回答一覧 - 高度医療(体外受精・顕微授精・ギフト他)No.56 -
年齢:33 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:??回 人工授精:3回 体外受精:2回
 もうすぐ34歳になります。32歳の時にAMHが1.12ng/mlという結果が出て、すぐに採卵すると4個の卵が採れ、胚盤胞まで分割が進んだものを2回移植しましたが、着床しませんでした。
 このまま体外受精をくり返すしかないのは分かっていますが、離島からの通院では金銭的にも年に1度の採卵が限界で、前回の採卵から1年が経ちます。4年近く治療を頑張っており、排卵もあるようです。プロラクチンが高めですが、長期の処方をしてくれないため薬は飲んだり飲まなかったりの状態です。
 ひとつ気になることは一度も着床したことがないことです。周期が遅れたことはなく、体外受精の時でも、hcgは2.0以下です。他に治療法はあるのでしょうか?こんな状況でも私は妊娠することができるのでしょうか?

 良好胚が着床しない原因は主に2つあります。
 1つ目は、胚自体の見た目の形態は良好に見えても、実際には生命力が足らずに妊娠しない場合です。
 2つ目は内膜の厚さなどの状態が不良の場合です。
 着床障害をクリアする最も良い方法は、採卵周期には移植せず、全胚凍結し自然周期で移植する方法だと思われます。
 体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)の成功率は、採取した卵の質で決まります。そのため、最も適した排卵誘発法を見つけることが大切です。月経初日から3日目までの胞状卵胞の数と大きさ、E2、LH、FSHのホルモン値測定により、排卵誘発法を決めることが重要です。
 高プロラクチン血腫は排卵障害の原因となり得ますので、可能であれば継続的な内服治療をお勧めします。[2012年12月27日]
(産婦人科医: 祖川 侑子)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:3回 体外受精:2回
 2011年に顕微授精により第1子を出産しました。現在二人目を考えていますが、内膜症の影響で卵巣年齢が46歳といわれました。
 第1子の時に残った受精卵が4個あり、1個は胚盤胞になっています。最近になってクロミフェンで採卵を2回行い、採卵5個のうち4個が受精、採卵7個のうち7個が受精となったので、トータルで受精卵14個、胚盤胞が1個あります。
 もしこの受精卵で妊娠にいたらなかった場合、1年後には卵巣機能がさらに低下しているため採卵できるか不安です。実際、先生からも「1年後なら1,2個しか採れないかも」といわれました。
 第1子が2回目の移植で妊娠したことを考えると、これだけ受精卵があれば妊娠する可能性は高いのでしょうか?それとも採れるうちにもう少し卵子を採っておいた方がよいのでしょうか?  

 AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値で卵巣の年齢を推測することは有用ですが、それですべてを決めることはいきすぎだと思います。最も信頼できる卵巣の能力を知る方法は、月経3日目までの左右卵巣内の胞状卵胞の数と大きさ、およびE2、LH、FSHの値です。この検査のデータを調べて排卵誘発法を決められてください。
 クロミフェンは低刺激法の治療の一つとして効果がありますが、胞状卵胞の数が3〜4個以上ある場合にはGn-RHアンタゴニストとFSHまたはHMGを使った調節刺激で、卵胞の数を多くとったほうが有利だと思います。
 まずは現在ある凍結した胚を戻してはどうでしょうか。それでダメな場合には、説明した方法で排卵誘発法を検討されてみてください。[2012年11月20日]
(院長:田中 温)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:2回 体外受精:2回
 ホルモン値は全て正常の範囲内で、完全自然周期で採卵し、顕微授精した5分割の胚を2日目に凍結しました。先日、この凍結胚を融解し移植しましたが、融解時に1cellが壊れてしまい、移植時のモニターでは壊れた部分が茶色く変色していました。初めての移植で中止する事も出来ず、そのまま移植しましたが、この状態の分割胚を移植する事は普通なのでしょうか?また、この状態の分割胚を移植しても妊娠する気がしないのですが、妊娠する可能性はあるのでしょうか?

 凍結、融解時に割球の1個が壊れるという事は珍しくありません。残った4個の割球の質が高い場合には残っている割球が補いますので、妊娠する可能性は十分あると考えます。[2012年11月20日]
(産婦人科医:御木 多美登)
年齢:37 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:2回 人工授精:5回 体外受精:3回
 内膜が薄いため、凍結胚をホルモン補充周期で3回移植しましたが、一度も着床したことがありません。グレードは2,3で3回とも2個ずつ戻しています。分割は3日目で7,8の受精卵です。融解も問題ありません。また、内膜の厚さは8mmです。
 医師からは「ホルモン補充周期で8mmは少し薄いけど問題ない厚さ。着床しない原因は子宮ではなく、受精卵の問題」と言われましたが、原因は他にもありますか?内膜症などはないのですが、腹腔鏡検査などしてみた方が良いのでしょうか?

 着床に影響する因子としては、まずは胚の質です。胚の質が良ければ内膜に多少問題があっても着床は可能です。といっても内膜が非常に薄くガタガタの状態では着床は難しいでしょう。やはり内膜が厚いに越したことはございません。しかし、あなたのように8mmあればまったく問題ありません。凍結胚であれば、例え内膜が薄くても着床はしやすいです。当院では41歳の方が凍結胚移植で内膜が約3mmで妊娠・出産されているという経験がございます。[2012年11月20日]
(院長: 田中 温)
年齢:30 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:10回 人工授精:8回 体外受精:1回
 初めての体外受精で、ロング法で刺激を行いました。スプレキュア→フォリルモン注射150IUを生理5〜7日目に3日連続で打ち、8〜10日目はHMG注射150、225、225IUを3日連続で打ちました。卵の状態を確認したところ、「成長が途中から遅くなっている。これ以上誘発を続けるとPCOSになる可能性があるから採卵した方がいい。」と言われ、生理11日目にHCG5000とフォリルモン注射75IUを打ちました。この時1番大きい卵は15mm程度でした。
 そして、13日目に採卵した結果、3つしか採れず、受精したのは2つでした。1つを戻しましたが妊娠せず、残りの卵も未熟で凍結までもいきませんでした。
 このような結果になったため、採卵時期が早すぎたのでは?と疑問を抱かずにはいられません。転院を考えております。セントマザーでは、PCOSになる可能性がある場合、採卵はどのようにしていますか?

 あなたはPCOSとPCOを混同している様です。PCOSというのは多能性卵巣症候群という卵巣の疾患で、原因としてはホルモン異常があります。ですからPCOSがPCO(多嚢胞性卵巣)と違う点は、前者は月経が不規則であるという事です。月経が規則的で、基礎体温が二相性になるPCOSは無いはずです。
 今回の治療のロング法は排卵誘発法の中で、最も脳から分泌されるホルモンを抑制しますので、その効果が強すぎる場合には胚の発育が遅くなってしまいます。すなわちあなたの場合には、ロング法は合ってないということになりますので、排卵誘発法を変えるべきでしょう。排卵誘発法を決めることは体外受精、顕微授精の成功率を最も大きく左右します。排卵誘発法を選択するためには当院では月経3日目までの左右卵巣内の胞状卵胞の数と大きさを観測します。この数が一側10個以上、両側で20個以上の場合にはロング法が良いのですが、おそらくあなたの場合はそれほど数が多くなかったのではないでしょうか。それほど数が多くなく、数個程度であるならば、Gn-RHアンタゴニスト法が効果があると考えます。主治医の先生と相談されてみてください。[2012年11月20日]
(院長: 田中 温)
年齢:36 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:6回 人工授精:5回 体外受精:1回
 先日、初めての顕微鏡授精で、グレード2の8分割胚を一つ移植しました。移植日より黄体ホルモンの内服をしています。移植後5日目の朝に病院で黄体ホルモンの注射を打ち、午後よりパートに出たところ右下腹部が痛み、排卵痛と同じ痛みが続いています。体外受精前の注射の時から時々同じ痛みはあったのですが、継続しているのは初めてです。この下腹部痛は卵巣の腫れが原因でしょうか?
 また、その日は残業で七時間は立ちっぱなしでしたが、やはり安静にしていた方が良いのでしょうか?
 体外受精へのステップアップ前に正社員で働いていたところを辞め、週2〜3回のパートに変えたところでした。このままパートを続けていても良いのかとても迷っています。自分の行動全てに責任があるようで何をするのも怖くなってしまいました。

 胚移植後の下腹痛にはいくつかの原因があります。
 1.移植の刺激による子宮収縮
 2.卵巣が腫大することによる痛み
 3.移植が原因で子宮付属器が感染して炎症が起きている
 これら3つが考えられます。
 1.は出来るだけ安静にして経過観察で問題ありませんが、2.は卵巣過剰刺激症候群、3.は子宮付属器炎や腹膜炎の可能性があり治療が必要になることがあるため受診していただくことをお勧めします。
 お仕事については無理のない範囲で続けていただいても治療の支障にはならないと思いますが、治療と平行して行うことが精神的に負担となるようでしたら、治療に専念されるのも1つかと思います。[2012年11月20日]
(産婦人科医:伊熊 慎一郎)
年齢:41 基礎体温: 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:6回 体外受精:6回
 現在、欧州で治療中です。人工授精で化学的流産が1回、体外受精で化学的流産が1回と8週目での初期流産を経験しました。卵巣嚢腫を2回、手術で摘出しましたが、しばらくして再発しました。主治医からは「嚢腫が原因で採卵数が少なく、着床を難しくしている」と言われました。
 体外受精を続ける意向ですが、嚢腫の問題はどう解決したら良いでしょうか?

 海外での論文の1つに、卵子提供を受けた内膜症のない患者と重症の内膜症患者を比較したデータがあります。 それによると、同じ卵を他人から提供された場合、着床率、妊娠率、流産率に差はないという結果が出ています。 つまり、卵の質が十分良いのであれば、内膜症は着床率や流産率に影響を与えないということになります。 当院では6cmを超える卵巣嚢腫は超音波検査、MRI検査、腫瘍マーカー検査で正常と診断されたケースはアルコール固定で対処しています。 妊娠は2回成立しているわけですので、あまり嚢腫が大きくなっていないのであれば、そのまま不妊治療を続けてはいかがでしょうか。[2012年11月20日]
(産婦人科医:御木 多美登)
年齢:41 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:1回 体外受精:2回
 自然周期でAIHを1回、体外受精を2回実施しましたが、結果は陰性でした。体外受精は、1回目はG1の3日目8分割、2回目は5日目の胚盤胞になりかけの桑実期胚を新鮮胚移植しました。
 AIHの際、基礎体温は平常時とあまり変わらず37.1度くらいでした(排卵後7日目にHCG注射1回のみ)。しかし、体外受精では移植後7日目くらいから日中の体温は37.7〜38.1℃と上がってしまいます。CRPは0.1以下でした。黄体補充療法は、1回目はプレマリン+ルトラール、2回目はルトラール+hCG注射(移植当日)+プロゲストンデポー注射(移植後5日目)を受けました。
 低温期は36.6℃くらいですが、高温期は日中だと室温調節と腋下の冷却などで37.4℃まで下げるのがやっとです。ひと通りの検査では、夫婦とも特に原因は見当たらないそうです。先生に熱のことを質問したところ、「ホルモンを補充しているので体温も上がるから・・」とだけでした。
 次回は誘発法を勧められていますが、ホルモン補充療法でまた熱が上がってしまうのでは・・・と気がかりです。インターネットでは卵が熱に弱いともありましたが、体温の上昇は防ぐことができないのでしょうか?このまま続けて良いか悩んでいます。

 平熱で37℃は少し高めですね。黄体機能を補充して約1℃近く上がる事はよくあります。炎症所見が無ければ様子をみられて結構です。次は、体外受精時に採取した胚は全て凍結し、自然周期で移植してみてください。お薬を使って黄体補充をする必要は全く無いので、妊娠率は必ず高くなり、流産率は下がりますよ。[2012年10月20日]
(院長:田中 温)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:1回 体外受精:5回
 この5年間先生に「状態が良い」と褒められ続け、凍結卵戻しを5回行いました。
 毎回戻しを行う時の卵の分割状態は桑実期胚や胚盤胞でグレードもよく、子宮内膜の厚さも問題ないのに、着床したのは4回目のみで、しかも着床後、すぐに流産しました。
 特に原因もないので、また凍結卵戻しにチャレンジしたいのですが、今までと同じように臨んだら同じ結果に成りかねません。今は、ビールをやめて、体を冷やさないようにし、健康的にダイエットをしています。万全な状態で治療に臨みたいのですが、どのようにすればよろしいでしょうか?季節とか関係ありますか?小さなことでも良いので教えてください。

 体外受精を5回して、1回妊娠に至っていますので、まずは悲観的になる事は無いと考えます。その先生のおっしゃる通り、状態は良いと考えます。
 体外受精で結果を出すためには、継続も大事なことと考えます。その体外受精の期間に5年が経過しているため、今の状態がどうなっているか心配です。早めに治療を再開することが最良と考えます。[2012年10月20日]
(産婦人科医:御木 多美登)
年齢:44 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:3回 人工授精:回 体外受精:5回
 採卵後に胚移植を2回行いました。その時の内膜の厚さは1回目:7.8、2回目:8.3(採卵当日:9.1)でした。2回目は胚盤胞移植をしましたが、着床には至りませんでした。
次回は凍結胚をホルモン周期で移植するためエストラーナテープを貼っていますが、なかなか内膜が厚くならず、14日目:2.3、17日目:4です。採卵周期移植の時よりも内膜が薄いのはなぜなのでしょうか?私にはエストラーナテープが合わないのでしょうか?

 子宮内膜の厚さは非常に個人差があります。どんなに多量の卵胞ホルモンを使っても厚くならない人はなりません。このような方にホルモンを投与する事はかえって逆効果です。このような方の場合には、体外受精をし、全ての胚を凍結し、自然周期に戻せば、薄い内膜を無理に厚くする必要はありません。当院では、3mmで出産されている41歳の方もおられます。エストロゲン(卵胞ホルモン)のお薬としてはエストラーナの貼付剤、ジュリナという経口剤、またはディビゲルという軟膏があります。これらを一応試してみる価値はあります。[2012年10月20日]
(院長: 田中 温)
年齢:40 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:5回 体外受精:3回
 先日は、ご回答いただきありがとうございました。 近医では、基本的に全ての凍結胚盤胞に対し、アシステッドハッチングを施行するという方針でおられます。よって、5日目胚盤胞にAHAを実施し、6日目胚盤胞にAHAを実施しなかったのは、私自身の希望によるものでした。
実は、5日目胚盤胞にAHA施行した際、まだ初期胚盤胞の段階であるにもかかわらず、一部胚が中から飛び出しかけている状態での移植となりました。後に6Wで化学流産となりました。以前、セントマザーの院長先生が、「AHAを施行すると、胚内圧が十分に上昇する前に中から胚が飛び出すといったリスクもある」と不妊Q&Aに回答されていたこともあり、現在AHAに対し消極的な考えになっています。
セントマザーでは、胚盤胞より桑実胚に対してAHAを施行されるとのことですが、根拠はどのようなところにあるのでしょうか?また、私が経験したように、胚内圧が十分に上がらず拡張していない初期胚盤胞の段階で一部胚が飛び出すというのは、胚の成長に何らかの影響がある場合もあり、やはりそれはリスクと考えられるのでしょうか?

 アシステッドハッチングの効果については賛否両論です。自然の環境では胚が拡張し、透明帯を破り、出てきて着床するのが一般的な流れです。しかしながら、老齢化卵子や凍結卵子の場合は、透明帯の厚さが厚くなったり固くなったりすることがあるので、人工的に開孔することに意味はあると思います。なぜ、胚盤胞ではなく桑実胚にするかという点は、統計をとった結果、桑実胚の方が成績が良かったからです。 胚盤胞の場合には、ある程度、胚が既に透明帯を圧迫し薄くなってきておりますので、あえてアシステッドハッチングを行う必要はないかと考えております。また、非常に薄くなった透明帯に対するアシステッドハッチングは、手技的にも難しく、胚を損傷するというリスクもあります。[2012年10月20日]
(院長: 田中 温)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:6回 体外受精:2回
 私はPCOの治療をし、2008年AIHにて出産しています。その後2010年から不妊治療を再開していますが1度も妊娠しません。最近の採血ではAMHが1.55、生理3日目のFSH:11〜14、LH:6〜7、E2:45前後です。小さい卵胞は何個か見えるとは言われます。
 1回目の採卵時はクロミッドとHMGを使用しました。早めにLHが上昇してしまったのでガニレストを使い、卵胞2個で2個とも採卵・受精しましたがグレードは4と5で、2日目4分割のG4を移植しましたが陰性でした。
 1周期カウフマンを行い、FSH:9で2回目の採卵に向けてアンタゴニスト法を行いましたが、卵胞が6個あったものの採卵2個で、受精はしましたが2個ともグレード5で移植できませんでした。
 主人に問題はなく、主治医から顕微受精の話は出ていません。刺激をしても採卵数が少なくてグレードも悪いので、この先どのような方法を取ればよいのか悩んでいます。また、以前PCOと言われていたのに、産後にこんなに数値が変化するものなのでしょうか?不妊治療を再開してからほぼ毎月高温期にカンジタになるのもなにか関係があるのでしょうか。

 確かに一般にPCOの方は、採卵出来る個数は多めです。ただ、この2個の初期の卵胞数からすると、今の状態は、少なくともPCOではなさそうです。
 また、AMH1.55というのは40代前半の方の平均値であり、残っている卵の絶対値が少ない可能性があります。その場合、やはり1周期あたりの採卵数は少なくなってしまいます。ただし、AMHはあくまで目安に過ぎませんので参考までにして下さい。また、カンジタは特に関係ないと考えて頂いて結構です。低刺激法を試してはいかがでしょうか。
 顕微授精後のことについて担当の先生とよく相談されてください。[2012年10月20日]
(産婦人科医:御木 多美登)
年齢:42 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:2回 体外受精:9回
 今まで移植時の内膜が約8ミリと薄く、黄体機能不全です。周期は25日で、排卵は自然に出来ています。
 年齢的に最後の採卵と思い採った卵が胚盤胞になったので凍結しました。過去2回の胚盤胞移植は自然周期でしたが、今回の移植周期は自然周期とホルモン周期のどちらでやる方がいいのでしょうか。

 自然周期とホルモン周期のどちらが妊娠率が高いかについてははっきりとした結果が出ています。当院のデータでは、自然周期の方が妊娠率が高くなっています。ただ、自然に生理が来ない方や高齢の方はホルモン周期をお勧めしているため、単純に比較はできません。
 排卵が自然に起きて生理周期がほぼ一定ならば自然周期でも問題はないと思われます。ただ、年齢や内膜の状態などを考えるとホルモン周期に戻しても良いかと思われます。
 なかなか結果が出ないため移植周期を変えるというのは、悪くないと思います。担当の先生とよく相談されてください。[2012年10月20日]
(産婦人科医:御木 多美登)
年齢:45 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:回
 今回3日目よりクロミッド2錠を切り替え時まで、更に8日目よりHMG150単位を隔日で投与し、12日目24時、25時にスプレキュアで切り替えして採卵しました。
 12日目の検査ではE2:338、LH:15で18mmの卵を1個確認できました。その後、予定通り14日目の9時半に1個採卵できましたが、ICSI前に顆粒細胞を剥し確認すると第二極体が放出ずみだったそうです。
 しかし、予定通りICSIを行い、受精確認もでき、3日目8分割グレード1の卵になりました。凍結前の卵の状態はとても良かったので、私の希望により3日目に凍結しました。ただ、ICSI前に第二極体が放出していた卵なので、受精卵の質が心配です。今後の分割や着床等に影響はないのでしょうか?また、このようなことが起きた原因は何が考えられるでしょうか。

 ヒトの第一極体は場合によっては2つに分かれていることもありますので、2個あればそれは第二極体というわけではありません。まずは体外受精をされていて問題ないと思います。前核が二つ出てきて正常に分裂することも十分考えられます。[2012年10月20日]
(院長: 田中 温)
年齢:39 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:0回 人工授精:8回 体外受精:5回
 これまでに採卵を5回行いました。3日目のホルモン値はFSH:7.2,LH:3.4,E2:42、卵胞3〜7個で、1年前の値ですがAMHは11でした。
 アンタゴニスト法2回とクロミッド+HMG法1回を行い、毎回採卵3〜5個でうち9割が未成熟卵です。成熟卵が採れてICSIをしても分割が途中で止まり胚盤胞までいかず、誘発方法が合ってないと言われました。4回目は自然周期(採卵34時間前のHCGのみ)で成熟卵が1個採れましたので、3日後に5細胞(変性20%)を移植するも妊娠しませんでした。5回目はアンタゴニスト法で過熟に育てて、1個あたりのE2を350以上にして卵胞は25mmになり、4個中成熟卵3個、未成熟1個採れましたがICSIで2個受精せず、残り2個は8分割になる前に分割停止、変性70%という感じです。
 現実的に毎月自然周期で採卵というわけにもいかないので、採卵しない月にAIHをする意味はありますか?このような状態で、ベストな治療法は何でしょうか?高齢なこともあって迷っており、ご返答によっては転院も考えようと思います。

 奥様の月経3日目の胞状卵胞数、ホルモン値は正常範囲と考えられます。5回目のアンタゴニスト法が、これまでの経過としてよい方だとすれば、GnRHアゴニストショート法を試してはいかがでしょうか。ショート法はアンタゴニスト法より採れる卵の数が少し増える長所があります。次回の月経3日目に同じような卵胞数、ホルモン値であれば、選択肢の一つとして挙げて良いかと思います。
 自然周期でAIHを行うのは問題ありませんが、可能性を考え体外受精を主に治療を進められることをお勧めします。[2012年10月1日]
(産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:38 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:20回 人工授精:6回 体外受精:10回
 2人目希望で通院中です。1人目は6回目の凍結胚移植で出産しました。男性不妊のため顕微授精を行い、毎回OHSSになるので全胚凍結して自然周期に2個戻しました。採卵は7〜12個取れ、分割も問題なく、内膜も薄いと言われたことはありません。
 2人目の治療は、前回凍結分の残りと出産後に採卵した分を戻し、今回で10回目になりました。うち9回はホルモン補充周期、10回目のみ自然周期で、いずれも胚盤胞または桑実胚で、最後の2回は2個戻しました。残っている凍結胚は1個です。
 毎回うまくいかないため、今後どうしたらよいのかと思っています。自然周期ではまだ1回しか戻していないため、自然周期で今後もトライしてよいのか、GIFTなどの方法も考慮しないといけないのか、今後の治療方針についてアドバイスをお願いします。

 月経周期が規則正しいのであれば、間違いなくホルモン周期より自然周期の方が妊娠率は高く、流産率は低くなります。ただし、排卵日が正確に見つけられるというのが条件になります。もし排卵日がずれますと成功率は下がります。排卵日は1日3回の尿の採取、経膣超音波で95%確認できます。GIFTまで考える必要はないと思います。[2012年10月1日]
(院長: 田中 温)
年齢:38 基礎体温: 生理周期:不規則 タイミング法:回 人工授精:回 体外受精:20回
 遠距離通院のため、自分で尿検査をして妊娠判定を行っています。
 先日、8分割の胚を戻し、採卵から12日目に1回目の判定をしましたが、陰性でした。採卵から12日目であれば着床はしているはずで、2回目の判定は行わなくでも良いのでしょうか?毎回、2回判定して陰性ばかりです。自分で妊娠判定をする場合はいつ頃、何回行うのが良いのでしょうか?

 自然妊娠の場合、受精してから約7日間で着床すると考えられています。しかし、この時期ではHCGはほとんど産生されておらず、産生されていたとしても検査薬では検出できないほどごく微量です。
 採卵周期での新鮮胚移植後の妊娠判定は、採卵日から14日後を目安に行っています。従って、12日目に検査薬で妊娠反応が出ておらず、基礎体温で高温期が続く場合は、2日後以降にもう一回行われてはいかがでしょうか。回数は市販検査薬では1〜2回程度が適当です。それでもはっきりしない場合は、受診し血中のHCGを検査してもらいましょう。[2012年10月1日]
(産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
年齢:44 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:12回 人工授精:9回 体外受精:3回
 結婚してすぐにタイミング法で妊娠しましたが、8wで化学的流産となりました。その後、タイミング法では妊娠せず、不妊専門クリニックで人工授精を9回行いましたが妊娠しなかったため、42歳の時に体外受精に切り替えました。
 クロミッド服用の低刺激で6回採卵し、顕微授精で8分割の凍結胚を2回移植しましたが陰性でした。3度目は気になっていたアンタゴニスト法でチャレンジし、3日目からの注射を4日間打ちましたが卵子が3個しか育たなく、モチベーションが上がらないまま2日目の8分割2個を新鮮胚移植したところ見事妊娠いたしましたが、性染色体異常のため8wで稽留流産となりました。流産という結果に終わりましたが、担当医は「お薬はあっていた」とおっしゃっていました。
 秋から再度チャレンジする予定ですが、自然か刺激法かで迷っています。
 クロミッド服用の低刺激法は卵子の質があまり良くなかったように感じます。3回目のアンタゴニスト法は、8分割を2個戻し着床したので、お医者様がおっしゃるようにお薬があっていたのではと思っています。
 また、体外受精に切り替えた時のAMHは9.7で、今年になって測ってみると0.66でした。お医者様は誘発法について迷っているようですが、次回は良い結果がでたアンタゴニスト法をやってみたほうが良いのかもしれないと、主人と話しています。アドバイスをお願いいたします。

 2回目の流産は性染色体異常のためとのことですが、2回の流産の既往から、不育症の検査をされた方が良いと思います。また、出来ればご夫婦の染色体を調べた方がいいと思います。
 アンタゴニスト法で再度チャレンジすることから始め、それでも妊娠しなければクロミッド等の低刺激法を行ってみてはどうかと思います。AMH0.66ということですが、アンタゴニストで8分割2個出来ていますから、AMHにあまり振り回されない方がいいと思います。[2012年10月1日]
(産婦人科医: 永吉 基)
年齢:31 基礎体温:二相性 生理周期:規則的 タイミング法:回 人工授精:4回 体外受精:回
 人工授精(AIH)を4回行いました。元々自然排卵していましたが、2回目のAIHまではセロフェン1錠/日×5日間を服用し3〜5個の卵胞が育つようになり、全部排卵はしませんが卵胞も残存せず次の周期へ進むことが出来ていました。
 しかし、3回目からはセロフェン2錠/日×5日間を処方され、D13で30mm以上の卵胞が数個出来るようになりましたが、排卵前から下腹部痛が起きるようになりました。4回目のAIHでは、30〜40mmの卵胞が数個育ちましたが、排卵時に、動けず、息も出来ず、上腹部の方まで痛みが広がり翌日もまともに立てない程の尋常ではない痛みが起きました。その反面、内膜はまったく育たず周期13日目でも4mmでした。また、排卵できなかった卵胞が大きくなりすぎ残存し卵巣が腫脹し、強制リセットという周期を迎えてしまいました。
 これは、誘発剤があまりにも効きすぎているのではないでしょうか?妊娠率を少しでも上げるためには必要なことなのでしょうか?

 治療周期が始まる際に卵巣を確認していますか。30mm以上の卵胞は正常ではなく、多分前回の残存卵胞ではないでしょうか。治療を始める際には必ず卵巣の状態を確認し、既にその時点で20mm以上に腫れている場合には、残存卵胞を元に戻すようにピルなどのホルモン治療をした後に再度挑戦するべきでしょう。またホルモンを測り、E2値が正常な場合には、単に水溶液が溜まっていますので、経膣的に簡単に細い針で抜くことも多くあります。[2012年10月1日]
(院長: 田中 温)
年齢:42 基礎体温:二相性ではない 生理周期:不規則 タイミング法:2回 人工授精:回 体外受精:1回
 今周期のD3ホルモン値はE2:44、FSH:16.4でした。D10のFSHは57.3に上昇し、E2は43のまま卵胞確認できず、D3から服用していたクロミフェンの服用が中止となりました。D15でもやはり卵胞確認できず、E2:48、LH:38.2、FSH:57.2でした。これは卵巣機能が低下しているということでしょうか?
 もし卵巣機能が低下しているということであれば、プラノバールとクロミフェンを服用すれば大丈夫でしょうか?

 FSHが経過とともに上昇している状態なのに、卵胞が発育せずE2も上がってこないことからすると、その周期はクロミフェンに対する反応がほとんどない状態と考えられます。この場合は、クロミフェンを追加しても、卵胞が育ってくる可能性が低いので、通常マーベロン、プラノバールなどでリセットします。
 内服後の月経周期3日目でホルモン検査を行い、FSH高値が続く場合は、一周期マーベロンやプラノバール、またはカウフマン療法でホルモンバランスを整えられることをお勧めします。卵巣予備能がどれくらいか知るには、胞状卵胞数の計測、AMH(抗ミューラー管ホルモン)を測定してみてください。[2012年10月1日]
(産婦人科医: 伊熊 慎一郎)
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