回答一覧 - 妊娠するには・妊娠のしくみ No.9 -
年齢:46 基礎体温:不明 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:10回 体外受精:8回
 40歳になった時に、主人と話し合って、不妊治療はやめて、2人の生活を送ることにしました。
 最近、月経が不安定(量も少なく、周期もない)になってきて、閉経に近づいているのだろうと思っています。しかし、少し早いような気もしていますが、閉経の平均的な年齢はどのくらいでしょうか。職業柄、アルコールを多量に摂取するのですが、飲酒と閉経は関係がありますか?また、何かの病気で急に月経が不安定になることがあれば検査を受けたいのですが、何かありますでしょうか?

 閉経は50歳前後に起こるのが普通で、45歳以前では早発閉経ということになります。完全に閉経するまでに2〜3年ほど不安定な月経の状態になる場合が多いです。 現在46歳で上記のような月経の状態ですから、一般的なコースを辿っているように思われます。通常の飲酒ではそれほど影響ありません。心配であれば、ホルモンの検査を受けてみることをお勧めします。[2010年3月1日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:45 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:10回
 45歳と高齢で体外受精(IVF)も2年目になりました。
 治療をスタートしてから、昨年は初の胚盤胞が育ち移植しましたが、陰性でした。担当医は「卵は凄く良かったのに、着床しなかったのは筋腫のせいかもしれません」と言われました。
筋腫があるのは分っていましたが、手術した方が良いとか筋腫については言われた事がなかったので、とてもショックでした。筋腫は3cmが1つ、1.5cmが2つの計3つです。
 若い時に一度、筋腫が大きくなって中から取れない場所であるということで開腹手術をしています。
 年齢的には、もう今年いっぱいが治療の限界だと思っています。筋腫の手術の後は、避妊期間もあると聞いていますし、筋腫は必ずしも着床に影響をするものではないということなので、手術をすべきかどうか悩みます。手術前後に、採卵を続けることは可能でしょうか?また、どのような筋腫であればとるべきか、また開腹しないで行える場所などについても教えてください。

 超音波検査やMRIなどの情報がありませんので正確なことは言えませんが、ごく小さな筋腫が数個あるようですね。子宮内腔にできる筋腫(粘膜下筋腫)でない限り、それほど着床に影響は無いと思われます。筋腫の部位は主治医の先生に確認してみてくださいね。場所に問題がなければ、年齢を考えて、体外受精(IVF)を優先されては如何でしょうか。[2010年2月15日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:36 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:2回 人工授精:2回 体外受精:5回
 不妊の原因は母体です。卵管水腫、卵管狭窄、多嚢胞性卵胞のう腫、インシュリン抵抗性で、治療中は糖尿病薬を内服しています。不妊治療は体外受精(IVF)ができる範囲で、連続して2年間実施しました。初めて着床、妊娠しましたが、8ヶ月で胎内死亡のため促進剤で出産しました。羊水検査で3種類の主な遺伝子検査をしましたが異常はありませんでした。発育不全で体重が増えず、心臓肥大、脳内や体のあちこちに水が溜まって死んでしまいました。前触れは無く突然でした。実は、親しい友人の子供が2回連続で、生産しましたが寝たきりで、内臓のどれもが機能せずに亡くなり、母親の遺伝子に原因があるという話を聞きました。
 重度の不妊症の母親には、死産や流産しやすい遺伝子があるというのは事実でしょうか?あるとしたら、それはどの程度の確率で、死産にも影響するものでしょうか?
 私自身、遺伝子検査は受けた事がありませんが、遺伝子が原因となる可能性があるならば、検査を受けてから不妊治療を再開するかどうかを決めたいと思っています。夫自身も検査が必要なら受けたいと言っていますが、それも必要でしょうか?妊娠したのは35歳の時です。検査があれば、教えてください。

 流産や死産の原因の責任となる遺伝子は正式には報告されておりません。但し流産や死産などの原因として遺伝子の異常が関与していることは十分考えられます。
 遺伝子の変異が、遺伝性なのかそれとも突然変異なのか、診断を下すのは難しいと思います。突然変異の原因として、着床後の遺伝子の変異によるものがあります。これは遺伝ではありませんので防ぎようもなく、前もって診断することも不可能です。ご自身やご主人の家族を含めて、同じような症状がなければ突然変異と考えていいと思います。
 突然変異であれば繰り返す確率は非常に低くなりますので、それほど心配なさらずにお子さんを持たれるようにしてよろしいと思います。3種類の遺伝子は、おそらく他の刷り込み遺伝子という生殖に関与する遺伝子だと思います。染色体異常でしょうか。一度ご夫婦の染色体を調べられた方がいいと思います。[2010年2月3日]
(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:3回 体外受精:2回
 現在、1回目の顕微授精(ICSI)で成功し、無事出産、2ヶ月の女の子の母です。
 私の方に問題はなく、主人の精子の運動率が30%、濃度1500万とSMIは低く、人工授精(AIH)では妊娠できなかったので、顕微授精をしました。
 最近、顕微授精だと自閉症のリスクが高くなるという情報をインターネットで見ました。男性不妊と、顕微授精、自閉症はなにか関係あるのでしょうか?
 初めての赤ちゃんで、かわいくてしかたありません。しかし、顕微授精したことによって、この子の将来になにか影響を与えてしまったかもしれないとしたら、心が痛く、不安でしかたありません。
 まだ、顕微授精は歴史が浅いということなので、先生の意見が聞きたいです。

 顕微授精(ICSI)と自然妊娠で自閉症の発症頻度を調べた研究がありますが、全く違いはありませんでした。インターネットは誰でも自分の意見を発言できる自由な空間です。よって、中には相当に偏った意見を述べる人もいます。情報を受け取る側も真偽を見分ける目が必要となります。結論として、顕微授精で産まれたとしても、自然妊娠となんら変わりがありませんので、要らぬ心配は無用です。[2010年2月3日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:6回 体外受精:1回
 ロング法で顕微授精(ICSI)をしています。 採卵周期前の準備周期でマーベロンを服用したところ、毎日蕁麻疹が出ます。マーベロン以外、原因が見当たりません。28日服用予定のうち、これまで16日間連続服用したのですが、2日目から毎日(2週間連日で)数回、脚やおしり、腕、首、背中、腹などに蕁麻疹が出ます。蕁麻疹が出る場所は決まっておらず、一箇所の場合もあれば、複数の箇所に広範囲の場合もあり、時間も昼夜を問わずに出ます。蕁麻疹は、発疹後3時間ほどで消えます。
 マーベロンを服用するのは2回目で、1回目には副作用は全くありませんでした。他のピル(プラノバール、ドオルトン)は、服用初日〜1日目に吐き気はありますが、蕁麻疹が出たことはありません。
 これまで副作用の出なかったピルが、急に体に合わなくなることはあるのでしょうか?そのときの疲れやストレスが関係しているのでしょうか?また、蕁麻疹が出たことで、卵巣や採卵の結果に影響がでるようなことはあるのでしょうか?通院している病院では、ピルを採卵前の準備周期や高温期のホルモン補充で使用します。今後ピルの使用を控えたほうがいいのか、自分の体に何が起きているのか、ピルを使用しなくても治療に支障はないのかなど、心配になってきました。

 薬剤アレルギーかもしれません。体質的に様々な薬剤で出やすい人もいますし、その症状も様々です。どの薬で症状が出るかは個人の体質によります。似たような薬であっても症状が出るものと出ないものがある場合がしばしばあります。その時の本人の体調によって出たり出なかったりすることもあります。
 以前使用した時には何もなかったものでも、次回以降症状が出現する場合もあります。  ご心配であればアレルギーの専門医を受診してみては、如何でしょうか。
ただし、今後マーベロンは使用しない方がいいと思います。さらに重症の症状が起こる可能性もあります。[2010年2月3日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:26 基礎体温: 生理周期:無関係 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 不妊治療について、多くの方が医療保険に加入しており、一時金を受け取っておられると聞きました。
 医療保険は、数や適用範囲などの種類が多く、どの保険会社で契約をすればいいかの判断がつきません。
何か情報があれば教えて下さい。

 一般的に、不妊治療に対して、医療保険は適用されません。ただし、治療の経過で保険適応の病名がつけば、医療保険が効く場合もあります。
 たとえば、子宮内膜症による卵巣腫瘍での手術、卵巣過剰刺激症候群による入院、双胎妊娠での帝王切開などです。その点は、各保険会社と相談してみてはいかがでしょうか。また各自治体には、不妊治療の助成制度がありますから、一度お住まいの自治体に相談されるのもよいと思います。[2009年12月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:28  基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:14回 人工授精:0回 体外受精:0回
 排卵がやや遅れ気味のため、注射で排卵誘発剤をしています。採血結果や卵管造影検査、内膜の状態やフーナーテストなど、今のところ問題はないようです。主人と私の仕事の都合がつかず、人工授精(AIH)は行ったことはありません。
 月経前症候群(PMS)について質問があります。毎周期、高温期の6〜7日目に、生理痛と同じような痛み(子宮の収縮するような痛み)が始まり、間欠的に続きながら14日目に生理になります。生理前症候群(PMS)であることは分かるのですが、痛みが始まる時期が早い気がしてなりません。通常、受精から着床までは7〜10日はかかるといいますが、その時期より前から生理前の痛みが出るのは異常ではないのかと気になっています。主治医には個人差があるから大丈夫だと言われましたが、不妊に関係あるのでは・・・と頭から離れませんので、セカンドオピニオンをいただきたく投稿しました。よろしくお願いします。

 月経前症候群(PMS)とは「通常、月経の2週間ないし1週間位前からおこり、月経開始とともに消失する、身体的、および精神的症状を示す症候群」と定義されています。あなたの場合、一般的なPMSの症状と開始時期であると考えられます。
 不妊とは直接関係はありませんが、気になるようであれば、治療を受けてみてはいかがでしょうか。治療法としては、薬物療法、代替療法などがあります。あなたの場合、症状もそれほど強くありませんから、アロマテラピーなどを試してみられてはいかがでしょうか。アロマとしては、クラリセージ等が良く用いられています。[2009年11月18日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:45 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:4回
 結婚が遅かったため、すぐに体外受精(IVF)に入りました。卵管は、通気検査のみで造影検査はしていません。
 誘発法と結果は以下の通りです。3回目からは、セントマザーにて治療しています。
 [1回目] クロミッド錠5日→採卵数2個(G3)→受精1個→3日目に移植
 [2回目] 誘発剤なし→採卵数1個(G2)→3日目に移植
 [3回目] HMG×9日→採卵数4(G2)→ZIFTにて2個を移植
 [4回目] FSH×2日とHMG×6日→採卵数2個(G1,G3)→受精1個と分割胚1個を4日目に移植
 次の誕生日前には治療を断念しようと決めていましたが、やはり現実となるとなかなか受け入れることができません。実際、難しいでしょうか。先生のご経験から、この結果を見てのお考えをお聞かせいただけましたら幸いです。

 採卵が2個、4個、1個はグレードの良好な卵ですので、可能性はあると思いますが、現実的に出産となるとその確率はかなり下がると思います。
 現実をご夫婦でどのように捉えるかは、ご夫婦によって異なると思います。可能性があるならばもう少し頑張ってみるのか、可能性が少ないのであれば断念し、他の事に時間とお金を使うかという点に関しては、ご夫婦でよく相談されてみて下さい。
 厳しい状況であることは間違いありませんが、医療サイドから致しますと、質の高い卵が1個でも採れていれば可能性はありますので、できる限りのご協力はしたいと思います。[2009年11月5日]
(院長:田中 温)
年齢:37 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 結婚して、子作りを始めて半年ですが妊娠の傾向がありません。37歳、出産の経験はありませんが、何歳までの不妊治療が可能ですか?インターネットなどでは、年齢があがると、病院に行っても嫌な顔をされると聞きますが、セントマザーでは何歳まで受入れてもらえるのでしょうか?最高齢で何歳の方が治療をされていますか?

 一般的に40歳を過ぎると卵巣機能がかなり低下し、流産率が高くなることが知られております。しかし、当院では最高齢で46歳の方が出産しておりますので、基礎体温が二相性で規則正しい場合には、一度来院されて胞状卵胞の数、大きさ、ホルモンの計測を受けられてください。戸籍上の年齢ではなく、卵巣の年齢が重要です。[2009年10月16日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 乳がんの手術をして、1年3ヶ月経ちます。術後の治療は、放射線治療、ホルモン療法です。現在は、4ヶ月に1回リュープリン、1日1回のノルバデックスを服用しています。私自身、リスクを背負ってでも子供が欲しくて、私が、どうしても子供が欲しいという強い願望を伝えたところ、乳腺外科の主治医はリュープリン治療の2年間はとにかく治療をとおっしゃいました。来年で、リュープリンの治療が2年になりますので、来年中には子供を授かりたいと思っています。婦人科では、子宮内膜症、子宮体がん検査にひっかかります。こんな私にも子供はできるのでしょうか?体外受精(IVF)の治療はできますか?

 乳がん治療で外科医からは2年間の指示が出ていますから、今はあせらず乳がん治療に専念され、再発予防に努められることが大切かと思われます。子宮体がん検査に関しても、数ヶ月に1度のチェックをされているのではないかと思いますが、どのような指示が出ていますか?その点も先生とお話し合いをされてください。
 また、乳がん治療中に外科医より特に体重のことを言われているようであれば、体重は排卵などにも影響しますから、少し体重を落とすようにウォーキング等をされてみてはどうでしょう。また、生理は順調で排卵は起こっていますか?今、排卵が起きているかどうかを婦人科医に超音波等で見ていただいてはどうでしょうか。排卵が起こっているなら、妊娠は可能だと思います。[2010年4月16日]
(産婦人科医:永吉基)

 最も重要なことは、これからも乳腺外科の主治医の先生に、今後妊娠してもよいかどうかを定期的によくチェックしてもらうことだと思います。妊娠後も注意深い診察が必要です。子宮体がんの検査の結果はどのような内容だったのでしょうか。不妊治療中にも定期的な検査が必要だと思います。また、子宮内膜症は主要な不妊の原因の1つですので、ひとまず、経膣エコー、子宮卵管造影検査、経膣超音波などの検査をおすすめします。[2010年4月16日]
(産婦人科医:粟田松一郎)

 放射線治療は当然ながら卵巣部分を遮蔽していると思われるので問題ないでしょう。リュープリンとノルバデックスを使用しているので、現在は、排卵は抑えられていますし、ノルバデックスに関しては催奇形性の可能性もありますので、当然ながら使用中に不妊治療は致しません。
 年齢が34歳で、1年3ヶ月の術後療法を行ない、来年で2年になるわけですから、乳腺外科の先生の言われる通り、まずは乳癌の治療を優先してはどうでしょうか。リュープリン、ノルバデックスの使用を中止して、排卵が戻ってきてから不妊治療を始められても遅くは無いと思いますよ。[2010年4月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)

 乳がんにはホルモン依存性と非依存性とがありますが、あなたは恐らくホルモン依存性なのでしょう。今使用されている、リュープリンノルマデックスはエストロゲンの分泌を抑えるために使用されていると思います。今の状態では排卵が抑えられておりますので、妊娠をご希望の場合には、現在のお薬をすべてやめることが前提となりますが、それは大丈夫なのでしょうか。
 また、妊娠することによって、再発などのリスクはないのでしょうか。この点については、担当医と十分話し合いをされてください。
 担当医のご許可が得られるのでしたら、まずは卵巣機能を正常に戻すことから始めます。基礎体温が規則正しく二相性になるようでしたら、治療が可能となります。一般的に乳がん術後の不妊治療にはエストロゲン(卵胞ホルモン)の濃度を上げないようにということが求められますので、排卵誘発剤の使用がどのようになるか、これも主治医とご相談下さい。私としては、妊娠自体が問題ないのであれば、短期間の排卵誘発剤の使用による抗エストロゲン状態は問題にならないと思います。[2010年4月16日]
(院長:田中温)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 20歳の時に、子宮内膜症と診断され、半年間ホルモン剤にて治療を行って症状は改善しました。しかし、再発の危険性もあるということでしたので、再発を抑えるため、普段はピルを服用していました。1〜2年間服用しては、ピルを中止して、卵巣機能をチェックし(排卵が起きているかどうか、基礎体温が2相性になるかどうかなど)、1年ほどピルを中止した後に、またピルを再開ということを10年ほど繰り返しています。今年に入り、子供を望むようになったので3ヶ月前にピルの服用を中止して、月経も順調に戻っています。このような方法は、内膜症の再発を目的とした場合、正しいのでしょうか?リスクがあれば教えてください。
 また、先日読んだ雑誌で、「ピルをのんでいる間は卵巣がお休みしているので、若いまま。原始卵胞も減らない。」といったことが書かれていたので本当かなぁと思っていますがどうでしょうか?それが本当ならば、妊娠を希望していない人はピルをのんでいればいいということになるので、でたらめだと思っていますが...

 子宮内膜症でピルを断続的に飲んで症状が落ち着いているようなので、その治療法で問題は無いと思われます。ピルを飲んでいる間、卵巣は休んでいて排卵はありませんが、それでも時間の経過と共に加齢すると思われます。通常の閉経は50歳前後に起こりますが、20年間ピルを飲み続けても閉経が70歳になるという訳ではありません。[2009年9月17日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:29 基礎体温: 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:回 体外受精:回
 HMGでタイミングをとり、陽性反応がでました。現在5週目です。
 4週目で卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と診断され、1週間入院していました。
 私は妊娠前より葉酸を摂取していましたが、入院中に医師より、葉酸を飲む必要はないと言われました。むしろ「何で摂取しているの?」という反応でした。
 入院中は、ビタミンを点滴していたので必要ないという意味なのかわかりませんが、退院した今、葉酸を摂取してもよいのかどうか迷っています。摂取を続けてもよいでしょうか?

 葉酸は細胞の増殖に必要なビタミン類のひとつで、神経管閉鎖障害などの先天異常と関連していることが知られています。しかし、日本人の葉酸の1日摂取量はそれほど不足しているわけではなく、神経管閉鎖障害も日本人での発生頻度はかなり低いですから、食事以外で摂取する必要はあまり無いと私は考えています。
 ただし、科学者の中には別の考え方をとる人もいます。アンチエイジングクリニックなどでは、葉酸が不足しているかどうかを実際に採血して調べることもできますが、この検査には保険が利きません。[2009年9月17日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
 月経周期はおよそ30日で規則的、基礎体温をつけてみると排卵は20日目くらいのようです。
 しかし、生理前の微出血(茶色のおりもの)が出始めるまで10日に満たないことがよくあります。高温期を維持させるためのお薬を服用し、現在、妊娠5ヵ月になります。
 まだ1人目の出産前ではありますが、年齢的に、できれば第二子を考えています。二人目不妊という言葉も耳にしますし、二人目の時も通院が必要になるのでしょうか。
 出産後に行っておくべき検査があれば、いつ頃、どのような検査を行うべきかを教えてください。

 2人目であっても特別な検査はありません。高温期が短いようですが、高温相を維持する薬だけで十分かどうかは検査を行ってからの判断となります。
2人目をご希望であれば、1人目を出産後、授乳期間が終えてから受診をして下さい。[2009年7月2日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:1回 体外受精:0回
 結婚4年目で病院に行き、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されてクロミッドを服用しています。しかし、人工授精(AIH)をするタイミングが病院と合わなかったり、仕事と合わなかったりで、なかなか妊娠できません。夫も精子の量が少なく、運動率もよくないといわれました。体外受精(IVF)へとステップアップしたいのですが、インターネット等でみると、注射や内診等で何度も病院へ行っているようなのですが、月(1周期)に何回ほど病院へ行くことになるのでしょうか?やはり、不妊治療を続けるなら、仕事よりも治療を優先としたほうがいいのでしょうか?

 お仕事をしながら、不妊症治療(特に体外受精(IVF))を行う事は大変かもしれませんが、現在では、自己注射が可能となっておりますので、注射のための通院の負担がなくなって、かなり楽になりました。診察も数回で良いと思いますから、お仕事と両立することは十分可能だと思いますよ。さらに負担を少なくする方法として、採卵後にすべての胚を凍結すれば、採卵日に1日お仕事をお休みするだけで大丈夫です。凍結した胚の移植は、採卵と別の周期にて行ないます。移植日はホルモン剤を使えば、2〜3日は自由にコントロールできますし、時間外で移植をしてもらえる施設ならば、胚移植時には麻酔もしませんので、お仕事が終わってからでも可能だと思います。[2009年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:6回 体外受精:1回
 今回初めての体外受精(IVF)、ロング法で20個の卵がとれ、採卵2日目にいただいた写真つきの資料(ギフト・体外受精の結果)によると、G1×5個、G2×6個、G3×6個、D×3個、受精卵17個と記入されています。
 凍結可能なグレードの基準のようなものがあるのでしょうか?実際、採卵時G1の卵が5個あったのに3個しか凍結できなかったので、気になりました。G1の卵でも分割がうまくいかなかったり、質が落ちたりすることはよくあることですか?
 凍結できなかった卵や質の悪い(いただいた資料の右写真)受精卵は、やはり妊娠率が低いのでしょうか?このような卵は移植できないのでしょうか?

 凍結は、-196度という超低温で行われますので、胚の状態が良好でなければ、融解時に蘇生しません。もっとも質の高い胚のみが凍結できるとお考えください。しかし、凍結できなかった卵では、着床する能力がないというわけではありません。採卵周期に培養して、妊娠、着床する可能性も十分あります。[2009年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:6回 体外受精:回
 精子欠乏症で、人工授精(AIH)6回目でようやく妊娠して経過は至って順調でした。そんな中、7ヶ月検診を明日に控えた前日に、胎動を全く感じず不安に思って緊急で病院に行きました。羊水がほとんどなく、心臓も動いていなくて、赤ちゃんは助かる見込みはなく、普通分娩にて死産しました。先生は、この時期の場合は、胎児側に問題があると説明されました。(胎盤もへそのおもとてもきれいだったそうです。外見では胎児の奇形もありませんでした。)病院ではショックのあまり泣いてばかりで質問や聞きたいこともきけませんでしたので、疑問や不安・悲しみばかりの毎日です。ただ、年間10例ほど、このような原因不明の死産があるという説明だけは覚えています。
 先生は、「胎児は溶け始めていて、一週間前から死んでいた」と言いましたが、前日まで胎動は感じていましたし、破水もなく、生まれた我が子はとてもきれいで可愛いかったです。
 今は、このような状況に早く気づいて、何か対処ができなかったのかと考えてしまいます。数日前まで立ち仕事をして休日も忙しく、お腹が張りやすい状況だったことが、赤ちゃんに負担をかけてしまっていたのか、人工授精で弱い赤ちゃんになってしまったのか、仕事で上司のイジメでストレスが相当あったことが原因だったのか・・・あれこれ考えては赤ちゃんに申し訳なく感じる毎日です。タバコもお酒もしないし、妊娠してからは色々と気を付けていたので・・・。こんな結果になってしまったことについて、考えられる事はありますか?何か対処できることも含めて教えてください。

 妊娠7ヶ月という事ですが、何週目に入っていたのですか。赤ちゃんの大きさは週数相当の大きさだったのでしょうか。絨毛検査などでの染色体検査や、赤ちゃんの解剖はされましたか。
 ベビーの大きさが標準で外表奇形もなく、染色体が正常、解剖で内臓奇形などがないとすれば、原因を予想することは難しいですね。ご心配されている人工授精(AIH)で赤ちゃんが弱くなるという事は考えにくいです。
 何か原因らしきものがわかれば・・・たとえば感染が原因であれば抗生剤投与の治療をしますが、今回の場合は、検診を定期的に受け、赤ちゃんの成長が順調であったのであれば、残念ですが対処法はなかったと思います。[2009年6月16日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 お聞きしたいのは、麻酔のことです。
 麻酔科医の姫野先生がお辞めになり、分娩の項目から無痛分娩が削除されましたが、今後は無痛分娩を行ってもらえないのでしょうか。また、麻酔科医の先生がおられなくなったことによる手術中の麻酔管理に、特に影響はないのでしょうか。

 無痛分娩は当分しない予定ですが、今後、状況によってまた可能になることもあります。今のところは未定です。
 他の手術(帝王切開、卵巣嚢腫、採卵、子宮筋腫、流産手術など)の麻酔に関しては、すべて問題ありません。合併症など難しい症例には、麻酔専門医に依頼しておりますので、ご心配はいりません。無痛分娩以外の手術の麻酔に関しては、どのドクターもよく熟知していますので、これまで通り、支障をきたすことはありませんから、安心してください。[2009年6月3日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:21 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 プロラクチンが高く、生理不順でテルロンを服用しています。ところが、にきびがとてもひどくて悩んでいます。
 テルロンとにきびの関係性はありますか?もしも、関係がある場合、テルロンの他に別の方法があれば教えていただけませんか。

 テルロンの副作用としてにきびの報告はほとんどありません。にきびがひどくて気になっておられるようですから、皮膚科を受診されてください。[2009年5月16日]


(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:4回 体外受精:回
 セントマザーで治療をしています。排卵日1週間後から生理が始まるまでの1週間、茶色のおりものがずっと続きます。この症状がではじめたのは、昨年末からで、現在まで6周期とも同じ症状が続いています。
 1年半前から基礎体温をつけておりますが、きちんと二相性になっており、排卵日の検査薬でも2週間目に必ず陽性になっています。医師から、黄体機能不全かもしれないと言われてホルモン値を調べましたが、異常はありませんでした。卵の質をよくすることも含めて、クロミッドを4周期飲みました。最後1周期は黄体ホルモンを補充する注射も3本打ちました。それでも、いっこうに茶色のおりものは止まりません。毎回、理由を聞いているのですが、はっきりしたことは言ってもらえません。
 年齢的にもあせりを感じており、人工授精(AIH)の回数をかさねても、体外受精(IVF)に進んでも、この症状が続く限り、妊娠できないような気がして心配です。転院も考えています。よいアドバイスをお願いいたします。

 出血の状況(量が多い、少ない)を基礎体温の備考欄につけて来院し、私(院長)に拝見させて下さい。お手数ですが、診察時にこの回答を印刷してお持ちいただければお話がスムーズになると思います。出血の原因が必ずあるはずですので、早く見つけましょう。[2009年5月16日]
(院長:田中温)

 ホルモン値を測定し、基礎体温で十分な長さの高温相があるのであれば、基本的には大きな問題がないということになります。その症状と妊娠との関連性はほとんどないと思います。むしろ生理前のおりものは、月経前症候群(PMS)の一症状かもしれません。また、念のため、子宮がんの検査もされてみて下さい。[2009年5月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:1回
 体外受精(IVF)で採卵周期に新鮮胚を戻しましたが陰性、数ヶ月お休みした後に自然周期で5日目まで培養した胚盤胞をアシストハッチングして移植しましたが、残念ながら陰性でした。
 なかなか着床しないのは卵の質や子宮内膜の状態に原因があることは承知しておりますが、今回お聞きしたいのは精神的なストレスなどがどのくらい影響するのかということです。
 私はとても神経質で、移植後いつも下腹部痛や胸の張りがあるたびに生理になってしまうのではないかとビクビクして過ごしております。年齢的にも焦りがあり、またダメだったらどうしようと毎日が不安でリラックスできません。こんな状態では着床するものもしなくなってしまうのでしょうか?

 ストレスというものは個人差が大きいもので、同じ状況下にあっても、「なるようにしかならない、ダメであれば次頑張ろう」というプラス思考の方もいれば、「いい卵を戻したのに妊娠しないもうダメかもしれない、戻しても何かお腹の張りが気になってしょうがない」と、マイナス思考の方もいらっしゃいます。
 ストレスの影響を客観的にお答えすることは難しいと思いますし、性格的なことを言えば仕方がありませんが、何事もくよくよ考えないようにされてみてはいかがでしょうか?あまり悩みすぎると、うつ状態になってしまう方もいます。どうしても精神的に辛く、悩んでいらっしゃるなら専門医を受診して相談してみるのもいいかと思います。[2009年5月2日]
(産婦人科医:永吉基)
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