回答一覧 - タイミング治療と人工授精 No.4 - |
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年齢:30 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:不明 人工授精:不明 体外受精:不明
30歳、不妊治療暦7ヶ月目です。タイミング法で子供ができなかったので、子宮卵管造影をしたところ、左右の卵管采付近に癒着がみられました。卵管自体は左右とも通っているようです。2年前に、満16週6日に中期中絶をしました。主治医は関係ないといいますが、本当に癒着に関係ないのでしょうか?
今回生理5日目からクロミフェンを1錠ずつ服用し、過排卵で左右1つずつ卵胞が大きくなりました。月経14日目にHCG5000を注射し、翌日に濃縮洗浄人工授精(AIH)をしました。2日後の超音波では、主治医は腹水が見られるので排卵したようだが、左右の卵胞が大きいまま残っているので未破裂の可能性もあると言いました。結局は、人工授精前の卵胞の大きさに比べるとやや小さくなっているので、排卵しているという診断になりました。ただ、いつも見ている排卵後の状態とは違って、今回は丸く残っていたので、不安になっています。 左右の卵管付近に癒着がある場合、過排卵の状態で受精する可能性はあるのでしょうか?クロミフェンを服用することによって、今回のように頚管粘液が少なくなったり、子宮内膜が薄くなったりして、人工授精をしても、卵子が卵管に行かないと意味がないのでは・・・と心配です。また今回は、本当に排卵できているのでしょうか?人工授精した日から、ずっと下腹部が痛いので不安です。
このご質問には、2点正確ではない内容があります。
まず、子宮卵管造影検査では、卵管采周囲に癒着があるかどうか、正確にはわかりません。子宮卵管造影検査は、卵管内の通過性を調べる検査であり、子宮や卵管外部の状態を調べるためには腹腔鏡検査が必要です。ですから、癒着がご心配であれば、是非、腹腔鏡検査をお受けになってください。1〜2日の入院でできます。保険適用ですよ。 2点目として、排卵の有無は尿中LHホルモンの測定と経膣超音波での観察が必要です。尿中LHホルモンがピークになってから約24時間後に排卵しますので、24時間以上たって、卵胞のサイズが変わらないのであれば、黄体化非破裂卵胞(LUF)ということになり、排卵はしておりません。ですから、妊娠には至りません。排卵の確認は、超音波上での卵胞の消失・縮小を見れば明らかにわかります。卵胞が減少していない場合でも、結果的に排卵しているということもありますが、その頻度は非常に低くなります。 排卵がうまく起こらなくなるLUFの原因として、卵巣周囲の癒着があります。クロミフェンとはあまり関係ないと思います。但し、クロミフェンの作用により、卵胞が排卵しづらくなり、残存するという傾向も認められます。いずれにしても腹腔鏡検査によって癒着の有無を調べることが必要だと思いますよ。[2007年5月1日] (院長:田中温)
年齢:37 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:3回 体外受精:0回
黄体機能不全についてお伺いいたします。
1. 人工授精(AIH)の3日後に、超音波検査によって排卵は確認されたのですが、体温上昇はせず、デュファストンを処方されました。これは黄体機能不全という事でしょうか? 2. 黄体機能不全の場合、妊娠する事は難しいですか?また、生活改善などで、黄体機能不全が良くなる事もありますか? 3. 黄体機能不全で妊娠できた場合、流産しやすいのでしょうか?不育症の原因のひとつに、黄体機能不全が挙げられているのを読んだ事があるので、不安に思っています。 以上3点の回答をお願いします。
本当に黄体期が短かったり黄体ホルモンが少なければ、初期流産は起こりうるかもしれませんが、さほど多い流産の原因ではないと思います。
予防的な目的でデュファイストンを黄体期の補充療法として処方したのかもしれません。基礎体温は有効な指標ではありますが、盲目的にその値の変動に振り回されることも考えものです。 また、デュファイストンそのものも、黄体機能不全の治療にしばしば用いられますが、高温期の基礎体温値を高める作用はさほど期待できませんし、あえて高くする必要もないかもしれません。 薬を使用しないときの高温相(排卵してから次の月経が発来するまで)が11日以上あれば正常範囲と考えてもよいと思います。心配なら、その間に2〜3回黄体ホルモン(プロゲストロン)の値を測ってみるとよいでしょう。但し、合成黄体ホルモン剤を内服しているときに採血すると、その影響でプロゲストロン値はやや低下するかもしれませんから、自然周期で行ってください。[2007年5月1日] (産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:2回 体外受精:0回
人工授精(AIH)の4日後に、茶色のおりものが出たのですが、何か原因は考えられるでしょうか?着床出血にはまだ早いと思っています。茶色のおりものは、何れにしてもあまり良いものではないのではと不安です。様子を見てもよいでしょうか?
出血の原因としては、「人工授精時に子宮の入り口のただれであるびらんなどにチューブがあたって、少し出血したものが出てきた」「膣炎になって、おりものが増えたり、出血をした」「黄体期のホルモン状態が不十分で子宮内膜が不安定になり出血した」などがあると思います。
少量の出血で2〜3日で止血していれば、様子をみてもよいと思いますが、毎周期出血していたり、4〜5日以上続くようであれば、産婦人科の診察を受けられてください。[2007年4月1日] (産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:9回 人工授精:2回 体外受精:0回
現在、人工授精(AIH)で治療を進めていますが、未だ妊娠に至りません。現在、生理中で、次回で3回目のAIHに臨むところです。現在は、「クロミッド1日2錠を3日間→HMG3回→HCG→AIH→プロゲデポ3回(ルトラールも服用)」という方法を行っています。毎回、卵も1〜4個育ち、排卵もしており、内膜も10mm以上あります。このような調子で治療も同じです。
AIHの限度は、6回程度と言われているようですが、回数を重ねる度に妊娠率が上がっているという結果を目にしますが、何故でしょうか?回数を重ねる毎に子宮の中で何か変化があって、妊娠しやすくなるのでしょうか?
人工授精(AIH)の妊娠率は、約10〜15%であり、回数を重ねると、この数字が30〜40%に上昇するといったことはありません。妊娠率がよくなったように見えたのは、「累積妊娠率」をご覧になった結果ではないかと思います。5回の累積妊娠率は、「1回目の妊娠率+2回目の妊娠率+3回目の妊娠率+4回目の妊娠率+5回目の妊娠率」といったように、加算を行うものですから、見かけ上増加しているように見えますが、1回あたりの妊娠率は、10〜15%と高いものではありません。5〜6回を超える累積妊娠率の結果はあまり目にしたことはありませんので、5〜6回同じ治療を繰り返して行ってもうまくいかない場合は、次のステップ(あなた場合は体外受精(IVF))をお考えになることをおすすめします。[2007年4月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:26 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:8回 人工授精:0回 体外受精:0回
いつも的確なアドバイスをして頂き、有難うございます。
私は普段クロミッド1日3錠(5日間)と、メデット250mgを1日6錠(毎日)服用しています。なかなか妊娠しないのは、卵が老化してしまうことが原因だといわれています。 毎月排卵が遅く、18〜19日間かかってしまいますが、排卵に時間がかかることが何か影響をしているのでしょうか。また、排卵を早めるための方法はないのでしょうか。
経口糖尿病薬の「メデット」は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療として使用しているのでしょうか。
クロミッドを使用しても、排卵まで18〜19日かかるということですが、その程度であれば、時間の影響は大丈夫だろうと思います。しかし、個々人で卵子の質に差があります。質の良否は、他のさまざまな要素が大きく関与しており、体外受精(IVF)で実際に採卵してみないとよく分かりません。単発的にその周期の排卵を早めるためには、HMGやFSH製剤の注射による方法があります。[2007年4月1日] (産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:2回 体外受精:0回
今日、病院で卵胞チェックしてもらったところ、25mm×15mmの大きさでした。
今までは、この位の大きさでタイミングを持つようにと指導されていたのに、今回はまだあと2〜3日は排卵しないだろうと言われました。今回はクロミッドを服用したのですが、それが関係あるのでしょうか?自然だと20mm程度、クロミッドを服用すると25mm程度まで大きくならないと排卵しないと聞いたこともあるのですが、本当でしょうか?2〜3日も待つと、排卵してしまうのではないかと心配です。
自然周期とクロミッド服用周期では、排卵する時期が異なります。一般的に、自然周期に比べて、クロミッドの方が大きくなってから排卵します。ただ、これは一般的なことですから、個人によっても、周期によっても、多少卵の大きさは異なることがあります。
20〜25mmはあくまで平均的なサイズです。卵胞の大きさチェックだけでなく、排卵を調べる尿検査(LHカラー、Lチェックなど)もありますから、併用してみてください。また、自覚症状としては、おなかの張りや痛み、おりものの増加などがみられる場合もあります。そのようなことも一緒に、排卵を調べてもらうとよいでしょう。[2007年3月15日] (産婦人科医:永吉基)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:7回 体外受精:0回
洗浄・濃縮の処理をした精液で人工授精(AIH)を受けています。
精子を自宅で採取し、受付に出すまでに30分、その後、人工授精を受けるのは2〜3時間後です。採取してから3時間30分も経過している精液でも問題ないのでしょうか?運動率が悪いので、受付後、なるべく早く受けたいと思うと気持ちがあって焦るのですが、一般的に、処理にどれくらいの時間がかかるものなのでしょうか?
当院では、静止の洗浄・濃縮には約1時間を要します。その後、30分以内に人工授精(AIH)を行っています。施設によって、それぞれ違いもあると思いますが、あまり問題とはならない時間の範囲でされていると思います。あまりにも時間がかかるようであれば、早目にしてもらえるようにお願いされてみてはいかがでしょうか。[2007年3月15日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:?回 人工授精:6回 体外受精:0回
初めて質問します。お願いします。
不妊治療を始めて3年が経過します。排卵誘発剤のHMGを注射しているとき、ビールやお酒などのアルコール類は、薬の効果を下げますか?また、人工授精(AIH)を行うとき、夫が射精前にタバコを吸うと精子の運動率に影響があるのではと心配になりますが、どうでしょうか?
ビールやお酒などのアルコールで、HMGの注射の効果が下がるということはありませんが、やはり、適量にとどめておいた方がよいと思います。
タバコは、精子の運動率やその能力を下げることが証明されていますので、減煙、特に人工授精(AIH)時には禁煙をされた方がよいと思います。[2007年3月15日] (産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:3回 体外受精:0回
精子には問題なく、私の排卵障害のため、不妊治療を始めて3年になります。卵胞の育ちがよくなくて、クロミッドでも反応はいまいちになったので、HMG+HCGを行う事になりました。HMGの注射にはよく反応し、生理3日目から排卵直前まで10本のHMGを打ち、左右あわせて6〜10個の卵胞ができます。子宮内膜も非常に良い状態だといわれ、排卵直前(13日目)に、卵胞が右4〜5個(最大19mm)、左3〜5個(最大21mm)で、子宮内膜は11mmでした。今回は、排卵直前ということで人工授精(AIH)をしましたが、採血の結果、「排卵直前のエストラジオールの値が非常に低いため、妊娠は望めないだろう。体外受精(IVF)も無理で、今後は、注射での誘発も今後は不向きだ」といわれてしまいました。エストラジオールの値は、AIHの前々日(11日目・卵胞6個以上・最大19mm)に79、AIH当日(13日目・卵胞6個以上、最大21mm)に125でした。いずれも低すぎるため、たくさんあるように見えた卵胞が実は空胞だったと言われました。これまでの排卵誘発の時の採血結果をみても、いつも卵胞の数のわりに、エストラジオールは非常に低いため空胞の可能性が高いとのことです。空胞を作らないためにはどうしたらいいのでしょうか?
また、今回は、13日目に卵胞21mmだったので排卵直前と判断されてAIHになりましたが、基礎体温やおりものの状態からみると、その2〜3日後が排卵日だったように思います。そう考えると、先生が排卵直前と判断した日から2日後くらいに排卵し、その時にはエストラジオールが正常範囲になっていたとは考えられないのでしょうか? 今回は体外受精ではないので全ての卵が空胞だったかどうかは分かりませんが、いずれにしても主治医は、可能性は極めて低いと言われます。先生方のご見解と、今後の治療についてアドバイスをいただければと思います。
成熟卵胞のエストラジオールの値は、300〜500pg/mlです。ですから、あなたの値は非常に低いということになります。超音波上、卵胞に見えても、実はそうでなかったということだと思いますが、正常な卵胞の場合は、1日に2mm程度大きくなりますから、空胞なのかそうでないのかは、わかると思います。
あなたの場合は、まず、排卵障害の原因が何なのかを詳しく調べることが重要だと思います。一度、LH-RHテストを受けてみられてはいかがでしょうか。 排卵障害の原因としては、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)か視床下部性かの2種類が一般的です。 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が原因ならば、排卵誘発は、GnRHアンタゴニストを用いたFSHがよいでしょう。また、腹腔鏡下に卵巣を焼灼する方法が大変有効的です。焼灼は技術と経験が必要になりますので、どの施設でもできるわけではありませんが、大きな病院であれば可能だと思います。また、PCOSには、糖尿病が合併している場合もありますので、糖尿病の検査もされてください。もし、糖尿病が合併している場合には、糖尿病の治療薬を使うと効果があります。 視床下部性が原因の場合には、卵胞がたくさんできるわりには未熟ということがあります。体重が急激に変化していないでしょうか。体重の急激な変動は、影響を及ぼすことがあります。もしも、肥満が原因の場合には、まずそちらを改善されることが必要でしょう。[2007年3月1日] (院長:田中温)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:0回 体外受精:0回
クロミッドの投与を受けています。自然に排卵はありますが、排卵誘発で卵胞数を増やしたり、成長をよくして確率をあげているのだと思いますが、卵胞数は1個で大きさは18mm前後と、自然周期とあまり変わらないように思います。このような場合は、HMGなどの注射による排卵誘発に切り替えたほうが良いのでしょうか?それとも、いくつかでも卵胞が成長し、排卵するのであれば、人工授精(AIH)に進むのが普通なのでしょうか?色々な病院の治療成績をみて、AIH自体の妊娠率はそれほど高いようには思えませんが、自然妊娠の確率はだいたいどのくらいなのでしょうか。妊娠しない原因がはっきりしないので、今後どうしようかと悩んでいます。
自然妊娠の確率は、タイミング治療を含めて10%くらい、人工授精(AIH)で15%くらいが限度と言われています。通常は、HMGの注射による排卵誘発を行いますと、卵胞数が複数個できますので、妊娠する確率はもう少しあがると思います。しかし、HMG注射は卵胞数が増えすぎて、卵巣が腫れたり、様々な症状が出現する卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を引き起こすことがあります。また、多胎の可能性も少し上昇します。
同じ治療を5〜6回ずつ行って、うまく妊娠できなければ、クロミッドでのタイミング治療、クロミッドでの人工授精、HMGでのタイミング治療、HMGでの人工授精と徐々にステップアップされた方がよいと思います。 更に、腹腔鏡検査を受けて、卵管周囲に異常がないことも確認されてください。異常があれば、体外受精(IVF)も考える必要があるかもしれません。[2007年3月1日] (産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:0回 体外受精:0回
クロミッド+HCGでタイミング療法を行っています。
HCGは確実に排卵させるための注射と聞いています。HCGの投与方法ですが、排卵予定日の1回だけのケースと、排卵予定日とその2〜3日後にHCG(ゴナトロピン)を2回追加するケースとがあります。追加するHCGにはどのような役割があるのでしょうか? 初期流産を経験しているので、「内膜を厚くする」「着床率をあげる」などの役割があるのであれば、毎回2回の注射を追加した方がよいと思うのですが、そういうことではないのでしょうか?
HCGには、「排卵誘発作用」と着床状態を改善するためのホルモンを出す「黄体化維持作用」があります。
初期流産を経験されているとのことですね。2回目のHCG注射は上記の他にも色々な意味もあるのですが、基本的にはきれいに排卵していることが前提条件です。きれいに排卵していて内膜も厚い場合には、注射をしないことがあります。また、うまく排卵しているかどうかわからなかったり、卵巣が腫れていたり、水が溜まっている場合も、注射はしないことがあります。その点は、主治医の判断によると思います。[2007年3月1日] (産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:8回 人工授精:0回 体外受精:0回
自分たちなりにタイミングをとっていましたが、なかなか妊娠せず、婦人科を受診したところ、生理周期が35〜39日と長いため、クロミッドを処方されました。クロミッド1錠を4ヶ月間服用し、タイミング療法を受けましたが妊娠せず、クロミッドを2錠に増やしましたが結果は変わりませんでした。
その後、不妊治療専門施設にて血液検査、子宮卵管造影検査、精液検査をしました。結果はすべて正常でした。クロミッドを3錠に増やし、タイミング療法を行いましたが妊娠せず、主治医が厳しい方でストレスがたまり、転院しました。これまでの経緯を説明し、注射での排卵誘発を希望しましたが、自然排卵はできているので、クロミッド1錠でタイミングを見ると言われました。フーナーテストも問題はなく、頸管粘液の量、子宮内膜の厚さも問題はありません。しかし、結果が出ないクロミッドでのタイミング療法をいつまで続けていけばよいのかと不安です。主治医の言う通り、クロミッドでタイミング療法を続けるべきでしょうか?
お話から、卵胞の形成や排卵はうまくいっており、検査結果も正常ということですね。ひとつの方法(タイミング)での効果は、必ずしも高いものではありません。タイミングの回数が5回を越えたならば、次のステップの人工授精(AIH)も考える必要があるかもしれません。また、腹腔鏡検査にて、骨盤内癒着の有無や子宮・卵巣に問題がないかどうかを調べることも大切だと思いますよ。同じ治療を続けて結果が出ないまま時間を費やすよりも、ひとつの治療の回数は5〜6回を目処に、次の検査や治療に進まれるとよいと思います。[2007年3月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:8回 体外受精:0回
結婚4年、不妊治療を始めて2年になります。基礎体温がなかなか二相性にならず、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の傾向があるとの診断でした。治療を初めて3ヶ月はタイミングのみで、4ヶ月目からクロミッドを服用し始め、ようやく基礎体温は二相性になりました。
その後プレマリンとクロミッドを服用して、人工授精(AIH)を開始し、今回で8回目になります。年齢のこともあり、クラミジアの経験もあり、更に、夫の精子も毎回少なくて運動率が50%をきることもあります。今後このままAIHだけでは無理なのではと不安に思っています。 体外受精(IVF)へステップアップを考えていますが、田舎に住んでいるので、体外受精を行える病院が近くにありません。金銭的にも次の段階に進めば負担も大きくなり、通院するにも時間がかかります。色々な悩みを抱えていても、子供をほしい思いは強くあります。遠くに通院してまで頑張るなら、ひとつのところで的確に治療していきたいと思っています。AIHを8回、精子の数、年齢を考慮すれば、一刻でも早く体外受精に踏み切るべきでしょうか?
不妊期間、人工授精(AIH)の回数、精子の数、年齢などを、体外受精(IVF)にステップアップするための条件に入れることは妥当だと思います。
もしも、ご希望であれば、当院でも遠隔治療が可能です。参考までに、当院での治療の進め方を簡単にご説明いたします。当院では、来院初診時に、ご主人の精液検査、奥様の子宮卵管造影検査も含めて基本的な検査を行い、治療方針を決めます。体外受精を行うことに決まった場合、地元の病院で注射を打ってもらって、奥様に採卵時に来院していただき、採卵・胚移植を行うという手順になります。ご主人の精子は、初診時に凍結することが可能です。 病院は多くありますので、お2人が納得いく治療を進められるように慎重に決められてください。もしもその上で、ご希望があれば、当院の資料をお送りすることも可能ですので、メールなどでお問い合わせ下さい。[2007年3月1日] (産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
基礎体温、卵胞・内膜の状態は、自然の状態でも良好で、現在は、タイミング指導を受けています。
尿のLHが陽性を示したら来院するようにと言われ、夜にスコア3、翌朝にスコア4という状態で、スコア4になった日の夕方に病院に行きました。すると、「卵胞がしぼみかけているので、朝みたらもっと張っていたでしょう。今は排卵しかかっている。」とのことで、HCG注射10000を打って排卵させることにしました。排卵は、この注射から36時間後起こるのでしょうか?排卵しかかっていたなら、すぐ排卵しないのかと疑問に思いました。 性交は注射した夜のみ行いました。本来は、注射の翌日に性交を行うようですが、卵胞がしぼみかけの状態での排卵を促すHCG注射はどういう考え方をすれば良いのでしょうか。主治医に聞けなかったので、教えて下さい。
排卵した後、卵子は卵管の卵管采に入り、卵管を移動していきます。また、その時間はスムーズにいく場合もあれば、うまくいかないこともあります。夫婦生活は、記載されている時間帯でいいと思います。HCG注射は、排卵をより確実にしたり、子宮内膜の厚さを厚くする効果もあります。毎回、時間通りに、スムーズに進むものではありませんので、断言することはできません。時間的なことは、絶対的なものではなく、ひとつの目安と考え、様子を見られてください。[2007年3月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:29 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
昨年9月から不妊治療をしています。排卵しにくい体質で、生理5日目からクロミッド50mgを服用しています。服用方法は、初めは1日1回でしたが、その後、朝・夕の1日2回となり、排卵期前に注射も打っています。
しかし妊娠には至らず、先月ごろから薬の効きが弱まってきたのか、低温期が長くなっています。現在は、8日間クロミッド、排卵確認後に黄体ホルモン剤を服用しています。 このまま、自然に排卵できなくなるのではないかと、とても不安に感じているのですが、主治医は質問にあまり快く思わないようで、詳しく答えてくれないので、主治医のいう通りに治療を続けている感じがしています。 このままクロミッドが更に効かなくなってきたら、薬を増やすしかないのでしょうか?他にも良い治療法があるのでしょうか?セカンドオピニオンとして、アドバイスをよろしくお願いします。
基礎体温が未記入ですが、生理周期は何日型でしょうか?基礎体温が二相性で、周期が30日前後で、卵が成長して排卵が起きていれば、今のところよいのではないかと思います。薬剤が効かなくなった場合は、薬を変える・量を増やす・一時的に休薬期間をおく・ステップアップして排卵誘発剤の注射をするなどの選択肢が考えられます。どのようにしたいのかは患者様によって異なりますので、あなたのご希望を主治医に伝えて、よくご相談されてください。[2007年2月14日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
子供は3人います。末子出産後6年経ちますが、父親が違うため、もう1人と頑張っています。
去年の7月に4人目を馨留流産(8週)しました。その後、タイミング療法を4回試していますが、できません。主人が仕事上週末しか家に帰らないため、タイミングを合わせるのが難しく、人工授精(AIH)を勧められています。 先月は、夫婦生活後、排卵促進剤で排卵させHCGの注射を一日置きに4回打ちましたが、妊娠に至りませんでした。今まで生理痛など殆どなかったのに、今回の生理は起き上がれないほど腰が痛み、体も鉛のようにだるくなり仕事も休むほどでした。注射を打ったことが関係しているのでしょうか?基礎体温は二相性ですが、体温が低すぎるのが気になります。排卵はしています。主人には問題がないので私に原因があるのではと思っています。どうすればよいでしょうか。
排卵促進剤(HCG)で排卵させ、その後1日おきに4回HCGを打ったということですが、これが多少、体のホルモン状態を変化させ、月経痛が起こったり月経の量が変化することは珍しいことではありません。しかし、1ヶ月くらいで元に戻りますから、ご心配はいらないと思います。痛みが続くようであれば、1日おきの4回の注射を半分に減らしてもらうように主治医にご相談されてはいかがでしょうか。
体温は人によって、ばらつきがあります。高温相と低温相の差が0.5℃以上あれば、まったく気にしないで下さい。平熱が低いと思っていただければ結構です。[2007年2月14日掲載][2007年2月21日改訂] (院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:5回 体外受精:0回
セントマザーに遠隔治療を始めて2年になります。
先日、体外受精(IVF)にステップアップしようと相談してお話を伺ったところ、副作用が起きやすい条件に入っているし、遠方で仕事も持っているので、どうしようかと悩んでいるところです。 しばらくはセントマザーで人工授精(AIH)を続けようと思っていますが・・・。お答えにくいと存じますが、他院と比較して人工授精での妊娠率は高いのでしょうか?
当院の人工授精(AIH)の妊娠率は、約10%(年間症例数は約1800件)です。当院の症例数は他施設に比べると比較的多いので、単純に比べることは難しいと思います。
これまでに5回人工授精をされていますから、年齢のことも考えると、あと2〜3回でうまくいかなければ、体外受精(IVF)へのステップアップをされる方がよいでしょう。[2007年2月15日] (産婦人科医:永吉基)
年齢:24 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
1年半前に結婚して、1年くらい前から子作りをしていますがなかなかできません。
半年前に卵巣嚢腫といわれ、左の卵巣を切除しました。その後は、クロミッドを1クール飲んで、生理がきて、次の月からタイミング法を試しています。しかし、タイミングが合っていないのか、うまくいきません。生理の周期はおよそ33日で、基礎体温も(低温・高温の差はそれほどありませんが)、一応二相性になっています。 卵もきちんと育っていて、排卵もあると言われていますが、何か他に原因があるのでしょうか?人工授精(AIH)などを試してみた方がいいのでしょうか?
手術後の癒着などで卵管の通りが悪くなっている事も考えられます。卵管が両側通っているかどうかの検査(卵管造影検査や通水・通気検査など)が必要です。
卵管が閉塞しているようであれば、いくらタイミング療法や人工授精(AIH)を行っても結果は出ません。まずは、上記の検査を行って、異常の有無を確認してください。異常がなければ、通常の治療を継続するとよいでしょう。[2007年2月15日] (産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:34 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
結婚して1年になります。病院で排卵がうまくいってない月があると言われ、排卵誘発の注射を打ってもらい、2周期目で妊娠しましたが、残念ながら初期流産をしてしまいました。
現在、違う病院にて不妊治療を始めたのですが、検査の結果、主人にも私にも特に問題はなくタイミング療法中です。唯一先生に言われていることが、子宮内膜が少し薄いという事です。その事が前回の流産の原因かもしれないと言われました。排卵後の子宮内膜は8.1mmでしたが、先生は10mmが理想だとおっしゃいます。 内膜が薄いと着床しづらいのでしょうか?次回からクロミッドを使うつもりでいますが、主治医に薬の副作用で、もっと薄くなる可能性もあると聞かされているので不安です。今後、どのような治療方法を選択すれば良いのでしょうか?
クロミッドは、その薬理作用により、エストロゲン濃度の上昇を阻害しますので、子宮内膜を作る頚管粘液が減少するということは一般的に認められている所見です。しかしながら、クロミッドを投与したすべての方が、このような状態になるとは限りません。却って、内膜が厚くなる方もよくいらっしゃいます。ですから、クロミッドを使わなければ内膜が必ず厚くなるとは考えない方がよいでしょう。しかし、ご心配であれば、クロミッドではなく、セキソビットなどの排卵誘発にかえてもらうことはいいと思いますよ。
また、自然周期の内膜も測ってもらってください。クロミッド以外の周期で内膜が厚くなるようであれば、クロミッドの影響だといえます。その場合には、前述しましたセキソビットが効果的だと思います。しかし、8mmあれば、それほど心配しなくてもよいと思いますよ。[2007年1月13日] (院長:田中 温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:20回 人工授精:3回 体外受精:0回
結婚8年目で、自分達でタイミングをとっていたのですが、妊娠せず、2年前から本格的に不妊専門クリニックで治療を始めました。卵巣嚢腫と子宮内膜ポリープをとる手術をしました。病巣のみをとったので、卵巣は両方あります。
現在は、夫婦共に問題はないのですが、人工授精(AIH)が3回駄目でした。あと2〜3回は人工授精にチャレンジして、だめなら体外受精(IVF)に進もうと思っています。基礎体温も大体二相性で、排卵もあるので、排卵誘発剤は使っていませんが、人工授精でも排卵誘発剤を使用した方が確率はあがるものなのでしょうか。治療暦も長くなってきて少し焦っています。
自然周期では卵が1個ですから妊娠率は低くなります。これまで、自然周期で3回うまくいかなかったということですから、排卵誘発剤の内服や注射をすることによって、卵胞の数を増やし、妊娠率を高める方がよいと思います。
但し、排卵誘発剤には、卵巣が腫れるなどの副作用がありますので、お使いになる場合は、十分に気をつけてもらってください。内服薬の場合は、1〜3個と少ないので、卵巣が腫れることはあまりありませんが、注射の場合は卵胞が多くでき、20個以上となると、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)となって、卵巣が腫れたり腹水がたまることもあります。[2007年1月13日] (産婦人科医:永吉 基)
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