。採卵周期でこれらの胚を移植している場合は、卵巣刺激で用いるホルモン剤の影響により子宮内膜が着床に適した状態にならないことがあります。 分割の状態が良い胚は、出来る限りその周期に戻さずに凍結保存し、1周期以上空けた後に自然周期で戻すのが一番良いと考えられます。[2012年12月27日] (産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:43 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:4回
イタリアで治療しています。今までに顕微受精を3回行い、3度目は採卵時の出血で入院となり、凍結初期胚をホルモン周期に移植しましたが、陰性でした。
今回はクリニックを変えて顕微受精をおこないました。 生理周期21日目からGnRH アゴニストで、排卵抑制を始め、生理5日目から排卵誘発剤 r-hFSH 3600IU を開始するはずでしたが、私事上により、開始を3週間遅らせました。r-hFSHを300IUを12日間、ラストの5日間は、HMG を50IUも加えました。 HCG5000単位で排卵を起こし、12個採卵しましたが、その内2個破損、2個は未成熟などで、結局6個を受精させて、4個が受精卵となりました。プロゲステロンの数値が高かったので、3日目の7分割1個のみを移植し、3個凍結しましたが、移植して1週間後から出血が始まり、大出血になりました。 10日目に、エコーと検査をして、hCGは、1.54でした。内膜が薄くなっていると言われ、プロゲステロンの注射を2日行い、その後の再診察で、hCGは1.25と減っており、「出血は、内膜が剥がれ落ちたのでしょう。」と言われましたが、これは生理のことととらえて宜しいでしょうか? どっちにしても、5にも満たないので陰性ですが、プロゲステロン膣座薬200を朝晩2個、ホルモン補充していました。 今回の大出血の原因は、ドクターは否定していますが、排卵抑制を1ヶ月と長くしたせいでしょうか?それとも他に原因が考えられますでしょうか? また、hCG1.25というのは、注射が残っていたのでしょうか?
ご質問の内容から判断しますと、あなたの卵巣のキャパシティを超えた排卵誘発法をされていると思います。大量の排卵誘発剤を使ったことにより、卵巣が耐えきれずに破綻出血したのではないでしょうか。あなたのような場合には、全ての胚を凍結し、自然周期に移植することをお勧めいたします。
hCG1.25はお薬が残っている部分も反映していると思います。[2012年12月27日] (院長: 田中 温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:4回 体外受精:3回
現在36歳です。23歳のときにチョコレート嚢腫と子宮内膜症のため腹腔鏡手術を受けました。28歳で結婚し、主人の精子運動率が悪く治療に踏み切りました。
1度目の採卵は空胞、2度目は妊娠判定で陽性でしたが胎のう確認できず化学流産、3度目は陰性という結果でした。 今月またロング法で採卵開始の予定でしたが、生理直後の血液検査でLH:0.8、FSH:3.5、エストラジオール5.0以下で採卵は見送りとなりました。 採卵しても卵子の状態はあまり良くありませんが、主治医から「2度目のIVFの際、8分割のG3で妊娠陽性反応は出たのだからがんばりましょう」と言われました。しかし年齢やチョコレート嚢腫で卵巣を半分切除していることもあり、もう卵子が残っていないのではないかと思っています。今後妊娠できないのではないかと不安ですが、まだ希望はあるのでしょうか?
子宮内膜症は発育する卵胞の数が減ってしまうというリスクがありますが、卵の質を下げることはありませんので、体外受精(IVF)で妊娠する可能性は十分あると思います。2度目に妊娠反応が陽性であったということも、前向きにとらえて良いのではないでしょうか。
体外受精の成功率は採取した卵の質で決まります。そのため最も適した排卵誘発法を見つけることが大切です。主治医の先生ともよく相談し、ご自身に合った方法を試してみて下さい。[2012年12月27日] (産婦人科医: 祖川 侑子)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:3回 体外受精:4回
私は橋本病で、主人は運動率が少し悪く漢方服用中で治療歴は2年になります。
1回目:ショート法で7個採卵でき、顕微と体外を半々で行なったところ、顕微で2個受精でき、4分割の新鮮胚を2個移植しましたが陰性。 2回目:5個採卵でき、全て顕微したところ、5個受精できたので凍結し、ホルモン補充で初期胚盤胞を移植しましたが陰性。 3回目:自然周期で再凍結胚盤胞を移植しましたが陰性。 4回目:8分割胚移植しましたが、hCG28で着床するも流産。 その他タイミングでも一度着床もしています。 顕微授精であれば、受精もするし、受精卵のグレードも良いと言われますが、内膜がどんなに頑張っても9ミリにしかなりません。今後どのような治療を進めれば良いでしょうか?
ご質問の内容からすると手の打ちようがないように思いますが、同じような治療でも施設によってはかなりの差が出てくると考えます。自然周期に凍結胚盤胞を移植したとありますが、間違いなく排卵を確認してからの移植だったのでしょうか。そういった細かい点でかなりの差が出ます。もしあなたの方で内膜以外に大きな問題が考えられないようであれば、転院もひとつの方法ではないでしょうか。[2012年12月27日]
(院長: 田中 温)
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