回答一覧 - タイミング治療と人工授精 No.2 -
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:4回 体外受精:0回
 主人の精子は数が1億、運動率は60%前後です。私には子宮内膜が少し薄めですが、特に問題はありません。前回はセントマザーにて人工授精(AIH)を行い、1回目で妊娠、出産しました。
 2人目を考え、AIHを4回行いましたが、妊娠しません。あと1〜2回して妊娠しなければ体外受精(IVF)にステップアップするべきか、もう少しAIHを続けた方がいいのか迷っています。
 もしも、体外受精に移る場合は、1人目を出産していても腹腔鏡検査が必要なのでしょうか?
 腹腔鏡検査を受ける必要がある場合は、入院が必要だと雑誌に書いてありました。まだ子供が小さいので、長い入院は避けたいのですが、セントマザーではどのくらいの入院日数なのでしょうか?

 人工授精(AIH)を続けるべきか、体外受精(IVF)にステップアップするべきかを判断する場合、腹腔鏡検査(ラパロスコピー)が大変重要で必要な検査です。
 1人目を出産していても、卵管周囲の炎症により卵子の取り込み障害が起因する2人目不妊ということは多く見られます。この状態を診断するのに、腹腔鏡検査は大変大事で、有用な検査です。
 但し、臍下部と両側腹部に3箇所の小切開を加え、内視鏡を入れる検査ですので、麻酔が必要になるため、1泊2日の入院で行っています。術後の出血や麻酔後の管理もありますので、お子様がいらっしゃれば、通常1週間くらい、特に体調のすぐれない時は1ヶ月程は、ご家族に預けたり、面倒を見てもらうなどの協力をしていただく方がよいでしょう。
 腹腔鏡検査の結果、異常がなければ、現在の治療を続けられても妊娠の可能性はあります。しかし、卵管周囲の炎症や癒着が発見されれば、人工授精での妊娠は困難となりますので、早い時期に体外受精にステップアップすることをおすすめします。また、腹腔鏡検査を行うことで、軽度の癒着剥離や卵管卵巣の位置の矯正などにより、妊娠しやすくなり、腹腔鏡検査後に自然妊娠したといった治療上のメリットもあります。[2006年7月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:6回 体外受精:0回
 現在、セントマザーにて、人工授精(AIH)を行なっています。先日、6回目のAIHを行いましたが、残念な結果になってしまいました。
 Webサイトを見ていると、FF-AIHについての料金が記されており、初めてFF-AIHの存在を知りました。
 精子の運動率が少し良くないとは言われていますが、今までにFF-AIHを勧められたことはありませんが、少しでも妊娠率があがるのであれば是非受けてみたいと思っています。FF-AIHとAIHとはどのように違うのでしょうか?

 「FF」とは、卵胞液=Follicle Fluidの頭文字をとったものです。
 運動性がやや弱い精子を用いて人工授精(AIH)を行った場合、妊娠率が低い傾向にあります。
 FF-AIHとは、人工授精用に精液より分離した運動性がやや弱い精子に卵胞液による刺激を加えてから、人工授精を行う方法です。この方法を用いると、一時的ではありますが運動性が活発化し、その精子を用いて人工授精を行うことで妊娠率の向上を図ることが出来ます。
 FF−AIHに使用する卵胞液は、良好卵子が得られた採卵患者様より同意を得て、卵胞液のみを回収し、遠心分離にて卵胞液中の細胞(顆粒膜細胞、上皮細胞など)を除去し、更に、ろ過滅菌を行い、凍結保存したものを使用します。使用に先立って、卵胞液を採取した患者様の感染症検査結果を確認して、感染性がないことを確認します。また、精子にとって運動性が活性化されるかどうかをチェックし、もっとも精子運動性が活性化する濃度を確認します。
FF−AIHの処理方法は、通常の人工授精と同様に精液を洗浄し、運動精子を回収します。最適濃度に調整した卵胞液を精子浮遊液に加え、37℃で10分反応させ、再度遠心濃縮した精子を人工授精に使用します。[2006年7月1日]
(ラボディレクター:竹本洋一)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 周期19日目に診察に行ったとき 卵胞が13mmで小さかったため、その日から5日間クロミッド(1日1錠)を服用してくださいと言われました。クロミッドは周期5日目から服用すると聞いていたので、周期19日目からクロミッド飲むの?と思いましたが、初めての服用だったので、言われたとおりに飲みました。しかし、飲み始めて2日くらいでおりものが多量に増え、3日目には基礎体温が高温期になりました。
 妊娠?・・・それともクロミッドのせいで高温になったのかな・・・と思いつつ、6日後に診察に行きましたが、すでに排卵していました。クロミッド服用中の排卵で妊娠していても問題はないのでしょうか?

 当院では卵胞が育たない場合や卵の成長が遅い場合、月経周期の途中からクロミッドを投与することがあります。(通常は月経周期から5日前後から5日間投与します。)
 クロミッド内服によって急速に卵が成長し、卵が小さい状態で排卵したのではないかと推測できます。クロミッドは産婦人科領域の排卵誘発剤の内服は古くから使用されてきています。あなたの場合、内服の期間と量、および内服の月経周期の時期は、妊娠にまず問題ないと思いますよ。[2006年6月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:25 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 結婚後2年がたちましたが、妊娠しないので病院を受診しました。その結果、人工授精(AIH)をすることになりましたが、夫の仕事が不規則なため、精子を凍結することになりました。凍結した精子でも妊娠は可能なのでしょうか?凍結精子を使って人工授精をしても、問題はないでしょうか?

 精液検査の結果が良好なら、妊娠は十分可能ですし、胎児への異常も心配ありません。特に、体外受精や顕微授精の場合では、凍結精子を使用している夫婦の方が多数を占めています。心配はいりませんよ。[2006年6月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:3回 体外受精:0回
 他院で1年間、タイミング療法(薬、注射はしていません)を行いましたが、うまくいかず、現在はセントマザーにて人工授精(AIH)をしています。今回は卵巣が腫れたので1回お休みしていますが、次回の人工授精に何か影響はありませんか?
また今後、人工授精は何回ぐらいやるべきなのでしょうか?なかなかうまくいかない場合には、次の段階は体外受精(IVF)ということになるのでしょうか?

 卵巣が腫れている状態というのは、前回の治療時に育った卵胞がうまく排卵しなかったり、排卵時に小さくて、その後大きくなってしまっている状態です。通常は1〜2周期の治療を休めば自然に小さくなったり、元の状態に戻りますが、人によっては腫れたままで、卵巣嚢腫様になっている人もいます。このような場合には、経膣的に針を刺して、中の液体をぬいて治療を再開します。卵巣が腫れていると、腫れていない部分が正常な組織を圧迫し、卵の成長が妨げられることがあります。
 人工授精は5〜6回がめどになるかと思いますが、回数は患者様の医学的要因だけでなく、社会的状況もありますので、ドクターと相談されて下さい。次のステップとしては、体外受精(IVF)になりますが、もう少し人工授精を行うことをお勧めします。[2006年5月4日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:2回 体外受精:0回
 現在、私が通っているクリニックでは人工授精(AIH)の5分後にHCHの注射をします。しかし、インターネットなどで調べてみると、他の病院ではHCGの注射をまず打ってから翌日にAIHを行うというのが多いようです。
 こちらのサイトを拝見しても、「2.HCGの注射をして40時間後にAIHを行う。(午前中にAIHを行うならHCGの注射は2日前の夜)」とあります。
 担当医に聞いてみたところ、問題はありませんとの回答でしが、本当に問題がないのか、それとも多少でも妊娠する確率が下がるのではないか、と不安が残っています。このタイミングについては、どう思われますか?もしかしたら目的が違うのでしょうか?

 卵は、自然もしくはクロミフェン(排卵誘発剤)の内服か、排卵誘発剤の注射でつくっているのでしょうか。自然ないしクロミフェンの場合、尿中のLHが陽性に出ている場合には、HCGを打たずに、人工授精を行い、人工授精後に着床を補助する目的でHCGを打ちます。恐らく、今回は、この状態だったのではないでしょうか。
 尿中のLHが陰性のときには、HCGを打ってから人工授精を行い、翌日排卵確認の際に着床を助ける目的で再度HCGを打ちます。また排卵誘発剤の注射の場合は、卵胞径が20mm前後になった時点でHCGを打って、翌日人工授精をし、排卵の確認のために翌日来院し、排卵していない時にHCGを再度打つことがあります。[2006年5月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:28 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:5回 人工授精:0回 体外受精:0回
 結婚して2年になりますが、妊娠しません。タイミング法をしていましたが、人工授精(AIH)に変更したいと思っています。主人の仕事が忙しくて、精子を凍結することになりましたが、凍結した精子でも大丈夫なのでしょうか?詳しいことはわからないのですが、凍結すると、子宮に戻しても動かなくなるのではと疑問に思っています。精子を凍結して、戻す時にはどういう処理をするのですか?

 当院では、御主人の精子が人工授精(AIH)できる状態(数、運動率が良い)であれば、凍結しても、射出してすぐに使う精子と比べて、妊娠率に差はありません。大丈夫ですよ。また、状態のよい精子であれば、凍結・解凍をして、すべて動かなくなるということは、まずありませんので、心配はいりません。精子は、容器を33〜35℃のお湯で融かし、0.3%のヒト血清アルブミンを加え、遠心分離器で2回洗浄、分離し使用します。解凍後の人工授精(AIH)は、融かした精子を1ccの注射器に入れ、軟らかいチューブを子宮内に入れ、精子をゆっくり入れていきます。子宮の内腔が曲がっていなければ痛みなどは感じません。[2006年4月17日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:1回 人工授精:1回 体外受精:0回
 私は15cmの筋腫があり、3年前に筋腫核出手術をしました。術後、癒着して腸閉塞になり、腹腔鏡手術もしました。その後、結婚して半年で妊娠したのですが6週で流産しました。
 2006年1月の卵管造影検査で卵管に癒着が見られたのですが、同年2月に人工授精(AIH)をしました。私が通っている病院の先生は、「癒着があるのでAIHは意味がない。」とおっしゃいますが、別の先生は、「癒着はあるけど造影検査した後なのでAIHしてみよう」とおっしゃいました。
 結局、AIHは行いましたが、先生の言葉が引っかかって、AIHする意味があったのかなぁ?と不安です。どうなのでしょうか?

 子宮卵管造影検査は、不妊検査の上で大事な基本的な検査の1つです。子宮頚管部より造影剤を入れて、子宮腔内の形や状態、卵管の通過性、状態、卵管周囲の癒着や状態を検討することができます。卵管で精子と卵子が受精しますので、自然妊娠に近い不妊治療であるタイミング法や人工授精(AIH)は卵管が通っていることが必須条件となります。例えば両側卵管閉塞の場合は、自然妊娠不可能なので、体外受精(IVF)が適応となります。癒着の場合は片側か両側か、その程度にもよりますが、卵管の働きが制限され、卵管への卵子の取り込み障害や受精障害が起こりやすく、AIHでも妊娠が困難となることが多いといわれています。また一般的に卵管造影検査後は、一時的に妊娠しやすい状態となりますので、積極的に治療することが良い結果を生むことも多いです。従ってどちらの先生も正しいお話しをされていると思います。ある程度、通常の治療をされて妊娠に至らなければ、腹腔鏡(ラパロスコピー)をされ、癒着の状況を精査され、最適な治療法に修正されるべきだと思います。[2006年4月17日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:34 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:7回 人工授精:1回 体外受精:0回
 セントマザーで注射での排卵誘発をして妊娠し、3年前に帝王切開で第1子を里帰り出産しました。当初の不妊の原因は、高プロラクチン血しょうと多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でした。
 2人目が欲しくて、昨年から不妊治療を再開しました。薬で排卵誘発を4回行いましたが、後半2回は良い卵できずに中止しました。その後、注射での排卵誘発を3回して、人工授精(AIH)を行いましたが、よい結果には至らず、先日、卵管造影検査をすすめられて予約をしています。(平行して今回は薬での治療です。)
 第1子が帝王切開だったので、卵管癒着が心配で、腹腔鏡検査もしたほうがいいのかなと思っています。それとも、年齢のこともありますので、腹腔鏡検査後には、体外受精(IVF)にしたほうがいいのか・・・とも迷う日々です。治療を再開してから、タイミング5回、人工授精1回なので、そんなに急がなくてもいいのか・・・早くに体外受精にきりかえたほうがいいのか・・・気持ちばかりが焦ります。どうすればよいでしょうか?アドバイスをお願いします。

 通常の帝王切開手術では、卵管の癒着が発生する率はかなり低いと思います。しかし、手術時に出血が多かったり、すでに卵管・卵巣周囲に癒着が認められている場合には、卵管の状態を正確に診断するためには腹腔鏡検査が必要でしょう。腹腔鏡検査の結果をみて、人工授精(AIH)を続けるか、(HMGを注射して)体外受精(IVF)に入るかをお決めになられてはいかがでしょうか。[2006年4月1日]
(院長:田中温)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:1回 体外受精:0回
 人工授精(AIH)をしていますが、私の通院している病院はパーコール法なしで、自宅にて精子をサラサラになるまで約1時間待ってから、直接子宮にいれます。その直後から2時間ぐらい激痛があります。担当医には詳しいお話をしていただけず、今回も生理がきました。
 主人は精子が3500万/mlと少なめで、薬をのんでいます。わたしは卵管造影をしましたが、問題ないようです。人工授精の時には、主人が病院に行くと、精子を出してから1時間後にサラサラになったら持って来るようにと言われました。人工授精の予定は朝でしたが、卵胞の検査もなく、体温が上がったという私の話だけで、夜になりました。あまりにもアバウトなのでは...と思って、不安になっていますが、このまま続けてもよいのでしょうか?セントマザーに転院したいのですが、何か準備するものはありますか?

 直接精子を子宮に入れる方法は、感染の可能性もありますので、できれば避けた方が良いですね。また、良好な精子でも、精液のままの状態で1時間以上放置すると運動率がかなり低下してきますので、精子はなるべく時間が経たないうちに早く処理をした方がいいと思います。排卵のタイミングは、経膣超音波の卵胞観察と尿中LH測定を併用しますと、約2〜3時間の巾で排卵時間をピンポイントで予測できます。転院をされる場合は、検査に異常がないということですので、カルテは必要ないと思います。まず、お話を聞かせてください。良い結果が出るように頑張りましょう。[2006年4月1日]
(院長:田中温)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 今まで自分たちなりに排卵日あたりにタイミングをとってきましたが、なかなか妊娠せず、不妊治療を始めました。私は、年齢的にも焦っているので、人工授精(AIH)に進もうと思っているのですが、主人はタイミングでいきたいと言っています。現在、セロフェン内服にてタイミングをとっていますが、どれくらいを目処にAIHへのステップアップを考えればよいでしょうか?今後の治療法を教えて下さい。

 セロフェン・クロミッドという排卵誘発剤を服用し、タイミング治療を行うと、自然排卵に比べると妊娠しやすい卵が一定の時期に複数(2〜3ヶ)できることが普通です。特段大きな副作用もなく、安全性の高い薬ですので、排卵誘発剤を使用してのタイミング治療の方が、自然周期のタイミング治療よりも有利です。
 タイミングの時期も十分にあった状態で、タイミング後の排卵も確認できる等、良い条件の下でタイミング治療を5〜6回行っても妊娠に至らなければ、人工授精(AIH)へのステップアップを考えるべきだと思います。AIHも同様な条件で5〜6回行っても妊娠に至らなければ、腹腔鏡検査(ラパロスコピー)を受けて下さい。子宮卵管造影検査で両側卵管の通過障害が無くとも、卵管周囲の癒着により、卵の取り込み障害が存在する場合もあり、このような状態ではタイミング治療やAIHは困難と判定されます。そうであれば体外受精(IVF)に入る可能性が出てきます。[2006年4月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:不明 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 月経前2日ぐらい、少しですが茶色いおりものがでます。それから、月経が始まって3日くらいからまた少し茶色い物が出て、1週間ほど続きます。タイミング療法を始めてからなのですが、これはなにかの副作用なのでしょうか?茶色い物は、出血なのでしょうか?何か問題があるのでしょうか?

 タイミング療法は、自然周期で行うこともありますが、セロフェン、クロミッドという排卵誘発剤を服用して行う事が一般的です。少し茶色い帯下(おりもの)があるということですが、茶色い色は古い少量の出血があるときにみられます。まだ子宮が薬に対してなじんでいないことも理由のひとつかもしれません。30歳前後で、検診を行ったことがないのであれば、念のため、子宮癌検診を行って下さい。また子宮の入口にポリープ(頚管ポリープ)があった時も、極少量の出血が続くこともありますので、一度診察を受けることをおすすめします。[2006年3月15日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:1回 体外受精:0回
 この前、初めての人工授精(AIH)を行いました。人工授精では、精子を洗浄濃縮するのが一般的だと思うのですが、そのまま子宮に注入されたので、すごく不安になっています。夫の精子の数や運動率は問題ありませんが、洗浄濃縮を行った精子と行っていない精子は、妊娠率に違いがありますか?また、感染症も不安なのですが、大丈夫でしょうか?

 当院では、必ず精子の洗浄濃縮を行います。それは、洗浄をしないと異物や不動精子、白血球などの余計なものが子宮に入ってしまうからです。ですから、洗浄濃縮した選択精子の方が、妊娠率が高いと思います。
 しかし、感染症に関しては、洗浄濃縮しただけでは、100%安全という保障はできません。問題のある時には、一時的に精子凍結を行って使用することもあります。[2006年3月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:0回 体外受精:0回
 色々なサイトを拝見すると、タイミング療法をするときに、薬や注射を打って排卵日や卵の大きさなどを見当されているようです。私が通っている病院では、診察と基礎体温だけで、この日に夫婦生活してきてくださいと言われます。病院によって方法が違うのでしょうか?

 不妊治療の診察は、病院によって大きな違いがあります。御参考までに、排卵誘発を行ったタイミング療法の当院におけるスケジュールを大まかに御説明いたします。
 排卵誘発剤を内服する場合は、月経周期14日前後より、卵胞の大きさをチェックして、20mmを越えた場合には、尿のLHを調べます。そして尿検査にて反応が陽性の場合に、いつタイミングをとればよいかを指導します。
 注射の場合は、6本うった頃から卵胞の大きさを確認して、20mm前後になった時点でHCGをうち、排卵を促して、翌日タイミングをとります。
 どちらの場合も、タイミングの翌日に来院していただき、排卵の確認をします。内服の場合は、HCGをうち、注射の場合、卵胞ホルモン+黄体ホルモンの合剤の内服を処方し、黄体補充を行います。[2006年3月1日]
(産婦人科医:永吉基)
 セントマザーにて遠隔治療を始めて3ヶ月になります。最近、生理の量が極端に少なくなったので、排卵促進剤(誘発剤)を中止したところ、きちんとした量で再開し、安心しています。少し遅れ気味ですが、排卵はしているようですし、人工授精(AIH)の時は1〜2個の卵胞が確認できます。以前は7mmだった子宮内膜も、促進剤の服用を中止してからは10mm以上になっています。今の状態の方が妊娠しやすいのでは・・と思い、先日お話をさせていただいたのですが、服用をして下さいとのことでした。
 排卵促進剤を服用していた方が妊娠率がよいのでしょうか?理由を教えてください。また、排卵促進剤を使わない方がいい場合はありませんでしょうか?いつも先生の前に行くと、相談しにくくて、なかなか聞けずにいます。よろしくお願いします。

 排卵誘発剤をおすすめしたのは、これまでに他施設でタイミングを数回行ってこられたからです。同じことをするのではなく、少しでもステップアップをした方が良いと考えて、最も排卵誘発効果の弱い飲み薬の方法をおすすめ致しました。排卵誘発剤を使うことにより、自然妊娠の状態より妊娠率が高くなる理由は、発育する卵胞が1個ではなくて、1〜3個となり、その分、受精する率が高くなること、(2)排卵する時期がほぼ固定してきて、排卵日を見つけやすくなることなどがあります。セロフェン(クロミッド)を用いると、卵胞ホルモンに対する副作用として、内膜が薄くなるということもありますが、その頻度は決して高くはありません。かえって厚くなることもあります。今回、内膜が薄くなった分は、卵の排卵の効率が良くなった点でカバーできるものと考えております。
 しかし、あなた方が、排卵誘発剤をお望みにならないのであれば、ご遠慮なくおっしゃって下さい。納得いくまで自然で行い、それでも結果が出ないようであれば、排卵誘発剤を使うことを考えられてはいかがでしょうか。
 また排卵誘発剤にも飲み薬と注射の2通りあり、注射の場合には、さらにその効果は高くなります。ただし、注射の排卵誘発剤(HMG製剤、FSH)では、卵巣が腫れる(卵巣過剰刺激症候群)という副作用も低頻度ながらあります。そのような場合も十分にご説明をし、副作用に対応しながら、1日でも早くお子さんができればと考えております。
 診察時にはなかなか聞きづらいこともあると思います。当院では、診察前に質問事項を書く用紙をお渡ししておりますので、ご質問があれば前もってその用紙にお書き下さい。お答え致します。[2006年3月1日]
(院長:田中温)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:0回 体外受精:0回
 はじめまして。体外受精(IVF)では多胎率は自然妊娠に比べて高いと聞きます。それは、複数の胚を子宮に戻すからだと思っています。排卵誘発法(飲み薬や注射)を施した場合のタイミング法や人工授精を行った場合では、多胎率は自然妊娠と同じくらいなのでしょうか?

 体外受精の多胎率は15〜20%と高いのですが、これは着床率、妊娠率を改善するため、複数の胚を子宮に戻すことから起こります。自然妊娠による多胎(双胎)率は0.5〜2%ですが、排卵誘発法での人工授精を行った場合では2〜5%と自然妊娠に比べて上昇します。多胎は流早産の危険が高く、妊娠、出産に大きなリスクを伴います。排卵誘発法や人工授精での多胎は防ぐことはできませんが、体外受精の多胎に関しては、選択的胚盤胞移植など、今後の治療の進歩により、できるだけ減少するように当院でも取り組んでいるところです。[2006年3月1日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:4回 体外受精:0回
 いつも、インターネットの掲示版などで勉強しています。今回4回目の人工授精(AIH)を行いました。2回目のAIH以降、AIH直後にHCG投与を1週間(5回)行っています。今、AIH後ちょうど1週間なのですが、通常は37度近くまであがる高温期の体温が、今回は、36.7〜36.85度あたりを推移しています。
 ホルモン補充を行ったことはなかったのですが、AIH後の着床率を高めるために始めました。HCGを毎周期行っていると、効果が薄れるようなことがあるのでしょうか?低温期は、36.15〜36.40度あたりを推移していますが、私のような体温の上昇具合では妊娠しづらいのでしょうか?

 人工授精(AIH)の妊娠率は、およそ10%前後です。一般的にAIH後の黄体機能HCGの効果は、それ程高くありません。基礎体温もそれ程正確なものではなりませんので、温度の差はそれ程気にされなくても結構です。大事な点は、尿中LH濃度の測定をし、経膣超音波で卵胞の状態を確認し、間違いなく排卵していることを観察することです。また内膜の厚さが10mm以上になっているかどうかも大事だと思います。この排卵の確認をしているのであれば、黄体期にHCGをうつかどうか、HCGの効果が弱くなっているかなどを心配する必要はないと思います。ホルモン補充を行うことによって、効果が薄れるということではなく、AIH後の黄体機能の補充は、それ程重要ではないとお考え下さい。
 クロミッドを用いたAIHで、妊娠しない場合には、HMGを使ったAIHを2〜3回され、それでも妊娠しない場合には、是非、腹腔鏡検査をして下さい。卵管が癒着していて、妊娠しないということはよくあることですよ。[2006年2月15日]
(院長:田中温)
 現在39歳、不妊治療歴2年半です。これまでにタイミング法を1年間、人工授精を5回試して妊娠に至らず、通院をやめてしまいました。この1年は漢方薬の服用で自然妊娠にこだわってきました。
検査をした当時は、女性側には問題が無く、精子の運動率が悪いということでした。人工授精までは試みたものの、次の段階に進むのが恐くて病院には行っていません。しかし、年齢的な不安が最大になり、いよいよ通院を再開しなくてはいけないかと毎日悶々としております。この状態から治療再開の場合した場合には、何から始まるのでしょうか?いきなり体外受精の準備になるのでしょうか?

 誰もが自然に妊娠し、出産することを願っております。人工授精を5回して妊娠しない場合には、是非、腹腔鏡検査をされてみて下さい。腹腔鏡検査で卵管周囲に癒着がある場合には、自然もしくは人工授精(AIH)での妊娠は不可能ですので、体外受精に入られて下さい。軽い癒着ならば、腹腔鏡下に剥離することが可能です。
 腹腔鏡検査で卵管に問題がなければ、今までの人工授精の排卵誘発剤を変えてHMG(FSH)などで排卵誘発を少し強くされてみてはどうでしょうか。そのような排卵誘発を用いた人工授精(AIH)を数回しても妊娠できない場合には、体外受精に入られることをお勧め致します。
(院長:田中温)
 現在、セロフェン内服にてタイミングをみていただいて2周期目になります。1周期目は16日目に卵胞が30mmとなり、排卵誘発の注射をうって、19日目に排卵を確認しました。
私は生理開始から15日目に受診するようにいわれていますが、1周期目の受診日には卵胞が25mmでした。卵胞が20mm以上になると排卵すると聞きますので、今度受診した日に、すでに排卵してしまっていたら・・・と不安です。受診日前に、夫婦生活をもった方がいいのか、受診日まで夫婦生活をもたずタイミングをとってもらった方がいいのか、いつも悩んでしまいます。どちらがよいのでしょうか?

 セロフェン内服周期に卵胞の大きさがいつも同じ大きさで排卵しているのであればいいのですが、実際には周期によって30mmで尿の反応が出ないでHCGの注射を打って排卵を促したり、時に20mm前後で排卵することもあります。御自身の症状としては、15日前に基礎体温が上がったり、腹部痛があったり、おりものの量が急に増えてすぐに病院に来られない時は先にタイミングをとってもいいかと思います。可能であれば、上記の症状が出た日に診察を受けて、判断してもらってください。またセロフェン周期でなかなかタイミングが合わないようであれば、セロフェン周期からHMG(FSU)の排卵誘発剤の注射の周期にステップアップしていった方がいいかと思います。
(産婦人科医:永吉基)
 今年の秋から人工授精(AIH)に臨んでいますが、主人の仕事のお休みが日曜日と祝日しかありません。そのため、精子の凍結が難しい状況です。お休みの日に精子の凍結は出来るのでしょうか?できない場合、いい方法はありませんか?

 休日の精子凍結は可能です。ただし、午後からの予約制となっておりますので、電話等で予約をお願いします。
 御主人様のお仕事の都合が合えば、奥様の排卵日に合わせて、時間外(夜間)での人工授精も予約で行っております。また、御主人様が出勤前に来院が可能であれば、人工授精を行う当日の早朝に採精していただいて、奥様は診療が始まってから診療時間内で人工授精を行なうという方法もあります。
 尚、年末年始と盆休みにつきましては、精子凍結はお休みさせていただいております。しかし、人工授精は可能ですから、お時間があえば、ご主人と一緒に来院されてください。来院される場合には、前日までにお電話にてご予約をとられてください。
(ラボディレクター:竹本洋一)
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