回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他) No.36-
年齢:46 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:1回 体外受精:2回
 高齢ですが、1年前から毎月病院で卵胞の大きさや排卵日を診てもらっています。今のところ、生理は毎月26〜27日周期、排卵日は12〜13日目で規則正しく、卵胞の大きさも15〜23mmで安定して排卵しています。
 ただ気になるのが、ここ半年間ずっと右側からの排卵だけになってしまったことです。以前は、右側が2ヶ月続くと左側が2ヶ月続くといった感じでした。(以前から左右交互の排卵ではありませんでした)
 高齢のため、左の卵巣は機能しなくなってしまったのでしょうか?更年期に入ると、卵巣は片方ずつ機能が止まってしまうものなのでしょうか・・・?
 生理3日目までのFSHは15で、まだ更年期の値ではないと思っていたのですが、卵巣機能が低下してきたので心配になってきましたが、いかがでしょうか・・。

 卵巣が片方しか機能しなくなってきていると思われます。今後、左側からの排卵は難しいかもしれませんね。しかし、46歳という年齢で、26〜27日周期、排卵12〜13日、卵胞サイズも15〜23ということですから、リズムとしてはいいのではないでしょうか。
 (排卵は)若年者でも左右交互というものではありません。右ばかり、左ばかり排卵という人もいます。
 今後ですが、今まで通り、右側だけが反応して(左側も時々反応して)卵ができるかもしれません。どちらにしても、右側が反応している間に、より確実な体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)をお勧めします。[2009年7月2日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:6回
 先日、6回目体外受精(IVF)で、初めて卵子を採ることができませんでした。チョコレート嚢胞が両側にあるため、毎回採卵数が少なく、3個ぐらいです。
 1・2回目は,早期排卵のため採卵中止。3〜5回目は採卵をして移植しましたが陰性でした。
 卵が採れなかった今回は、2周期カウフマン療法を行い、ロング法でフォリルモン225を注射しました。卵胞も育ち採卵となったのですが、結果1個も採れなかったとのことでした。
 主治医からは「チョコレート嚢胞が卵子の発育を妨げた。何度も排卵誘発をしているので卵の質が落ちている。そして年齢も関係しているだろう」とおっしゃいます。
 チョコレート嚢胞がある場合は、どのように排卵誘発法を選択すればよいでしょうか。

 チョコレート嚢胞は良性疾患ですから、体外受精(IVF)に影響はないと思います。但し、発育する卵胞数が減るという欠点があります。採取される卵の質には影響はありません。年齢、卵巣の状態、生理周期、今までの治療内容などを加味して誘発法を決めるとよいでしょう。一般的にはロング法よりもショート法の方が、卵胞数が多くなる傾向がありますので、主治医とよく相談されてください。[2009年6月16日]
(産婦人科医:佐々木雅弘)
年齢:43 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:5回 体外受精:2回
 不妊治療暦2年になる43歳です。
 2年前に検査したFSHの値が27と高く、すでに閉経に向かっていると言われました。
 その後、転院し、1年間は19〜30の値で採卵できておりました。しかし、今周期、D3のFSHが43、D10で72となり、卵胞が見えない状態でした。
 43歳で少し早いと思いますが、来る時がきた(閉経)ということでしょうか?担当医にカウフマンの事を聞いたところ一旦はFSHの値は下がるが、また元に戻るので治療の意味がないとの事でした。もうこの値が出てしまうと治療法はないということでしょうか?

 40を過ぎますとFSHが2桁になるのは普通です。FSHを下げるだけならば、ピルを服用すれば下がります。しかし、それは卵巣機能が元に戻ったということにはなりません。一番大事な所見は、月経3日目までの左右卵巣内の胞状卵胞の数と大きさを診てもらうことです。もし、胞状卵胞が1〜2個確認できるのであれば、排卵誘発剤に反応します。排卵誘発剤もいろいろありますが、あまり強い刺激よりもクロミッドだけの方がいいかもしれません。もちろん、ピルを服用しFSHを下げてみるというのもひとつの方法ですが、かえって卵巣の機能が低下し、反応しなくなるということもありえますので、ピルの種類や投与期間などを十分に検討されて下さい。まだチャンスはあると思いますよ。[2009年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:4回 人工授精:6回 体外受精:3回
 前回、成熟卵が多く採れたのに1個も受精せず、質問して回答をいただいた者です。
 3回目の採卵となる今回は、アンタゴニスト法で20個採卵、すべて顕微授精(ICSI)して、14個が受精しました。
 しかし、今回も受精卵のグレードが悪く、何とかグレード3の8分割胚1つを移植しましたが、結果は陰性、残りはグレード4〜5で凍結できませんでした。
 私は3回の採卵(ロング1回、アンタゴニスト2回)とも、成熟卵は多く採れますが、その後の分割がうまく進みません。質のよい卵を採るためには、胞状卵胞の数やホルモン値を参考にすることとよく回答に出ていますが、一体どうすればよいのか・・・よくわかりません。
 数は減ってもいいから、クロミッドなどの低刺激で試してみたい気持ちもありますが、主治医は、「低刺激に変えても卵の質が改善されると思えないので、数が減るだけ不利だ」といって、次回も今までと同じロングかアンタゴニストということになりました。ただ、私は同じことを繰り返しても結果は同じだと思って納得ができずにいます。アドバイスをいただけると幸いです。

 卵巣の反応が良好であることは、非常に有利です。ただ、卵の数がたくさん採れると、適量の場合よりも明らかに成功率が高くなります。
 今まで、採卵周期に移植して結果が出ていないのであれば、全胚凍結して自然周期に戻す方法がいいと思います。着床率は必ず上がるはずです。クロミッドで採卵することもいい方法ですので、試されても構わないと思いますよ。[2009年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:29 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:6回 体外受精:1回
 今回初めての体外受精(IVF)、ロング法で20個の卵がとれ、採卵2日目にいただいた写真つきの資料(ギフト・体外受精の結果)によると、G1×5個、G2×6個、G3×6個、D×3個、受精卵17個と記入されています。
 凍結可能なグレードの基準のようなものがあるのでしょうか?実際、採卵時G1の卵が5個あったのに3個しか凍結できなかったので、気になりました。G1の卵でも分割がうまくいかなかったり、質が落ちたりすることはよくあることですか?
 凍結できなかった卵や質の悪い(いただいた資料の右写真)受精卵は、やはり妊娠率が低いのでしょうか?このような卵は移植できないのでしょうか?

 凍結は、-196度という超低温で行われますので、胚の状態が良好でなければ、融解時に蘇生しません。もっとも質の高い胚のみが凍結できるとお考えください。しかし、凍結できなかった卵では、着床する能力がないというわけではありません。採卵周期に培養して、妊娠、着床する可能性も十分あります。[2009年6月16日]
(院長:田中温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:3回 人工授精:0回 体外受精:1回
 初めての体外受精(IVF)を行いました。9個採卵できて、全て受精しましたが、5日目の時点で桑実期胚が2つ、残りは分割が非常に遅い状態でした。
 その周期には、その中の一番グレードの良い桑実期胚を移植しましたが、残念な結果に終わりました。もう1つの桑実期胚は凍結保存をして、1ヶ月お休みをして移植する予定です。
 そこで質問ですが、5日目の桑実期胚でも少し分割が遅いと思いますが、妊娠は可能なのでしょうか。もしかしたら、もう一度採卵する方が良いのではと思ったりもしています。また、桑実期胚を融解した際、どのような時に中止になりますか?

 5日目の桑実期胚は成長が少し遅いかと思われます。ただ、形態的には凍結が可能とドクターが判断されていますから、問題のない良い卵だったのではないでしょうか。形など、状態が悪い場合は、凍結に卵が耐えられず、壊れるので、凍結とはなっていないでしょう。融解して無事に戻れば(壊れないよう)、移植ができますし、妊娠も可能です。再度、採卵の必要があるなら、ドクターからの指示があると思います。採卵をした方がいいのかどうかは、ドクターと相談されてみて下さい。[2009年6月3日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:7回
 私は、FSHが17〜40と高く、排卵誘発剤は使えず、ピルを飲んでも(副作用なのか)質の良い卵がまったく採れません。自力で卵も育って排卵はしています。このような患者に対しては、セントマザーではどのような治療をされているのでしょうか。教えてください。

 あなたは、35歳、基礎体温が規則的で二相性ですので、月経初期のFSHが17〜40というのは、あまりないことです。ホルモン測定日が一致していないのではないでしょうか。排卵誘発の効果を推測するもっとも信頼できる所見は、FSHではなく、左右卵巣内の未成熟な卵胞(胞状卵胞)の数と大きさです。まず、この胞状卵胞の状態をよく検討されてください。
 胞状卵胞が複数あるのであれば、排卵誘発に入られても結構です。ただし、ピルを使いすぎますとFSHが二次的に高くなるということもありますので、十分注意されてください。
 月経3日までの胞状卵胞の小さなもの(5〜6mm)が複数個あり、基礎体温が規則的であるならば、排卵誘発されれば必ず良い卵ができると思います。ピルを飲む必要はないと思います。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:10回 体外受精:1回
 数年前に日本で精子の運動率が悪いとのことで不妊治療を始めました。現在は海外で治療をしています。
 主人は、Menevit というサプリメントを病院から出されて、精子の状態が向上しました。
 今回、初めてロング法で体外受精(IVF)をしたところ、採卵前には左右卵巣に30近くの卵ができました。採卵できたのは20個でしたが、最悪なことに、1つも受精しませんでした。
 後日、ドクターと話したところ、精子は問題なかったが、卵の質が全部悪かったと言われました。薬に対する反応が良すぎて質が悪くなってしまったのかもしれないから、次回は誘発法を変えて卵を作って、顕微授精(ICSI)をしましょうと言われました。
 今回、使えない卵を20個も作ってしまったのに、誘発法を変えるだけで良い卵を作り出せるのかと、とても疑問に思います。誘発法だけではなく、他の要因はないのでしょうか?ドクターの指示に従ってもいいのか不安です。

 排卵誘発を行う前には、必ず月経初期に左右卵巣内の胞状卵胞の数を観察していただいてください。
 通常の排卵誘発法では、あなたの場合、30〜40個の卵胞が発育することは容易に予測できます。20個以上の卵胞ができた場合の卵子の質が、低下することは避けられません。卵胞数を20個未満に抑えるために、排卵誘発を行う前にピルを飲む方法は良い方法だと思います。また、GnRHアゴニストを使ったLong法をされていますが、次回はGnRHアンタゴニストを使われた方が、数は明らかに減ります。また、あなたの場合、顕微授精(ICSI)は有用だと考えられます。是非、排卵誘発法をする前に計画を立て、あなたにとってもっとも有効な排卵誘発法を選ぶことをお勧めいたします。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:3回 体外受精:1回
治療をお休み中ですが、そろそろ体外受精(IVF)に再チャレンジと考えています。  これまでの体外受精では、
 1回目: D3ホルモン値 FSH=7.9 LH=3.6 E2=91.6
前周期にプラノバールを10日間服用し、セロフェンで誘発しましたが、2個しか卵ができず採卵中止となりました。
 2回目: D3ホルモン値 FSH=7.9 LH=5.6 E2=37.4
 プラノバールの服用はなく、1回目の次周期にアンタゴ二スト法での誘発を行いました。
 前周期の卵胞が残っていましたが、ホルモン値に異常値がないので、アンタゴ二スト法を進めました。結果、大きさがばらばらな卵胞5個を採卵しました。そのうち、空胞×3個、未熟卵×1個、受精卵×1個でした。内膜が薄いため、7分割胚を凍結して、ホルモン補充をしてから採卵の次周期に移植しましたがダメでした。
 以上をふまえて、質問です。
 まず、移植は自然周期に行ったほうがよいのでしょうか?また、今後治療するにあたり、正常なホルモン値を教えてください。また、先生なら、私にどの誘発方法を行いますか?私としては、次回はもう少し採卵数を増やして、胚盤胞移植ができればいいなぁと思っています。

 33歳で月経周期が規則正しく、二相性ということは、卵巣機能としては正常と考えます。
 まず、月経3日目までの胞状卵胞の数、大きさを調べてみてください。ホルモンの値では、E2が3日目にしては高すぎます。多分、残存卵胞があったのでないでしょうか。このような場合では良い卵は、まず採れません。
 プラノバールなどのピルを服用し、次の周期に臨まれたほうがいいと思います。ホルモンの状態があまり良くない時にアンタゴニストを使うとさらに良い卵子の数が減ると思います。
 移植は、月経周期が規則正しい方の場合には、自然周期の方が、(妊娠率、着床率は変わりませんが)流産率が下がると思います。FSHは10未満、LHは5.0未満、E2は50未満を私たちは正常だと考えております。まず、胞状卵胞の数と大きさを測定し、それから排卵誘発法を決めるべきでしょう。胞状卵胞の数がある程度数がある場合には、あなたの場合にはGnRHアゴニストの方がよさそうですね。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:41 基礎体温:二相性 生理周期:不規則 タイミング法:6回 人工授精:3回 体外受精:2回
 3年前に体外受精(IVF)にて長男を出産しました。その時の凍結胚がひとつ残っています。現在41歳です。
 今回初めて、ホルモン補充周期での胚盤胞移植の予定が決まりました。
 移植日についてですが、ほとんどの方が月経周期20日で移植されているようですが、私の場合はスケジュール表に月経周期22日目に移植とありました。
 移植日に関しては、内膜がベストな状態であれば、いつであろうと問題ないのでしょうか?初めての胚盤胞移植で、とまどいもあり、22日目の移植というのはあまり見かけないので、気になっております。移植する胚の分割ステージによってもかわるのでしょうか。ご回答をお願いします。

 凍結胚移植には、自然周期とホルモン周期がありますが、あなたの場合には、ホルモン補充周期を行うようですね。ホルモン補充周期の場合には2〜3日の幅は、あまり着床率に影響しないと思います。主治医の指示に従っていいと思います。一般的には20日ぐらいだと思いますので、22日目というのは、少し遅いような気がしますが、これは施設によって方法がかなり違いますので、主治医の先生によくお聞きになられてください。
 あまり長くなりますと破綻出血を起こしていまい、着床が障害されることがあります。その点は、主治医の先生とよく相談されてください。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:35 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:8回 体外受精:1回
 ロング法による刺激を行いました。
 10日目の血液検査で、E2値 =1768、P4値=3.9で採卵は無理かもしれないと言われましたが、HMG注射を続けました。15日目には、E2値=3285、P4値=4.0となり、その日の夜HCG注射しました。
 採卵前には、卵胞が20個近くありましたが、実際採れたのは7個だけでした。実際に見えているのに採れないのは、どうしてなのか教えてください。(卵胞が空胞だったり未熟だった?)また、そのうち受精したのは1個だけで、P4値が高いため、移植は別周期になりまし。P4はどのようなホルモンなのか、卵の質に関係するのかを教えてください。また、移植の方法はどのようにして戻すとよいでしょうか。

 まず、今回の排卵誘発法はLong法ということですが、注射を打ち始めたときの卵巣の状態はどうだったのでしょうか。Long法は、GnRHアゴニストのお薬を使って脳下垂体から出るホルモンを基礎レベルまで押さえ込むことが使用目的です。しかし、かえって卵巣を刺激して卵胞が大きくなることがあります。このような状態で排卵誘発剤を打ち始めますと、良い卵ができません。
 また、P4とは黄体ホルモンのことです。排卵後に増加するもので、採卵前に4.0というのは少し高いと思います。すなわち、GnRHアゴニストのLong法の効果が十分出ていない可能性もあります。また、卵胞が20個あったわりには、E2の値が低すぎます。排卵誘発がうまく機能していないのだと思います。機能していない理由は不明ですが、先ほども述べましたように、スタート地点で十分にGnRHアゴニストの効果がなかったのかもしれません。Long法をスタートする際は、LH、FSH、E2の値が十分に下がっていることを確認し、卵巣が腫れていないことと、内膜が薄いことを確認してから始めてください。排卵誘発法が不適当な場合には卵の質はかなり低いものとなってしまいます。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:3回 体外受精:1回
 体外受精(IVF)を行い、採卵数11個で、すべてが受精しましたが、胚盤胞まで分割したのは2つでした。新鮮胚移植と凍結胚移植を行いましたが、両方とも陰性でした。
 凍結胚移植の時ですが、血の交ざったおりものが何日も続いていて血液検査をしていたのですが、その日の夕方に主治医から連絡があり、移植をするので本日からシールをはるようにと指示がありました。不正出血が続いているのに・・・と不安になりながらも凍結胚移植をしましたが、やはり陰性でした。
 今回は、予定日が日曜日になるため移植ができないので、1日早めて土曜日(21日目)に移植をすることになっていました。ところが、再度連絡があって、先生が不在なのでもう1日早めて20日目に移植と言われてしまいました。とても不安になったので、結局は次の周期に延ばしてもらったのですが、そんなに簡単に移植日を早めてもよいのでしょうか?あと残りひとつしかない貴重な卵をベストな状態で移植したいと思っているのに、ドクターの都合でコロコロと変わるし、前回も不正出血の件もあって、ドクターに不信感が募ります・・・

 施設によって胚移植の時期は異なります。当院では子宮内膜、卵巣の状態、体調によって排卵刺激周期(新鮮胚)に戻したり、凍結胚移植を行ったりしています。あなたの病院では、新鮮胚は胚盤胞で移植でしょうか。当院では、新鮮胚移植日は、子宮内膜や卵巣の状態によって、採卵後、2日、3日、4、日、5日のいずれかに移植します。凍結胚移植日も、上記の条件をみながら決定します。
 あなたの病院とは少し方針が異なるようですね。ドクターとよく相談され、納得する説明をしていただき、移植されるといいと思います。[2009年6月3日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:6回 体外受精:2回
 子作り4年半、不妊治療歴2年になります。
 3年前に自然妊娠しましたが、11週で流産しました。昨年末にも、1回目の体外受精(IVF)で妊娠しましたが流産しています。
 これまでに2回の採卵をしましたが、誘発法は、2回ともShort法で、初めの3日はFSH、その後はHMGでした。
 1回目は7個あった卵胞が、採卵数日前には4個に、採卵当日には2個になり、採卵数は2個でした。流産後3ヶ月お休みして、その間、1周期目はプラノバール、2・3周期目はプレマリンとルトラールを服用しました。
 2回目は卵胞が2個しか育たず、採卵前に1個に減り、採卵数は1個でした。
 現在は次回に向けてお休み中ですが、今周期はいつもある不正出血がなく、高温相もありませんでした。現在はプラノバールを服用中です。先生は、原始卵胞がなくなるにはまだ早すぎるとおっしゃいますが、次回卵が採れるのかどうかとても不安です。卵の数を増やすことはできるのでしょうか。

 採卵数日前に4個、採卵当日に2個、2回目には2個が1個ということですが、排卵誘発をスタートする前には、見えていた卵胞すべてが同じ大きさになるわけではありません。ですから、採卵に適した卵胞数ということになれば実際よりは少なくなる事はよくあります。一般的には、卵胞径が15mm以下の場合、採卵には適さないと考え、数にはカウントしません。そのために、数が減ったのではないでしょうか。実際、採卵当日の卵胞数と、採卵で採れる卵の数が同じになるということは、減ったのではなくて正常に発育した数が1〜2個ということでしょう。しかし、これはあなたの年齢としては数が少ないと思います。
 おそらく、プラノバールやプレマリン、ルトラールの使用で、胞状卵胞の数が減ったのだと思います。排卵誘発法をスタートする前の左右卵巣内の胞状卵胞の数を診ていただいてください。多分、この数が1〜2個ではないでしょうか。通常は、ピルやホルモン剤を使用した後には卵胞の発育は均等になり、不揃いになることはあまりないと思います。このあたりを十分に検討してから、排卵誘発剤を使用されれば、成熟した卵胞が、スタート時点の約半数くらいできると思います。[2009年6月3日]
(院長:田中温)
年齢:43 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:2回
 アンタゴニスト法で体外受精(IVF)を行いました。1回目は7個採卵でき、G1の8分割胚を2個移植しましたが、陰性でした。このとき、採卵2日前に測ったE2の値が5000を超えていましたが、特に卵巣過剰症候群(OHSS)の注意もなく、そのまま新鮮胚を移植しました。
 その後、採卵前のE2が5000以上ある場合は、採卵周期には移植しない病院が多いということを知りました。私の場合も胚を凍結して、次周期以降に移植すべきだったのでしょうか?E2の影響について教えてください。

 7個採卵でE2 5000以上ということですが、卵巣過剰症候群(OHSS)でなくてE2が5000以上になっている状態がどうして起こっているのか、担当のドクターに説明は聞かれましたか?
 理由としては以下のようなことが考えられます。
 1.採卵前から卵巣が腫れている
 2.採卵は7個だが、小さい卵胞がその他に多くある
 3.実際のE2値は1000〜3000くらいだが、5000以上という異常値がたまたま出てしまった
 いずれにせよ、エストロゲンの数値が異常に高いときは、卵の状態がよければ凍結し、1〜2周期休んで、卵巣や子宮の状態が元に戻ってから凍結胚を戻すのがよいでしょう。
 E2が高いと子宮内膜が刺激されて厚くなり、必要以上に厚くなると移植後出血が早く始まる可能性があります。[2009年5月2日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:1回
 2年前に初めての顕微授精(ICSI)で妊娠・出産しました。2人目を考え、治療を始めたところ、FSHの数値が以上に高いと言われてしまいました。
 これまでに月経3日目のFSH値を3回測定しました。結果は、16.6→28.3→29.8とどんどん上がっています。月経周期8日目の数値は9〜12くらいで、主治医からは治療を急ぎましょうと言われました。しかし、薬はまったくなく、自然周期で採卵をしましょうということでした。
 FSHのことは言われたことがなかったのですが、たった2年間でそんなに数値はあがるものでしょうか?33歳でこのFSH値の場合、卵巣機能に異常があるのではと心配しています。また、このまま薬も飲まないで自然周期での採卵に進むことが最善でしょうか?

 現在も、基礎体温は二相性で卵胞が育ち、排卵しているのでしょうか?二相性で排卵があって、FSHが20以上ということは考えにくいですね。通常FSHが20以上だと卵胞は成長しにくく、排卵しにくいように思います。
 卵胞ホルモンのE2はどのような変化をしていますか?FSHが高くて卵ができているとすれば、あまりいい卵は育っていないかもしれません。治療前の周期にカウフマン療法やピルの内服をしてみて、生理が始まった3日目くらいにFSHが下がるかどうか診てもらってはどうでしょうか?FSHが10前後に下がるようであればいいと思います。[2009年5月2日]
(産婦人科医:永吉基)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:5回 人工授精:0回 体外受精:2回
 以前の採卵で1度に8個の胚盤胞ができました。全て凍結し、1回目に2つ、2回目に2つをホルモン補充周期で移植しました。1回目は着床しませんでした。2回目には妊娠反応が出ましたが、8週目で胎児・心拍が確認できず、稽留流産となりました。
 現在、凍結胚盤胞があと4つ残っています。ただ、中には分割スピードが遅く、グレードの低い胚も1個含まれています。次回の治療ですが、これらの凍結胚盤胞を使って融解胚移植を行うか、あらたに採卵をした胚を使う方が良いのか迷っています。年齢的にも卵子がどんどん老化してしまうので、採卵した方が良いでしょうか。それとも、凍結してある胚盤胞を使い切った方が良いでしょうか。今回、稽留流産という結果にとてもショックでした。同じ採卵時の胚なので、移植してもまた同じ結果になるのでは・・・とすごく不安もありますがそれについても教えてください。

 流産されてはいますが妊娠されていますので、胚の質としては良好だと思います。残っている胚を移植されてよいと思います。また、月経周期は規則的のようですので、ホルモン周期でなく、自然周期で移植されてはいかがでしょうか。当院では月経周期が規則的な方については、自然周期で戻した方が流産率は低くなるという結果がでています。しかし、凍結胚移植については施設によって、方法が多少異なりますので、強要することはできませんが、主治医と相談をされてみてはいかがでしょうか。[2009年5月16日]
(院長:田中温)
年齢:32 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:16回 人工授精:7回 体外受精:1回
 自然周期にて初めての体外受精(IVF)を試みたのですが、採卵の翌日、5個採れた卵子全てが変性卵で受精前に死んでしまったと言われてしまいました。
 このような場合、正常卵が採れることは難しいのでしょうか?主治医からは「周期によって違うので、次もまだやってみる価値はある」と言ってもらえたのですが、今までに卵胞の形や発育については、悪いと言われたことがなかったので、体外受精をする前には胚移植まではスムーズにいくだろうと思っていましたこともあり、ショックと不安でいっぱいです。変性卵ばかりの周期があっても、他の周期できれいな卵が採れることはありますか?また、変性卵ができる原因なども教えてください。

 基礎体温が二相性で、月経周期も規則正しいようですので、卵巣自体の機能は正常だと思います。
 32歳の年齢を考えるならば、良好な卵がたくさん採れると思います。排卵誘発剤の決め方は、月経周期3日目までの胞状卵胞の数、大きさ、E2、FSH、LHの数値の結果を見て、GnRHアゴニストを使ったLong法もしくはShort法、GnRHアンタゴニスト法の3つから選ぶといいと思います。必ずいい卵が採れると思いますよ。
 採卵数が5個というのは少なめだと思いますし、採卵したすべてが変性卵ということは、あまりありません。排卵誘発法があっていない、HCGを打つタイミングがずれているという2点が原因として考えられます。[2009年5月16日]
(院長:田中温)
年齢:31 基礎体温:不明 生理周期:不明 タイミング法:1回 人工授精:回 体外受精:回
 早期卵巣機能不全で治療しています。生理初期に超音波で胞状卵胞をみてもらうことが大切だという回答がよく出てきますが、今まで一度も主治医から胞状卵胞の話はされたことがありません。
 特殊な超音波の器機が必要なのでしょうか?どこの病院でも診てもらえるものではないのでしょうか?
 もしもどこでも診ていただけるのであれば、主治医に何といって見てもらえばよいでしょうか。

 胞状卵胞は経膣超音波で観察します。ただし、経膣超音波があっても、ある程度不妊治療に詳しい専門医でないと分かりづらい場合があります。また、超音波の機種が古いと、見えづらく、よくわからないということもあります。[2009年5月16日]
(院長:田中温)
年齢:34 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:24回 人工授精:1回 体外受精:8回
 なかなか結果が出ないので、セントマザーに転院しようかと考えていますが、セントマザーでは、いかに適切な排卵誘発でたくさんの卵を育てるかという事で体外受精(IVF)をされていると思います。私はFSHが高く、現在の病院では、「FSHが高い人は自己注射しているのと同じだから誘発するとかえって悪くなるよ」とさんざん言われているため、排卵誘発をすることに躊躇しています。確かに、以前の病院で、たくさん注射を打って(ロング法)も、たったの1個しか採卵できず移植できませんでした。FSHが高い人への排卵誘発はどのようにされるのか教えてください。

 体外受精(IVF)の妊娠率は排卵誘発法の見分け方できまります。FSHだけでなく、LH、E2、胞状卵胞の4つの項目を調べて、総合的に判断することが必要ですよ。お薬を飲めばFSHを下げることは簡単ですが、それだけの問題ではないと思います。[2009年5月16日]
(院長:田中温)
年齢:45 基礎体温:不明 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:3回 体外受精:3回
 これまでに3回の顕微授精(ICSI)をして、その度にいい卵が2個ほど採れます着床に至りません。3回目の妊娠判定で、主治医からはいい卵ができると言ってもらえましたが、同時にこの先続けるかはあなた次第といったことを言われ、かなりショックを受けました。私ももう45歳なので、ほとんどの人はあきらめるのが現実だともおっしゃいました。でも、なかなか諦める決心がつかないというのが本心です。子宮の前壁に7cmほどの筋腫がありますが子宮内膜には出てきてないので大丈夫だとは言われています。ただ、子宮の入り口あたりに腺筋症があることが気になっています。筋腫と腺筋症は、着床を考えるとかなり不利でしょうか?

 いい卵ができている間は頑張る意味はあると思います。子宮筋腫、線筋症はお話からするとあまり問題ないのではないかと思います。
 着床がうまくいっていないようですから、今後の対策として次の方法が効果的かと思いますので、主治医と相談されてみてはいかがでしょうか。
 1.長期培養(卵がいいのであれば、4〜5日目まで培養し、桑実胚や胚盤胞にして移植すること)
 2.アシステッドハッチング(卵を成長させ、卵の殻が固いときには卵の殻を削ったり、薄くしたりして着床しやすい状況を作ること)
 3.GIFT・ZIFT(どちらかでも卵管が通っていれば、より生理的な卵管に戻す方が妊娠率が上がります)
[2009年5月16日]
(産婦人科医:永吉基)
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