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日付が入っていない回答は、2006年1月以前の回答です。
回答一覧 - 女性が原因の不妊について No.11 -
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:4回 体外受精:0回
 通院している病院での先生との話し合いで、タイミング、人工授精(AIH)、腹腔鏡検査、体外受精(IVF)の順に治療を進めていくことになりました。しかし、他の先生と話をしたところ、腹腔鏡検査を受ける必要はないと言われました。人工授精を数回試してもいい結果が得られず、ピックアップ障害の可能性もあるということで、これからの治療をどうすべきか悩んでいます。
子宮や卵子等の状態で、体外受精の着床率はおおまかには分かるものでしょうか。また、ピックアップ障害の可能性がある場合は、体外受精しか方法はないのでしょうか。腹腔鏡検査はしなくてもいいのか・・・次のステップについてアドバイスをください。ちなみに、主人の精子に問題はありません。

 結論からいえば、「腹腔鏡検査」はする選択肢もあるし、しない選択肢もあります。
 タイミングや人工授精(AIH)で、なかなか妊娠できない場合のステップアップとしては、次は体外受精(GIFTや顕微授精(ICSI)を含めて)ということになります。スクリーニング検査ではっきりとした異常が見つからなくても、「努力しても妊娠できなかった」という現実からは、何らかの妊娠できない原因が隠れていると考えるのが妥当です。さらなる検査を積み重ねていっても、必ずいつかその原因がつきとめられるという保障はありません。
 すでに「体外受精(IVF)」を行うことを決めているのであれば、あえて「腹腔鏡検査」を行って「ピックアップ障害」を確認しなければならないという必要性はありません。また、たとえ「腹腔鏡検査」で癒着などの「ピックアップ障害」の診断がつけられなかった場合でも、実際には「ピックアップ障害」が隠れている場合もありますし、また、卵管から子宮の中まで卵子や胚を運んでいく事の障害や卵子と精子が受精することができない「受精障害」、「卵子の発育障害」など、様々な可能性も考えられます。
 「タイミング法や人工授精法では絶対妊娠はできない」という診断がつけられないのと同様に、「いつかはタイミング法や人工授精法で妊娠できる」という保障もできません。「女性の年齢」という要因も避けては通れません。「もっと早く体外受精の治療に入っていたら妊娠できていたのかもしれない」という思いをもちながら治療を止めざるを得なかった患者様も多くいます。
 最終的には、ご夫婦自身で治療のステップアップを決める事になります。ただ、よく理由は分かりませんが、体外受精を行って妊娠できなかった後に自然妊娠をする場合も稀にありますし、子宮卵管造影検査や通水治療の後に妊娠する人もいます。[2008年5月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:不明 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:4回 体外受精:3回
 子宮腺筋症の治療として、ある記事に、「MRIで局限性か瀰漫(びまん)性かなどを検査して、ホルモン療法を行い 体外受精(IVF-ET)で妊娠出産」とありました。詳しくはどういった治療なのでしょうか。少し子宮を小さくしたほうがよいのでしょうか?

 私自身がそのような記事をまだ目にしていないので、正確な内容は把握しておらず、詳しい回答ができません。申し訳ありません。
 ただ印象としては、今までと比べてそれほどの内容の治療ではないように思います。ホルモン治療自体は以前から行われていることです。今回は結果的に「妊娠・出産」までに至ったことで、あたかもその治療が効果をもたらしたかのように意図的に結論付けた可能性もあり、その効果については冷静に評価する必要があると思います。もちろん子宮内膜症や子宮腺筋症に対する薬物治療の効果を否定するつもりは全くありませんが、そのような記事の臨床的有用性については、まずは御自身の病状をよく主治医に診てもらった上で、クールな目で吟味してみてはいかがでしょうか。[2008年5月1日
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:41 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:100回 人工授精:12回 体外受精:4回
 妊娠を希望してから12年たちますが、なかなかできず、不妊治療をしています。筋腫があり、プロラクチンの値が少し高いという以外には原因がわかりません。2年前に自然妊娠をしましたが、9週で繋留流産となり、現在は人工授精(AIH)をしています。(セロフェン、デュファストン、HMG、HCGを使っています。)
 質問内容は、恥ずかしい内容なのですが・・・排卵後から生理までの高温期の時期にオーガズムを感じると、とてもお腹が痛くなるのです。しかも夜寝ているときに、自分ではまったく自覚症状がなく、体が勝手にそのような状態になり、お腹が痛くなるのです。痛みの大小はありますが、10〜30分くらいでおさまります。冷や汗がでるほど激痛の時もあります。その後はなんともありません。このままでは着床しかかっても流れてしまうのではないかと不安です。自分の体なのに自分で制御できないのでどうしたらよいのか分かりません。特に今回は状態がよいなと思っている周期にそのような現象が起きてしまうような感じがします。夫婦生活の際は特に痛みはありません。なにか良い方法はありませんでしょうか。

 オーガズムと腹痛の関係はよくわかりませんが、子宮内膜症等の骨盤内炎症所見はないでしょうか。診察を受けられてみて下さい。筋腫も骨盤内炎症を起こす事もありますが、そのようなものがなければ、それほど心配はないものと思います。腹痛が原因になって着床しないということはありません。[2008年4月15日]
(産婦人科医・麻酔科医:姫野憲雄)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:6回 体外受精:3回
 不妊治療を始めて4年になります。転院も3回して、一通りの検査は全て受け、夫婦共に異常なしと診断されております。顕微授精(ICSI)を3回(新鮮胚2回、凍結胚1回)行い、胚盤胞を移植しましたが、妊娠には至っておりません。
 治療を始めた当初、誘発剤の注射を打ちながらタイミング療法を1年半続けましたが、その時から気になっていることがあります。それは、排卵日と診断された日から毎回7日後くらいに下腹部に激痛が走ることです。立っていられず、しゃがみこんで汗を垂らしながら耐える程の痛みで、5分ほどすると徐々に治まります。人工授精(AIH)にステップアップした後も、必ず排卵日から7日後に同じ症状がありました。顕微授精では、胚盤胞を移植してから5日目くらいまで激痛が頻繁にやってきます。
 どこのクリニックで相談しても、卵巣が腫れていることが原因だという一言で終わってしまいます。しかし、排卵日から7日目だけ必ず激痛が走り、他の日は平気なので、卵巣が腫れているだけという説明には納得ができていません。しかも、痛むのは明らかに下腹部の中央あたりで、卵巣の位置ではなく、子宮だと思います。医師を不愉快にさせるのが怖くて、しつこくは聞けずにいます。この症状では、卵巣の腫れが原因だと思われますか?着床障害ということはないでしょうか。

 排卵誘発剤を使用しない、自然周期の時には7日目の痛みはあるのでしょうか。痛みがないのであれば、卵巣の腫大による影響があると思います。卵巣周囲に癒着があると、卵巣が大きくなったときの「ひきつれ」によって痛みが起こりやすくなります。直接確認するために、腹腔鏡検査を行ってみてはいかがでしょうか。また、子宮内膜症やクラミジア感染の既住について検査されていないようならば、しておく方がよいと思います。[2008年4月15日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:29 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 去年、子宮内膜症と診断され、低用量ピルを3ヶ月服用しました。生理周期は22〜24日周期で、鎮痛剤を毎月飲む程の生理痛と下痢の症状があります。
 ピルを飲み終えてから半年以上経つのですが妊娠できません。自然妊娠は難しいのでしょうか?内膜症が治っていないのでしょうか...早く赤ちゃんがほしいのですが、検査をした方がいいのか、もう少し自然妊娠で様子をみた方がよいのか迷っています。

 基礎体温を測っていないのでしたら測り始め、低い所と高い所の二相に分かれているか、また排卵が起こっているのかを診てもらいましょう。基礎体温が二相性になっていて、卵胞ができているのであれば、次に子宮卵管造影検査を行って、卵管が通っているか確認してもらいましょう。
 子宮内膜症は基本的には進行性の疾患です。ピルを飲み終えて症例は軽くなりましたか。ただ、その時点でよくなっていても、生理が始まると、また子宮内膜症が進行することがあります。半年経っていますから、そろそろ積極的な治療をされる事をお勧めします。[2008年3月1日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:29 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:6回 人工授精:1回 体外受精:0回
 約9年前に高プロラクチン血症でMRI検査をしたところ、腫瘍があり、摘出手術を行いました。その後も生理不順のために産婦人科に通院しています。不妊検査では、ホルモン分泌以外には問題はありませんでした。
 2年前に結婚をしてからは、タイミング療法(クロミッド1日1錠×5日間+HMG・HCG)にて治療を行いましたが、結果が出ずに転院しました。転院後、夫の乏精子症(1900〜5900/ml)がわかり、人工授精(AIH)にステップアップしました。しかし、クロミッド+HMGで毎回1〜2個は育っていた卵胞が、前回は15mmほどで成長が止まり、今回も生理周期10日目で7mmまでしか育っておらず、またリセットしなければならないのかと不安に思っています。長期に注射や薬で治療をしていると、薬が効かなくなることなどがあるのでしょうか?他の排卵誘発方法があるのであれば、試してみたいし、体外受精(IVF)も考えています。何かいい方法があれば教えてください。

 腫瘍摘出後には、プロラクチンは正常化したのでしょうか。また、現在でも高プロラクチン血症があるとすれば、抑制するための内服をしているのでしょうか。
 HMG注射で成長する卵胞の数はいくつありますか。もしも、HMGで卵の数が1〜2個以下と少ないのであれば、反応が長い体質だと考えられます。年齢的にはお若いのですが、現時点で卵の個数が少ない場合、今後急激に多くなることは難しいかもしれません。一時的に1〜2ヶ月休養の期間をとってみられてはいかがでしょうか。休養期間を設けることで、よくなることもあります。休養の後は、ホルモン剤で1〜2周期、リズムを整えてから、排卵誘発剤を行ってみるとよいと思います。[2008年2月15日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 卵管水腫で不妊治療中をしています。このサイトで、卵管水腫の場合は、子宮と卵管の交通性を遮断するために卵管間質部を切断することが有効で、腹膣鏡で行うことができるという回答を見つけました。
 このような手術は、医療機関に行って、具体的に何をしてください。とお願いしたら良いのですか?また、その場合緒、医師に患者から手術内容の指定をしても失礼ではないのでしょうか?また、現在治療中の施設では、その必要はないといわれたのですが、希望すれば、していただけるものなのでしょうか?
 多数の医療機関のどこに行けば受けられるのかわからずに悩んでおります。大学病院などに行けばいいのでしょうか。セントマザーまでは遠くて通えそうにないのですが、医療機関を紹介していただくことはできませんか?

 診察の際に、水腫の腹腔鏡手術をしたいと言えば、わかると思います。ただし、腹腔鏡手術は入院施設がある病院でないとできませんので、施設としては、大学病院などが利便になると思います。大学病院であれば大学病院や県立病院などのレベルの病院であれば、それほど難しい技術ではありません。卵管水腫がある場合には、この手術は非常に有効だと確認されておりますよ。[2008年2月1日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:2回
 長年、内膜症を患っておりましたが、去年、筋腫と腺筋症が併発して手術をしました。腺筋症は、まだ硬くなっていなかったので、手を加えないままになりました。手術をはさんで6ヶ月間、リュープリンを注射していましたが、今度は、卵巣嚢腫になりました。ピルを2周期使用しましたが、小さくならず、抜いてもらいました。その後、今度は腹水が溜まり、2回の体外受精(IVF)の度に抜いてもらいましたが、抜いても抜いてもすぐ腹水が溜まってしまいます。2回目は、250mlも溜まっていました。担当医には、「こんなに早く、こんなにたくさんの腹水が溜まる人は見たことがない」と言われました。
 現在は、3回目のピル服用後に体調を崩して、ホルモン療法はできない状態です。腹水がたまらなくなる方法が無いかと藁をもすがる思いでいます。なにか良い治療法はありませんでしょうか?

 私自身の経験から判断しますが、おそらく前回の開腹手術のときに骨盤内の一部に癒着ができて、子宮および卵巣・卵管と骨盤壁の部分に死膣(閉鎖された部分)ができたのだろうと思います。その部分に次第に水が貯留してふくらんでくるのでしょう。穿刺・吸引を繰り返しても完全に治る事は難しいと思います。再び、開腹して癒着している部分を切開して、死膣を一時的に開放しても、またすぐに癒着が起こって再び死膣になる可能性も高いと思います。
 死膣内に水が溜まっていく源としては、どちらかの卵管采(卵管の出口)が閉鎖膣内に存在していて、卵管内からの分泌液がそこに貯留していく場合が多いと思います。癒着がなくても、閉鎖していない正常の人の場合には、卵管からの分泌液は腹膣内の特定の部分から再吸収されているのだろうと思います。もし、その卵管からの自然妊娠を期待しないのであれば、再開腹して卵管を切断してしまうのも効果があると思います。(もちろん閉鎖膣を開放する手術もそのとき同時に行います。)[2008年2月1日]
(産婦人科医:粟田松一郎)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:8回 体外受精:8回
 セントマザーでは、昨年、46歳の方がお2人(GIFTとZIFT)ご出産されたと伺いました。私は、子宮外妊娠で、左卵管を閉塞させています。元々、右卵管および右卵巣の癒着がすすんでおり、常時卵巣部にチクチクした痛みがあります。また、内膜症・腺筋症もあります。排卵誘発剤での採卵数は2〜4個、顕微授精(ICSI)での受精率は約50%です。私の場合、どのような治療がベストなのでしょうか?卵管に戻すGIFTやZIFTでは無理でしょうか。

 GIFT、ZIFT法は、卵管の中に直接チューブで戻しますので、卵管周囲が癒着していても原則的に可能です。ただし、強度の癒着によって、卵管が屈曲をしている場合などには戻せない場合もあります。
 内膜症がある場合には、できる卵の数が減ってしまいますので、卵管に戻す方法は有効的だと思いますよ。[2008年1月16日]
(院長:田中温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:0回 体外受精:0回
 半年前に8週で流産し、掻爬(そうは)手術を受け、その後3ヶ月間は妊娠しませんでした。現在、2.2cmくらいの子宮筋腫があるので、3ヶ月たっても妊娠しなければ受診するように担当医に言われていたので、受診しました。タイミング療法を1回しましたが、なかなか排卵ができないようで、結局、排卵誘発剤の注射を使用しましたが、妊娠しませんでした。流産の前までは、排卵日付近になると、透明の粘着性のあるおりものが出ていたのに、出なくなったし、生理前にあった吹き出物や、やたら眠いという症状もなくなりました。流産後、ホルモンバランスが崩れているように感じます。そして生理前に右下腹部痛(右卵巣部付近のような、チクチクとした痛み)があります。流産すると排卵障害やホルモンバランスの崩れが起こりやすくなるのでしょうか。
 母が40歳で閉経になっており、私にも遺伝されてはいるのではと思うと、不安で、早く妊娠を・・・と思ってしまいます。あと、基礎体温が二相性になっているのですが、排卵はしていないのでしょうか。

 子宮筋腫の位置はどこでしょうか。また、排卵ができないというのは卵ができていないということでしょうか。それとも卵はできているけど排卵しないのでしょうか。
 流産をきっかけに生理不順になっているように思われます。基礎体温をつけること、又、必要に応じて診察していただいて、卵が成長しているかどうか確認してもらってください。基礎体温が二相性でも排卵していないこともあります。しかし、月経周期3日目、排卵時、生理前に診察をすれば、状態はわかると思います。[2008年1月3日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:2回
 このQ&Aを読んでいて、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と「PCO」では、治療法が異なるとありましたが、PCOSとPCOは違うのでしょうか?また、それぞれの治療法も教えてください。

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とPCOは、超音波で見る限り差はありませんが、内分泌学的に大きな違いがあります。
 PCOSは、排卵障害があり月経が不順という自覚症状が伴いますが、PCOの場合、月経は正常です。PCOSで見られるホルモン異常は、LH(黄体ホルモン)が非常に高いということです。これは、LHRという負荷テストをすれば、判断可能です。ただし、PCOSとPCOの場合、排卵誘発剤に過剰に反応して、副作用である卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を起こしやすいという点は共通しています。ですから、PCOSやPCOの方は、排卵誘発を行う前に1〜2ヶ月間、ピルなどを服用して、卵巣内の胞状卵胞の数を減らすことが重要だと思います。主治医の先生によく診ていただいて、十分に注意して排卵誘発法を選択すれば、妊娠は十分可能です。
 また、PCOSの場合には糖尿病を合併している場合がありますので、糖尿病の検査も必要でしょう。糖尿病も合併している場合には、糖尿病の方が排卵誘発剤よりも有効となります。[2007年12月16日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 現在34歳、治療暦は1年です。重度の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)です。クロミッドでは、まったく卵胞は大きくならないので、毎日FSHを注射しています。しかし、20本以上注射しても、まったく卵胞が大きくなりません。糖尿の検査もして、グリコランを1日1錠のんでいます。
 昨日の検査では、FSHが17で、本目の注射後、不正出血があり、現在プレマリンを飲んでいます。今後、どのようにすればよいのか、大変不安に思っていますが、PCOSの治療としては、FSHの注射しか方法はないのでしょうか?他によい方法があれば、教えてください。

 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の定義は、4つあります。
 まず、LH濃度がFSH数値よりも高いことです。特にLHRテストという負荷試験を行うと、この差がさらに著明となります。次に月経不順がみられること、3つ目は、超音波で小さな嚢胞がたくさん卵巣に見えること、最後に男性ホルモンが高いことです。
 もし、本当のPCOSならば、FSHで必ず卵胞が育つはずです。LHRテスト、ホルモンテストの結果を教えていただければ、もう少し詳しくわかると思います。
 PCOSの最も効果的な治療方法は、腹鏡下に卵巣の表面を焼灼することです。この効果は約1年で消失してしまいますが、繰り返すことも可能です。まずは、PCOSなのか、単なるPCOなのかの判断を正確につけることが、必要になるでしょう。糖尿病検査で問題がなければ、グリコランはあまり効果がないと思います。[2007年12月1日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:8回 人工授精:0回 体外受精:1回
 これまでに、クロミッド+HCGを6回、HMG+HCGを1回(20個の卵胞を確認)、クロミッド+HMG+HCGを1回(13個の卵胞を確認)でタイミングを8回行いました。その後、リュープリン+HMG+HCGで、体外受精(IVF)を1回行い、13個採卵できて、7個が受精、G3を3つ移植しましたが結果は出ておりません。残りは未熟卵でした。
 クロミッドのみの誘発では毎回1個しか育たず、HMG投与前の血液検査でLH7.10、FSH6.13でした。生理周期は27〜31日で、規則的です。
 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を診断されていますが、卵巣エコーでは、ネックレス状にまではなっておらず、軽度ということですが、もう一度体外受精をするか、腹腔鏡手術をして穴を開けるか、悩んでいます。どちらがよいでしょうか?また、軽度であれば、自然に妊娠することも可能でしょうか?

 軽度の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は、あなたのおっしゃるように、体外受精か、腹膣鏡下手術が効果的だと思います。
 ただし、通常の排卵誘発法では、発育する卵胞の数が多くなり、その割には未熟な卵が多くなると思います。最も効果的な方法は、ピルを1〜2周期に前投与し、胞状卵胞の数をある程度減らしてから、排卵誘発すると10〜15個ぐらいの質の高い卵が採れると思います。この方法を用いても質の高い卵が採れない場合には、腹膣鏡下の卵巣   焼灼術が非常に効果的ですよ。この腹膣鏡下の卵巣焼灼の約60%で自然排卵し、40%はクロミッドで排卵していきます。[2007年12月1日]
(院長:田中温)
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