回答一覧 - 女性が原因の不妊について No.18 -
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 3ヶ月前から基礎体温を測っていますが、低温期から高温期に移行するまでがゆっくりと上昇していって、6日もかかります。そのため排卵日をみつけにくい状態です。高温期も0.3度以上の体温差があるのは10日程しかしません。
 若い頃は低温期から高温期の移行もスムーズで高温期も2週間くらい保っていたと思うのですが、年齢のせいでしょうか。排卵日付近を目安に性交をしていますが、なかなか妊娠しません。どのような検査を行うとよいでしょうか?

 今の状態で個人的にできることとすれば、市販の排卵チェックの検査薬で検査して、上昇している6日間の中で、どこで反応が強く出るかどうかを見てタイミングをはかることでしょうか。(排卵は、尿の陽性が強く出てから24時間頃がひとつの目安になります)
 2周期くらい様子をみて同じ時期になっていれば(たとえば測り始めて3日目などに決まっていれば)、それによってタイミングをとるといいでしょう。反応が1日目で強く出たり、6日目に強く出たりとばらつきがある場合や、反応が一律に強く出ないときは、やはり産婦人科を受診し、排卵の有無や子宮卵巣の状態を診察してみて状態に合わせてお薬を飲んだ方がいいかもしれません。[2011年2月17日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 体外受精(IVF)で、受精はしましたが、分割が遅くて胚盤胞にはなりませんでした。移植はできたものの、結果は陰性でした。 精子の状態は良好だったので卵子の質の問題だと思います。
 卵子の質の低下は、年齢によるものが大きいと思っていますが、誘発法を変える事で改善するものでしょうか。年齢と誘発のどちらの影響が強いのでしょうか。

 卵子の質は、年齢と誘発法のどちらも影響が強く出ますが、特に加齢による影響は強くなります。しかし35才ならば、あまり問題はないと思います。排卵誘発法を決める最も信頼できる所見は、左右卵巣内の胞状卵胞の数と、月経3日目のホルモン(E2、LH、FSH、AMH)の値です。これらの所見を参考にして誘発法を決定するならば、あなたの年齢であれば充分にいい卵が採れると思いますよ。[2011年2月17日]
(院長:田中 温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:12回 人工授精:0回 体外受精:0回
 5年前にタイミンク法で第1子もうけています。その後、基礎体温を測って自分達でタイミングをとっていますが、基礎体温について気になることがあります。
 低温期の体温は36.6度前後なのですが、高温期が37.6度もあります。個人差ということもあると思いますが、基礎体温表に37.2度以上のメモリもないし、少々高すぎるのでないかと感じています。ただ、私の場合、高温期の時に体温が高くても、風邪などの症状もありませんし、いたって普通に生活できています。ただ、他に原因があったらと思うと心配です。生理周期は38日前後で安定はしています。

 高温期の基礎体温37.6℃のときの、日中の体温は何度でしょう。基礎体温が二相性ということと、お話しからすると体温が全体に高めなのでしょう。特に風邪症状などなく、元気であるならば問題ないように思われます。
 体調が悪くいつも疲れやすいということがあるなら、内科的な診察を受けられて、感染や膠原病などの有無を精査されるといいと思います。お話の限りでは特に問題ないように思います。産婦人科へ行っていないのであれば、卵が育ち、きちんと排卵しているか診てもらってはどうでしょう。[2011年2月4日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:10回 人工授精:回 体外受精:回
 私は19歳の時にクラミジアに感染し下腹部痛が起きて受診しましたが、原因が分からずに婦人科にたどり着くまでも時間がかかってしまいました。原因がわかってからは、すぐに治療して完治しました。
 27歳で結婚しましたが妊娠する気配がなく、ひと通り不妊の検査を受けました。卵管造影検査は激痛でしたが両方とも通っていましたが、腹腔内の癒着を調べるためにラパロを受けました。ラパロでは、初期の内膜症を焼いてもらい、たいした癒着はなかったとの事で安心はしたのですが妊娠しません。
 やはりクラミジアで一度傷ついてしまった卵管は正常な働きをしてはくれなくなってしまうのでしょうか?体外受精(IVF)を考えた方がよいのでしょうか・・・。

 クラミジア陽性でお薬を飲まれたのであれば感染自体はそれで治癒したと思いますが、一度クラミジアの感染により生じた卵管内膜に対する影響は元には戻りません。卵管内で生命が誕生しますので、それに対する影響は少なからずあると思います。卵管の癒着はないということですので経膣超音波による卵胞計測と尿中LH濃度の測定(1日3回)をし、排卵日を正確に見つけること、更に人工授精(AIH)後の排卵の確認を行う事が必要です。その上で妊娠しない場合には体外受精(IVF)に入られた方が良いと思いますよ。[2011年2月4日]
(院長:田中 温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:0回
 黄体化未破裂卵胞(LUF)と診断され、体外受精(IVF)をする方針となりました。予約がいっぱいで、治療は半年後から開始なのですが、それまでの期間も、排卵する周期があるかもしれないので、タイミングをとっておくようにと言われています。通院は治療開始までありません。
 仕事で経腹エコーを使っているので、ある程度は、自分の卵胞を確認することができるのですが、毎月左側の同じ卵胞が大きくなっているように思います。おそらく病院で「未破裂」と言われたものだと思います。
 生理中も消えずに残っていて、それがまた大きくなるようなのですが、この卵胞を残したままにしておいてよいのでしょうか?
左の卵巣は、子宮の裏側下のほうに位置していて、このまま動かなければ、採卵もできないかもしれないと言われています。半年待って、治療に辿り着けたとしても、採卵できなかったらかなりショックです。治療までに、自分でできることはないでしょうか?

 未破裂卵胞ということですが、毎月左側にのみできていますか。また、今までどれくらいまで大きくなっていますか。右の卵巣には卵はできていないのでしょうか。
 現在通院中の施設では、体外受精(IVF)の際に、自然や排卵誘発剤の飲み薬のみで、注射はしないのでしょうか。注射を行えば右の卵巣にも卵はできてくると思います。また、あなたの左側のような状態の卵巣に卵が発育して採りにくい場合は、当院では経膣で採卵を行って卵を採るようにしています。まずは主治医に相談をされ、難しいようであれば他の施設でも診療を受けてセカンドオピニオンをうけてみてはどうでしょうか。[2011年2月4日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:1回 人工授精:2回 体外受精:回
 これまで、クロミッドを服用して人工授精(AIH)を2回行いました。もともと内膜症で卵巣の一部を切除していますが、反対側の卵管が閉塞してしまいました。手術していない卵巣は反応が良く、クロミッドで3個くらい卵胞が育っているようですが、卵管閉塞していると妊娠は難しいでしょうか?看護師さんからは、通っている卵管で卵をキャッチできるから大丈夫だと言われましたが・・・。
 また、月経時に受診した際、前回の卵胞が残っていたために、今回の治療は中止になりました。卵巣の腫れも今周期休めば治りますとお話がありましたが、残った卵胞が育って排卵するということはないのでしょうか?今周期については、まったくチャンスがないのでしょうか?

 卵が育っている側の卵管が閉塞していても、反対側の卵管でキャッチする可能性があり、妊娠しないわけではありませんが、どうしても妊娠率は下がるでしょう。クロミッドのみで、閉塞した側しか卵ができないようなら、HMG等の排卵誘発剤の注射の併用をお勧めします。
 前回の卵胞が残っている場合、その卵胞は大きくなっても排卵するものではなく、たとえ排卵したようにみえても卵としては古いものですから、妊娠の可能性はありません。ただし、今回自然に卵ができて、排卵すれば妊娠のチャンスはあるでしょう。[2010年1月21日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:35 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:4回 人工授精:7回 体外受精:0回
 治療歴3年です。高プロラクチン、排卵障害、黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されており、ピルを服用しないと生理が来ない状態です。
 これまでに7回の人工授精(AIH)をしましたが、排卵時期がAIHから3〜5日後とずれてしまいました。これまでは、フォリスチム注射での治療だったのですが、血液検査の結果(D3でLH=28.9、E2=116.9、PROG=5.1で排卵後の状態ということでした)でスプレキュアの方がいいかもしれないとのことで使用しています。スプレキュアを3週間使用した後は、LH=9.1、E2=39.3、PROG=3.5という結果でした。
 主治医は、体外受精(IVF)やラパロは考えていないようで、あと1週間スプレキュアを使用しても検査結果に変わりなければ、治療を辞める時期だといわれました。ホルモンバランスが悪いのですが、卵巣も子宮も問題なく納得がいっていません。どうにか方法はないのでしょうか?
 また、睡眠導入剤(リスミー)や精神安定剤(デパス)の服用は不妊と関係があるのでしょうか?

 クロミフェンで排卵しないのであれば、一番効果があるのは、腹腔鏡下のドリリングです。入院は2日で済みますし、保険も効きますので、経済的にそれほど負担にはならないと思います。6割の方で自然排卵し、残り4割の方はクロミフェンで排卵するようになりますからFSHは打たなくても済むと思います。是非、腹腔鏡下のドリリングを検討されてください。なお、現在、使用されているお薬と不妊とは関係がないと思います。[2010年1月21日]
(院長:田中 温)
年齢:27 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 最近、高温期から低温期に移行した直後ではなく、低温期に入ってから3日後くらいに生理が来るようになりましたが、これは普通でしょうか。また、生理が始まる1〜2日前にピンク色や茶色のオリモノが出るようになったのですが、気にしなくても大丈夫でしょうか?

 生理そのものの期間はどれくらいありますか。少量の出血を含め7〜10日間で終了しているようであれば、問題ないと思います。また、月経の多い日や血のかたまり(凝血)が5日以上あるならば、出血が多いようですから、貧血の有無をチェックしてもらうといいでしょう。
 基礎体温は生理周期の流れを知る意味は大きいものですが、教科書に出ているように体温が下がってすぐ出血したり、下がっても初めの量が少しおりもの程度ということはあります。以前からそのような状態であったならば、問題ないでしょう。心配なら基礎体温を持参して産婦人科を受診し、子宮卵巣等の検査を受けることをおすすめします。[2010年12月2日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 基礎体温は10年以上測っていますが、二相性の時もあれば、ガタガタの時もあります。 基礎体温が不規則の時や、風邪や発熱した時にできた卵子は妊娠しにくいということはありますか?薬は一切飲まずに過ごしていますが、今回は子作りを見送るべきか迷っています。

 基礎体温が二相性の時は排卵が上手くいって周期が長く、低温が続く時は卵が成長しておらず排卵が上手くいっていない可能性があります。 病院で、卵胞の成長や子宮内膜の状態は診てもらったことがありますか。病院に行っていないようであれば、病院で基礎体温と、子宮、卵巣の状態をみて卵が順調に育っているか診てもらって下さい。 基礎体温が不規則な時、風邪、発熱の時の卵を心配されているようですが、いい卵でなければ、受精して分割して成長しないものです。妊娠しても、何か問題があれば流産という形で自然淘汰されます。卵が成長、妊娠、胎児が成長するには2重3重のチェック機能が働きますから問題ないと思います。[2010年11月17日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:回 体外受精:回
 現在はタイミング療法で不妊治療を行っております。
 月経周期は27〜29日と順調で、生理14日目前後で排卵します。卵胞の大きさは25〜27mmでの排卵となります。
 以前、20mm辺りでHCGによる排卵誘発剤を注射しましたが排卵せず、結局26mm程まで成長してから排卵しました。クロミット゛を利用した時は37mm(生理15日目)で排卵せずHCGにて排卵させました。
 ネットを検索すると25mm以上の卵胞は過熟卵の為、受精しても途中で成長が止まると記載されています。私の場合はHCGで排卵を促しても効果が無く、いつも26mm前後まで成長してしまいます。このような場合はどうしたら良いでしょうか。このままの大きさでも問題は無いのでしょうか。
 生理4日目のホルモン数値はE2:84 LH:4.6 FSH:8.0でした。クロミッド+HCG(×2回)をした次の周期の値です。E2が高すぎると言われましたが、卵胞が大きく育つのもこれが原因なのでしょうか。

 25mm以上の卵胞は過熟ということですが、一人の患者様でも、また治療の方法でもいろんなケースがあるので、一律に過熟ということはありません。例えばあなたのように、25〜27mmとやや大きめでないと排卵しない人はいますし、逆に20mm未満(18mmくらい)で排卵し、20mmにならないという人もいます。18mmの人でも過熟ということはあります。
 超音波で診ている26mmや18mmというのはあくまで卵の入った袋をみているわけで、卵そのものをみているわけではありません。
 あなたのように順調に排卵しているのであれば、過熟と思わなくていいと思います。ホルモン値は変化しますからE2が100以上なら高すぎると思いますが、E2が84とやや高いことと卵胞が大きいことの関連性は少ないと思います。[2010年11月17日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:5回 体外受精:回
 原因不明の不妊のため、人工授精(AIH)を5回しましたが、2回目で流産、5回目でもだめな時には体外受精(IVF)をする予定でした。その間、3ヶ月治療をお休みしている間に自然妊娠しました。無事出産を終えましたが、医師から、「前回の出産が終わってから2年以内が妊娠しやすいので第二子を望むなら早目に」と言われました。この産後2年以内が妊娠しやすいというのは本当でしょうか?そうでしたら、また、不妊治療を再開するにしても、早いうちが妊娠率が高いということでしょうか?

 産後早い時期に(1年をあけると)妊娠しやすい傾向はあります。36才の年齢を考えると、第ニ子を望んでいらっしゃるなら1年を目安に断乳し、2ヶ月位で自然に排卵をしているかどうか、お近くの産婦人科で診てもらってはどうでしょうか。断乳2ヶ月たっても生理がこなかったり、基礎体温をはかって二相性にならないようなら、卵巣機能が下がった状態になっていますから、生理を起こしたり、排卵が起こるようにしてもらうことが大切です。
 35才を迎えると卵巣機能が急激に落ちる人もいますから、上記のようなことが起きるようならば、早期に病院を受診されることをおすすめします。[2010年11月17日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:32 基礎体温:二相性ではない 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 低温期のホルモン検査では、プロラクチン=20ng/ml、LH=7.7mlu/ml、FSH=5.7mlu/ml、E2=78でした。
 卵管造影検査では異常はみとめられませんでした。ただ、高温期が短かったり低温期から高温期にかけて3日以上かかったり、がくんと下がったりと基礎体温は安定しません。やはりホルモンが影響しているのでしょうか?これからの治療やお薬はどのように行われるのでしょうか?

 ホルモンの値は、その周期の状態の参考にはなっても、1点の計測で全てを把握できるものではありません。
 上記の数値は大きな問題はないと思います。超音波で月経周期3日までの卵巣の状態を見てもらってください。胞状卵胞(卵のもと)がどのくらいみえているのかが参考になると思います。
 基礎体温は、その人の生理周期の流れを見る上では大切ですが、こまかいことは、超音波で診ていかなければ分かりません。教科書通り、きれいにニ相性になるという人は少ないようですから、あまり基礎体温にこだわらない方がいいでしょう。
 自然周期で卵の成長と子宮内膜の状況を見て、卵ができなかったり、周期が長いようなら、排卵誘発剤の内服をして、卵胞の成長をみていただいたらよいかと思います。[2010年11月4日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:2回
 両卵管閉塞にて体外受精1回、顕微授精1回行いました。2回とも卵巣過剰刺激症候群(OHSS)になったため、全ての受精卵を凍結しました。凍結胚移植時には長期培養も行い、胚盤胞を自然周期で3回、ホルモン周期で2回戻しました。子宮内膜も卵子も問題ないと言われたのに、1回も着床しません。今回で卵を使い切ってしまったので、また、採卵をしなければなりません。
 今後も同じように治療を繰り返し、着床するのを待つしかないのでしょうか。 内膜掻爬(そうは)をすると着床しやすくなると聞いたことがあるのですが、どうでしょうか。葉酸、イソフラボン、おたね人参が良いと聞いて服用を続けていますが、効果はあるのでしょうか・・・。今後も治療を続けるべきか迷っています。

 内膜掻爬を行うと着床しやすくなるという報告がありますが、その科学的な証明は充分ではないと思います。
 内膜の状態は経膣超音波で良く見れば分かります。超音波で異常がなければ、あまり内膜掻爬はしない方がいいかもしれません。内膜掻爬することでかえって内膜の状態が悪くなったということもあります。しかし、一度子宮鏡を行うことは価値のあることかもしれません。その結果、内膜掻爬というのも一つの方法かもしれません。
 葉酸などの効果については、あまり期待しない方が良いのではないでしょうか。それよりも規則正しいバランスのとれた食生活をされることをお勧めします。[2010年11月4日]
(院長:田中 温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:2回 体外受精:回
 20代で重度の子宮内膜症と診断されました。
 タイミング、人工授精(AIH)でも妊娠には至らず、体外受精(IVF)を予定しています。内膜症があることで体外受精でも妊娠することが難しいケースはあるのでしょうか?卵巣にチョコレートのう腫、子宮筋腺症、50mmくらいの筋腫もいくつかあります。
 最近では、生理前から生理前半にかけて血便(少量)も出るようになり、内膜症が悪化している様子です。手術は一切しておりませんが不妊治療をこのまま継続しても大丈夫でしょうか。

 「子宮内膜症」自体、「不妊症」という面からみると、決して好ましいものではありません。子宮内膜症を合併している女性の方が、不妊症になる率が高いといわれています。
 腫大したチョコレートのう腫が卵巣の正常組織を圧迫して、原始卵胞の数も減少し、発育した卵子の質へも悪影響を与えるのではないかとも考えられています。また、子宮腺筋症は胚の着床障害を起こしやすいともいわれています。子宮内膜症は直腸や膀胱壁、腹膜など様々な場所に発生することがあります。
 血便に関しては、消化器科の専門医を受診することも必要だと思います。また、腹腔内癒着の可能性もありえますので、婦人科腹腔鏡の専門医を受診することをおすすめいたします。
 排卵した卵子が卵管に入ることができなければ、精子と出会えないため、妊娠はできません。その場合には「体外受精(IVF)」の治療が必要となります。また、ホルモン剤(GnRHアナログ、黄体ホルモン、ピルなど)による中・長期的な治療も効果があるかもしれません。ただし、その治療期間中は排卵しないようにしているため、当然、妊娠はできない状態となります。[2010年11月4日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:3回 体外受精:0回
 初めての採卵で9個採取することができ、そのうち3個が受精卵となりました。 チョコレート 嚢腫による腫瘍マーカーの値が200以上と高いのですが、妊娠に影響する可能性はあるのでしょうか?

 大きさや年齢も関係しますが、チョコレートのう腫は将来癌化する可能性があるので注意が必要です。
 CA125以外に他の腫瘍マーカーも調べてもらって下さい。また、可能であればMRI検査をお勧めいたします。その上で良性の可能性が高いと診断され、アルコール固定をされるのであれば、内容液は必ず細胞診を行ってもらって下さい。
 チョコレートのう腫のある子宮内膜症患者の体外受精(IVF)における妊娠率については、現在日本産婦人科学会で調査を開始したところです。経験上、チョコレートのう腫は卵巣の正常組織をどんどん圧迫していきますので、少なくとも採卵できる卵子の数は、他の症例と比べて減少しやすいと思います。卵子の質や着床への影響については、今後の調査の結果を待ちたいと思います。[2010年10月18日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:5回 体外受精:1回
 初めての体外受精(IVF)で、3日目の新鮮胚(G3、8分割)を1個移植しましたが陰性判定でした。培養を続けていた4個の受精卵も分割停止してしまい、凍結胚を得られませんでした。 主治医からは、チョコレートのう腫の影響で胚の質がよくないため、次回の治療にはいる前にアルコール固定を勧められました。この方法で胚の質の向上が期待できるのでしょうか?アルコール固定後は鼻スプレーをするので、しばらく不妊治療ができないと聞いて、迷っています。

 チョコレートのう腫に対する対処の仕方については、施設によって方針が異なることは、しばしばあります。
 当院での対処についてのみお答えいたします。
 アルコール固定は採卵と同時に行うこともできます。日帰り手術としてアルコール固定のみを静脈麻酔化に行うこともできます。効果ははっきりしないので、スプレキュアなどのGnRHアナログ(鼻スプレー)の使用はあまり併用していません。従ってアルコール固定を行った後、すぐに体外受精(IVF)の治療に入る方もいます。 子宮内膜症が卵子の質を低下させたり、アルコール固定などの子宮内膜症の治療によって卵子の質が向上するかどうかは、日本産婦人科学会でも調査を開始し始めたところですので、現時点では何とも言えません。[2010年10月18日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:0回 体外受精:0回
 二人目不妊で受診をしたところ両卵管閉塞(クラミジア感染による閉塞)と診断され、FT手術を受ける事になりました。その他の検査ではフーナーテストが2回不良でしたが、それ以外、夫婦共に問題はありませんでした。
 FT後は人工授精(AIH)とタイミングとどちらを行うか迷っています。どちらの方が妊娠率は高いでしょうか。AIHをした当日の夜にタイミングをとることで妊娠率を上げる可能性はありますか?
 また、FT後は半年以内に再閉塞する可能性が高いと聞きましたが、再閉塞防止のため、通水や卵管造影検査を継続して行う方がいいのでしょうか?通水を続けるのであれば、毎月するほうがいいのでしょうか。

 FTを行った時の疎通率は高いようですが、実際に再度卵管造影をしてみると意外と通っていないということがあります。また、入っているように見えて、実は入っていないとうこともありますので、FTの効果は従来言われているほど高いものではないかもしれません。しかし、体外受精(IVF)にステップアップをする前に、FT手術を行う価値は充分あると思いますし、当院の患者さまへも勧めております。
 再閉塞防止のための通水は当院でも行っておりますが、せいぜい1ヶ月に5〜6回で、その後2回目の卵管造影を行ない、閉塞している場合には体外受精に進むことをお話しています。[2010年9月24日]
(院長:田中 温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:0回 体外受精:0回
 初産で9週目に心拍確認しましたが、11週目で心拍が確認できず、稽留流産で手術後を行いました。2週間後に手術後検査(経膣エコーで子宮内を検査)しました。その時に黒い影があり、担当医からは「血の塊か水分だろう。生理の時に出るか、また出血があるかもしれません。もしも1ヶ月後に生理がこなければ再検査をしましょう」と説明をうけました。何だか心配になってきましたが、その黒い影は本当に血の塊なのでしょうか?それとも考えられる病気はありますか?
 在米で治療をおこなっているので、日本のドクターにお聞きしたいと思いメールしました。
 ちなみに、今回の自然妊娠で30mmの左卵巣のう腫が見つかりましたが16mmと小さくなっており、この件に関しては良かったと思っています。

 手術の方法としては、鉗子などを使用して掻き出すやり方と、吸引器を使用する方法があり、その選択は各施設での判断になります。
 妊娠11週での流産手術とのことで、子宮内腔は、ある程度拡張している状態だろうと思われます。子宮内掻爬を行って流産物を除去しても、ある程度の断片などは子宮内に残ります。それらは手術から後日に自然に排出される場合が大半です。あまり熱心に掻爬しすぎた場合には、新たに子宮内膜に傷を作り、癒着の原因になったりする可能性もありますから、多少の子宮内の内容物の遺残は許容出来るものと考えます。
 週数が8週以降だと流産手術直後も、子宮内腔が空洞のような状態で中に血液などが溜まることはしばしばあります。術後の子宮収縮剤の注射をしても完全にぺちゃんこになるわけではありません。
 その後、数日間子宮収縮剤と抗生剤を内服することになっていると思いますが、1〜2日後に、下腹部痛とともに、それまで子宮の中に溜まっていた内容物が膣内へ押し出されることになります。
 まれには子宮内遺残物が大きかったり、子宮内膜壁に癒着して、なかなか出てこなかったり、出血や下腹部痛が続いたりした場合には、再手術が必要となることもあります。
 時には子宮口や子宮頚管部にできた傷のため、子宮の出口が一時的に癒着閉鎖してしまい、月経の時期になっても下腹部痛のみでの出血が来ない場合があります。
 また、下腹部痛に加えて発熱を伴う場合には子宮内感染が考えられますので、受診することをお勧めします。[2010年9月24日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:5回 体外受精:0回
 卵胞を調べたところ、15mm×2個で、その2日後の朝に排卵検査薬が陽性となり受診したところ19mmと17mmだったので、その翌日の朝に人工授精(AIH)をすることになりました。
 ただ、人工授精当日には19mmの卵がひとつだけになっており、もう一つは消えていました。先生は「出ちゃったのかもしれないね」とおっしゃいましたが、前日あった卵が消えることはあるのでしょうか?
 いつもは、人工授精後の排卵チェック時には、少しサイズの小さくなった卵が見えました。しかし、今回は忽然と消えてしまっていたのです。治療を始めてから、生理周期も遅くなり、下腹部痛も多くなり、治療に対して不安がでてきました。今回は、なぜ卵が消えてしまったのでしょうか。

 19mmがさらに大きくなって排卵し、17mmが19mmになってまだ排卵していない状態であると考えることが自然と思われます。
 治療中に上記のようなことはありますし、珍しいことではないと思います。いつもはもう少し卵が大きくなってからの排卵だったのかもしれませんが、周期や時間によっては思ったより早く排卵することはあります。もちろん逆の場合もあります。要するに、ある程度いい大きさで、反応も強く出たために人工授精(AIH)を行なっても、翌日にみてまだ排卵しないまま残っているということも珍しいことではありません。人の体は機械ではないので、予定通りにはいかないことはよくあります。
 生理周期が1週間以内での変動卵がありますし、内膜症などの症状が悪化すると下腹部痛の頻度も増えることがあります。主治医と今回の程度、生理のこと、痛みのことを相談され、どこに原因があるか説明を求められるのがいいかと思います。[2010年9月24日]
(産婦人科医:永吉 基)
年齢:29 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:5回 人工授精:0回 体外受精:0回
 1年前に卵管両側閉塞と診断された後、治療をお休みしていましたが、そろそろ体外受精(IVF)を行おうと思っています。お休みしていた期間、基礎体温はつけていなかったのですが、何ヶ月分かの基礎体温を病院にもっていかなければならないでしょうか?また、最後の卵管造影検査から1年たちますが、診断が両側閉塞の場合は、もう一度、造影検査を受けた方がよいでしょうか?

 卵管閉塞の原因は検査されたのでしょか。当院で行っている治療の内容を紹介しますと、クラミジア抗体(IgA・IgG)や、子宮内膜症の可能性を調べるためのCA125の採血、経膣エコーによる卵巣チョコレートのう腫の有無などとなります。全身麻酔の下での腹腔鏡検査及び卵管通色素検査も行っても良いかもしれません。
 また子宮と卵管の接合部分あたり(子宮に近い部分)の閉塞であれば、卵管鏡(FTカテーテル)による卵管開通手術という方法もあります。通水治療を6回くらい行った上で再度バルーンカテーテルを用いた子宮卵管造影法の再検査をしても良いと思います。ご検討ください。
 また卵管閉塞以外にも不妊症の原因が隠れているかもしれません。一通りの不妊症についてのスクリーニング検査は受けていらっしゃるのでしょうか。
 体外受精(IVF)も女性の年齢によって妊娠率や流産率に影響いたします。タイミング法や人工授精(AIH)による妊娠が困難であれば早めに体外受精へ移行されることをお勧めいたします。[2010年9月24日]
(産婦人科医:粟田 松一郎)
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