回答一覧 - 不妊の検査 No.1 -
 私は多嚢胞性卵巣症候群PCOS(自力排卵します)、男性ホルモン値が高く、やや高プロラクチンです。半年前から、クロミッドまたはセキソビットで排卵誘発をし、プレドニンやカバサール(0.5錠)を飲んで治療を受けています。排卵誘発剤を飲み始めてから、毎回着床時期(排卵から1週間後)に不正出血があります。誘発剤を飲み始める前はこのような不正な出血はありませんでした。
 現在は、高いホルモン値等からくる着床不全といわれ、カウフマン療法をしています。着床という部分は、不妊治療においても未知の分野と聞きますが、わたしのような症状でも妊娠する方はいるのでしょうか?
 また、私の病院では通気検査で問題なければ卵管造影は行われません。卵管造影はほとんどの病院で必ずされているように思われます。この点についてはどう思われますか?

 まずお尋ねしたいのですが、あなたは本当に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)なのでしょうか。男性ホルモンが高くプロラクチンが高いというのはPCOSの特徴なのですが、PCOSの場合は自力排卵はしません。排卵が規則正しい場合には、PCOSという診断はつきません。
 高プロラクチンに対しては、カバサールでいいと思います。男性ホルモンに関しては、クロミッドやセキソビッドで排卵させて、黄体機能を高めることは重要です。
 自力で排卵し、またクロミッドでも排卵しているのなら、カウフマン療法はあまり必要ないと思います。それよりも、卵管が閉塞している場合には、全く妊娠しませんので、まず卵管造影検査をされてみて下さい。
 着床時期の不正出血についてですが、時期としては少し早いのが気になります。黄体ホルモンの補充が必要かもしれません。その時は内膜の厚さはどうでしょうか。また血液中の黄体ホルモンの値も調べる必要があると思います。内分泌学にも複雑な状態ですので、専門性の高いドクターに診てもらうといいでしょう。
(院長:田中温)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:5回 体外受精:0回
 腹腔鏡検査は、自然妊娠や人工授精で妊娠を望んでいる場合に必要な検査だと書いてありました。今度、体外受精を試してみようと思っていますが、体外受精をする場合でも腹腔鏡検査は必要なのでしょうか?

 腹腔鏡検査は、腹部に小切開を3ヶ所入れ、内視鏡を挿入して、子宮・卵管・卵巣及びその周囲の状況を開腹しないで詳しく調べる検査です。特に子宮内膜症や、骨盤内癒着、特に卵管周囲癒着等を重点的に検査します。癒着・内膜症・卵管の卵の取り込みや卵管の動きが阻害されている状況があれば、自然妊娠や人工授精での妊娠は困難となり、体外受精への移行がすすめられます。体外受精をする場合でも、腹腔鏡検査の所見は、大いに参考となり、治療につながっていくと思います。できれば腹腔鏡検査もしておいた方が良いと思います。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 先日の受診で子宮卵管造影検査をしましたが、子宮までしか造影剤が行かず、両側卵管閉塞との診断を受けました。この検査を初めて受ける場合には、緊張から卵管が閉じることがあるということで、再度受ける予定ですが、次回も同じ結果だった場合は、100%卵管閉鎖ということになるのでしょうか?
5回、6回と繰り返していたら、わずかでも卵管の通りが改善する可能性はあるのでしょうか?また、両側卵管閉塞の場合は、体外受精などの高度生殖医療へ進むほかないのでしょうか?

 1回目の子宮卵管造影検査(HSG)で御本人のように両側とも卵管から腹腔内への造影剤の流出が認められなかったり、通過がスムーズでなかった場合、当院では5回前後の通水治療に通院してもらいます。痛みが強い場合は、事前にボルタレン坐薬などの痛み止めを入れてもらってから行います。その後、HCGを再検査しています。それでも通過不良であればかなり厳しい状態であると考えます。
 自然妊娠やタイミング法・人工授精法で妊娠するためには、卵巣から排卵する卵子を、卵管の先端にある卵管采が卵管の中へ取り込み、その後、受精卵を自力で子宮の中まで運んでくることが必要です。その過程が保障されている場合の不妊治療としては、体外受精などの高度生殖医療の力を借りて妊娠することが必要です。
 また女性の年齢がその「妊娠率」や「流産率」に大きく影響しますので、「いつから治療を開始するのか」という点にも注意が必要です。
(産婦人科医:粟田松一郎)
 2年前に子宮外妊娠をして左の卵管を取りました。右の卵管は水腫になっていて、子宮外妊娠の手術の時に先生が触れた時に破れて水が抜けたようですが、1週間後の検診の時にはまた水がたまっていました。
 次回妊娠したい時には、体外受精しかないと言われました。今の病院で紹介状を書いていただいたので、セントマザーにて不妊治療を開始したいと思っています。Webサイトで初診時の検査について調べたのですが、わたしの場合でも卵管造影などの検査を一通りするのですか?
 また、水腫が着床を妨げるという話を聞いた事があるので、水腫の治療もした方がよいと思っているのですが、4歳の子供がいるので1泊の入院でも難しい状態です。何か方法はありませんか?

 開腹手術の既往やクラミジア卵管炎、子宮内膜症が主な原因として挙げられます。卵管水腫は、卵管の入り口(卵管采)が癒着によって閉鎖してしまって卵管壁から出る分泌液が貯蓄している状態です。体外受精を行なう場合、この「卵管水腫」は悪い影響を及ぼすことが懸念されます。卵管内液が胚の発育・着床に良くない作用をすると思われますし、子宮内へ移植した胚が卵管水腫内へ入り込んで、そこで着床して子宮外妊娠を起こす場合もあります。いったん通過性不良な卵管内へ胚が入り込むと子宮内へ戻ってくることが困難になります。
 原則として、当院も再度、子宮卵管造影を行なって確認させていただきます。
 ※当院では腹腔鏡下に卵管を子宮から切断する治療はできますが、1泊入院が必要です。
(産婦人科医:粟田松一郎)
 セントマザーでの腹腔鏡検査(ラパロ)は1泊2日だと聞きました。
 私の周囲では1週間入院したという話ばかりを聞きますが、本当に1泊2日でできるのですか?スケジュールを詳しく教えてください。
 それと、ラパロ後、すぐに職場復帰はできるのでしょうか?(例えば、金曜に入院、土曜退院、月曜より職場復帰は可能でしょうか?)

 【職場復帰について】
 一般的には職場復帰は可能ですが、個々人の体調にもよります。術後の経過によっては、まれに入院延長が必要となることもあります。
 また検査後5日目頃に抜糸(抜鉤)に来院していただかなければなりません。当院が遠い場合は、抜糸(抜鉤)はご自宅の近くの病院でも可能です。
 検査の際には、どうしても腹腔内に多少のガスが残るので、数日は右横隔膜のあたりや肩に痛みを感じます。ですから、職種によっては(運動のインストラクターなどの体を頻繁に動かすお仕事など)、少々お仕事をすることが困難な場合もあるかもしれません。但し、この痛みの症状は、日ごとに軽快していきますので心配はありません。
【スケジュールについて】
 当院では下記のスケジュールで行っています。ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡下さい。
1. 検査日の予約(原則として2週間以上前もって)
2. 術前検査【心電図、胸部レントゲン、採血(血算、生化学、感染症、出血時間)】
3. 入院当日朝より絶飲食
4. 入院当日、腹腔鏡検査(静脈麻酔下)施行。症例により、卵管通色素検査を併用
5. 翌朝より食事開始
6. 午後2時よりビデオで検査所見を説明し、今後の治療の方針を相談(家族同伴可)
7. 退院(付き添いの方が必要です)※退院翌日までは、自宅安静が望ましい
8. 術後5日目に抜糸(抜鉤)
(産婦人科医:粟田松一郎)
 今度、初めて来院します。前の病院で卵管造影をしたことがありますが、その時にとても痛い思いをしました。貴院は初めてなのですが、また卵管造影をしなければいけませんか?また、主人は仕事の関係で、継続的に通院することが難しいのですが、初診で精子凍結をすることは可能ですか?

 初診時には、基本的に、ご主人は精液検査、奥様は卵管造影をしていただきます。初診時に精子凍結も可能ですので、ご希望であれば2,3日禁欲されて来院されて下さい。
 卵管造影については、1年間ブランクがある方には全員におすすめしております。それは、卵管の状態が変化している可能性があるためです。
 また、当院では、複数回、治療を失敗している方には、卵管に戻すGIFTやZIFTにて治療を行うことをおすすめしています。GIFTやZIFTを行うためには、左右の卵管のどちらが通りがいいかなど、卵管の状態を十分に把握しておく必要がありますので、卵管造影を行っていただくことになります。
 卵管造影には、水溶性の造影剤を使いますので、油性の造影剤よりも痛みは軽くなります。ですから、痛みに対するご心配はほとんどいりません。と申しましても、初めての方や、痛みを伴った経験のある方が不安になることは当然です。痛み止めの坐薬もありますので、ご希望の方はお気軽に御申し出下さい。
(院長:田中温)
【卵管造影について】
 前回の検査から1年以上経過している場合で、体外受精・胚移植などを予定している方には、再検査をしてもらっています。左右いずれかの卵管が通っていれば、GIFT法など(腹腔鏡下に卵管から移植する)を行うことも可能です。前回の検査以降、通過障害が起こる可能性もあります。
【精子凍結について】
 初診時の精子凍結は可能ですが、午後4時までとしています(月-土曜日、木曜日は午前中のみ)。日曜日・祝日は、原則として行っておりませんが、どうしてもその日しか来られない場合にはスタッフへご相談下さい。お盆、年末・年始の期間中はできません。
(産婦人科医:粟田松一郎)
  セントマザーで初診察から色々な検査をして1年半前くらいに初めて体外受精をしました。3回の体外受精、顕微授精を1回しましたが妊娠には至りませんでした。費用や精神的な面もあり、1年ほど治療をお休みしております。
 また治療を始めたい場合には、すぐに治療に入れるのでしょうか?それとも、また色々な検査を初めから全部やり直しになるのでしょうか?また、治療をすぐに始められる場合には、顕微授精をすることになるのでしょうか?また、費用の面で少し不安なので、(だいたいの金額は分かりますが)4度目はどのくらいの金額になるのかも教えてください。

 体外受精、顕微授精を行なっても妊娠と至らなかったこと、大変残念に思います。辛いと思いますが、気持ちを切り替えて治療をがんばってみて下さい。検査は前回の検査で大丈夫です。顕微授精になるかどうかは、受精させる卵や精子の状態によりますので、現段階では予測できませんが顕微授精になる可能性は高いと思っていて下さい。費用の面は顕微授精を行なうとして23-25万円位となると思います。
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
 フーナーテストを行いましたが、結果が悪いといわれました。人工授精ではうまくいかないのでは・・・と思っていますがどうでしょうか?

 フーナーテストは、あまり診断能力の高い検査ではありませんので、この方法ではなく、まず採取後の精子の動きと運動率を正確に検査することをおすすめします。その結果で、人工授精か体外受精にするかを決められてください。
(院長:田中温)
 今度の診療で、卵管造影を受けます。先月卵管造影をした友達からとても痛いと聞き、不安になっています。痛みを感じないようにしていただけないでしょうか?

 卵管造影は、やり方によって、痛みがかなり違ってきます。造影剤をいれるスピードを急にしますと、かなりの痛みが伴います。ひどい場合には、失神するほどです。通常は、このようなことのないように、ゆっくりと同じスピードで造影剤をいれます。また、油性造影剤よりも水溶性造影剤の方が抵抗が少なくなります。過度の恐怖心も痛みを増強してしまいますので、担当医師を信じてリラックスしてお受けになられてください。また、痛みに弱い方は、前もって申し出て、坐薬の痛み止めを使うことも効果があります。
(院長:田中温)
 今度の診察時に、子宮内膜検査を行うことになったのですが、この検査の目的は何ですか?調べてもなかなか出てこないので、詳しく教えて下さい。

 子宮内膜検査は、1.癌ではないか、2.結核ではないか、3.内膜の組織増が黄体ホルモンの影響下に正しく発育しているかどうか(日付け診)を子宮内膜の一部をとって、調べる方法です。以前はよく行われていた検査ですが、がん検診以外では、現在ではほとんど行われておりません。それは、内膜は部位によって、かなり組織像が違うために、その一部をとるだけでは、内膜全体を判断することができないためです。また、現在は、子宮結核の頻度が非常に低くなっていることもこの検査があまり行われなくなった理由の1つです。
(院長:田中温)
 基礎体温をきちんと測っていますが、安定しません。風邪をひいたり、夜更かししたりして睡眠不足になると、基礎体温が変化しますか?また、体調が悪いときには、無排卵になってしまうこともあるのでしょうか?

 基礎体温は、体調の影響を受けます。風邪を引いた場合や睡眠不足の場合は、基礎体温値は高くなりますので、当然不規則になります。また、体調がひどい場合には、排卵が阻害されて、無排卵になる場合がよくあります。しかし、このような症状は、必ず元に戻りますので、ご心配なさらないでください。
(院長:田中温)
 初診で、フーナーテストの指示をされました。主人の協力もなかなか得られず、気恥ずかしくもあります。治療を始めるにあたって、フーナーテストはどうしても必要でしょうか?

 フーナーテストの診断の信頼性は、あまり高くないと思います。ご主人がどうしても病院に来られないような場合に限って、精子の状態を便宜的に調べる方法でしかありません。いづれは、採精した精液で精子の数や運動率を正確に判定することが必要です。
(院長:田中温)
 卵管造影をしました。造影剤が卵管にとどまってしまって、溜まってしまうことがあると聞きましたが、造影剤は、妊娠に影響がないのでしょうか? また、溜まってしまった造影剤は、どうなるのでしょうか?

 造影剤が卵管にとどまってしまう状態を、卵管水腫といいます。通常、造影剤は、卵管を通過して腹腔内に出て、卵管内には見えなくなります。これが、卵管の中に残るということは、腹腔内に造影剤が漏出していない状態で、卵管通過障害となります。このような場合には、体外受精を行うときに前もって、処置しておいた方が、着床率を低下させずにすみます。(腹腔鏡下手術)
(院長:田中温)
 不妊治療を長くしています。なかなか着床できない原因に、潜在性プロラクチン症という原因があると聞きました。もしかしたら、わたしもそうではないかと疑っています。どういう検査をすれば、発見できるのでしょうか?

 潜在性のプロラクチン血症を診断するためには、脳下垂体に作用し、プロラクチンの分泌を促進するホルモン(TRH:甲状腺ホルモン放出因子)を静注し、静注前と15分後のプロラクチンの濃度を測定する試験を行います。一般的に、外来時に採血するときには正常に出ても、この負荷試験をすることによって、異常が出ることがあります。
(院長:田中温)
 不妊治療を始めようと思っています。子宮にポリープがあると診断されたのですが、着床に影響があるのでは・・・と不安です。妊娠することはできるでしょうか?

 子宮ポリープには、頚管ポリープと内膜ポリープの2通りがあります。頚管ポリープは子宮の外にありますので、妊娠には影響しません。内膜ポリープは、見え方が変化しますので、一度月経後に超音波で見てもらってください。月経前に見えたポリープが、月経後に消えることがよくあります。あとは、可能であれば、確定診断として、子宮鏡検査をされるといいと思います。妊娠にはあまり影響はないと思います。
(院長:田中温)
 卵管造影検査をしました。友人が、造影検査の後は、妊娠しやすくなるゴールデン期間だよ!と教えてくれましたが、どうしてでしょうか?また、検査の直後に妊娠したとしたら、胎児に薬剤の影響があるのではと心配です。大丈夫なのでしょうか?

 卵管造影をすることにより、その後妊娠するということは、よくあることです。これは、卵管の通りが悪かった方が、造影剤をいれることによって、通りが良くなるからです。卵管造影のレントゲン量は非常に少ないものですので、その直後に妊娠してもほとんど問題はありません。
(院長:田中温)
 卵管が癒着している疑いがあり、腹腔鏡検査を薦められました。しかし、癒着をはがしても、開腹したことによって、ますます癒着が進むこともあるから意味がないということを他院のホームページで知り、不安になっています。

 腹腔鏡検査は、自然妊娠または人工授精での妊娠を希望される方に行われる検査で、卵管の周囲に癒着があるかないかを調べるものです。卵管の周囲に癒着がある場合は、卵子のピックアップ機能が不能となりますので、自然妊娠または人工授精での妊娠は不可能となります。ただし、軽い癒着の場合には、腹腔鏡下で剥離することもできます。軽い癒着の場合には、はがしてもほとんど出血しませんし、再癒着の可能性はありません。その後の妊娠の可能性は高くなると思います。
 ただし、子宮内膜症のような強い癒着、コンクリート漬けのようなひどい癒着の場合は、はがすとかなりの出血があります。電気凝固をしたとしても、その後の癒着は、ひどくなり、卵管の変形なども生じてしまいます。このような場合には、開腹をして、癒着剥離するよりも、体外受精にはいられたほうが有利だと思います。
(院長:田中温)
 不妊治療は初めてです。卵管造影をするといわれましたが、まだ初診なのに、そこまでの検査が必要でしょうか?

 不妊検査でもっとも大切な検査のひとつが卵管造影です。この卵管造影で、両側の卵管の通過性、子宮の内腔の異常(子宮筋腫、子宮ポリープ、子宮の奇形、中隔子宮、双隔子宮、単形子宮、重複子宮)などがはっきりとわかります。ぜひお受けになられてください。卵管造影は、非常に痛いというイメージをお持ちの方がたくさんおられると思いますが、ゆっくりと痛くないように注意を払っておこなえば、そんなに痛いものではありません。信頼できる担当の先生にしてもらってください。
(院長:田中温)
 子供がほしくて通院しています。医師からは、初めての不妊治療なので、タイミング法からいきましょうと指示されております。しかし、主人の検査はまだしておりませんし、指示もされません。今度から誘発剤を飲むことになり、私の身体の負担も大きくなるのに、主人の検査なしでこのまま治療を続けていいものでしょうか?

 不妊治療の行う際に、まずしなければならない検査が3つあります。
 1つ目が子宮卵管造影、2つ目が基礎体温と経膣超音波による卵巣や子宮の観察、3つ目がご主人の精子検査です。夫婦生活後、膣内・頚管内の性質を見るフーナーテストという検査も行われますが、これはあまり正確な検査とはいえません。
 上記の3つは必ずやるべき検査です。精子の検査はできれば、病院内で採取した新鮮な状態での精子の数、および運動率を正確にみてもらってください。これらの3つがすべて終わっていない場合には、治療にはいることは避けるべきだと思います。
(院長:田中温)
 不妊治療は初めてです。腹腔鏡検査をすすめられましたが、まだタイミングも人工授精も何も試していないのに、そんな大きな検査まで必要なのでしょうか?

 腹腔鏡検査は、不妊症治療の中で、もっとも大事な検査のひとつです。
 卵管造影(卵管の通過性を調べる検査)で異常がなければ、卵管は正常であるとよく言われていますが、それは正しくありません。卵巣の重要な機能の1つ目は、精子が卵管采まで移動して、受精した受精卵が子宮まで分割を繰り返しながら降りていけるように、内腔が開通していることです。2つ目は、排卵時の卵子をピックアップするために、卵管自体が、卵巣表面に移動できることです。卵管造影では、1つ目がうまく機能しているかどうかはわかりますが、卵管が卵子をピックアップするために卵胞の近くまで移動できるかどうかということは判定できません。ですから、卵管の機能を正確に診断するためには、卵管造影と腹腔鏡検査の両方が必要であるということになります。
 最も能率よく検査を行うことを希望される方には、腹腔鏡検査をし、同時に子宮頚管より子宮腔内に色素注入を行って卵管の内外同時の状態を観察する方法があります。この検査は、1日入院が必要ですが、操作時間は10-15分で、全身麻酔ですから痛みはありません。翌日は一日お仕事を休まれてください。その翌日からはお仕事が可能です。保険がききますから、費用も3-5万円とそれほど負担にはならないと思います。
 しかし、いきなりおなかにメスを加えることに抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。抵抗がある方は、まず4-5日間、タイミングまたは人工授精をされてもかまいません。但し、過去に開腹手術の既往がある方、子宮内膜症や子宮筋腫がある方、35歳以上の方は、タイミングや人工授精の前に腹腔鏡検査をお勧めいたします。
(院長:田中温)
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